精緻好バランス【linn207邸訪問】

日記・雑記
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昨日、千葉県のlinn207邸に訪問して来ました。きっかけは、m○x○のlinnさんの日記で3~5mm片側のスピーカーを動かしたら大きく変わり「この気持ち良さはちょっとたまらないかも知れない」と書かれていたことです。私は、これは凄い!と反応して訪問させていただくことになりました。

本当はたくみ@深川さんと一緒に伺う予定でしたが、私は携帯電話を忘れる、たくみさんは電車に乗り遅れるでたくみさんとは会えずじまいになってしまいました。たくみさん、私の不注意で連絡付かずゴメンなさい。お出かけ4点セットなんて日記を書いたばかりだったのに。(泣)

話はlinn207邸に戻るのですが、最寄駅まで車で迎えに来ていただきお宅に御邪魔しました。玄関の横のオーディオ部屋とリビングに繋がる2部屋を繋いだ形の少し変わったリスニングルームでした。

使用機材は、CDPがLINN CD12、プリはML32L、パワーはクレル300、スピーカーはB&WのM801です。

特徴的なのは、リスニングポイントがオーディオの設置部屋から外れ、隣のリビングで聴かれていることだと思いました。SPからリスポジまでの距離を取ることを重視してリスニングポイントの位置を決められています。スピーカーを置く部屋と聴く部屋が部屋と部屋の間仕切りを超えて聴かれていることです。

これには最初驚きました。音響的にはおそらく非常に不利な配置だと思ったからです。

話を分かり易くするために、最終的な結果から感想を述べますと「非常に精緻にまとめられた、好バランスな音」だと思いました。そして、この間仕切りを乗り越えてのSPとリスポジの関係ですが左右バランスの違いを若干感じるものの、聴感上問題のないレベルにまでまとめられていることに驚嘆した、私の持つ常識を超えるものでありました。

ここからは、実際に過ぎた時間どおりに記載記載していきます。

お宅に到着してから、まずご自宅のソフトを聴かせてもらいました。一番最初は、この間仕切りのことが気になって、どんなバランスで聴かせてくれるのか・・・正直不安になりました。左側は、SPから出る音が間仕切りにさえぎられてしまうためです。最初にボーカルを聴かせてもらいました。
(聴く直前の心の中:この配置ではボーカルが右に寄ってしまうんじゃないか。こんな仕切りの先では、音が回ってこないためいい音になるわけないよな~)
音が出てからは「そんなにおかしくない、音像定位はずれていない、出てくる音はいいのだけれど、ボーカルがパワーアンプ辺りから聴こえる」こんな感じを受けました。2曲目を聴き終わったところで、どうしても何故この配置としたのかが気になって正直に心の中を打ち明けました。「なぜ、この配置にしたのですか・・・」

そして回答は「スピーカーからリスポジまでの距離と取りたかったこと」「スピーカーのサイズに対して、適正な部屋の容積を稼ぎたかったこと」このようなことだったと思います。私もわだかまりを持ったまま聴かせていただくのは、イヤだったので失礼かとは思いましたが、最初にこの話をさせてもらいオーナーの意図を理解したうえで聴かせていただくことが出来ました。ただ、最初の4曲目辺りまでは、左右のアンバランスが気になって試聴に集中できませんでした。理由は・・・定位は、きちりと取られていたからなんです。逆に、なぜ定位が取れるんだろう・・・という疑問だったんです。でも、その後はそんなことを考えずに、素で聴かせてもらおう・・・と気持ちの整理がつき、我に帰ることが出来ました。振り返ってみると、ここからが本当の試聴開始ですね。

試聴は、①ご自宅のソフト・②持ち込みソフト・③ご自宅のソフトの順番で聴かせていただきました。

そして、試聴の感想は3段階の変化があったのです。これを順を追って記載すると
①段階
アンバランスな配置であるにもかかわらず、音像定位もその焦点も合っていました。それも素晴らしく。オケの演奏も多くの奏者が明確に感じられ、音のクオリティも高いものでした。ただ、音場全体には左右のアンバランスを感じましたし、若干平面的な空間だと思いました。

②段階
持ち込みソフトは、どれも一様に良い音で聴かせていただけたんです。私は、ウチで良くなるソフトと鳴らないソフトを持って行きましたが、全てが一様にいいんです。これは、非常にバランスが良く調整されている証拠だと思いました。

③段階
①のときと同じソフトを主体に聴かせていただいたのですが、①の時とは大きく変わっていました。音像定位とその焦点の合い方はそのままに、立体感溢れる空間が現れました。音場のアンバランスもほとんど気にならないレベルになっていましたし、ハイレベルな演奏を聴かせていただけたんです。

①と③でなぜ、このような変化が起こったのか・・・
linn207邸は、ウォームアップが必要で試聴後2時間経って本領を発揮するシステムとのことでした。そして、私自身の視覚効果からの脱却もあったのではないかと思います。

以上が訪問記になりますが、感想を簡潔に言うとすれば「非常に精緻にセッティングされた、派手さはないものの、全ての音楽を良い音で聴かせてくれるバランスの良い音」そんな感じでした。

その後、お近くに友人がいるからと言うことで、その友人宅に向かいました。
この件は、別の日記で書いてみようと思います。

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