出川式電源の機材を導入した経過を前回の日記に記したが、今回は取りあえず繋いだ状態でのファーストインプレッションを書き残しておくことにした。今日から、セッティングに取りかかるためだ。
比較としては以前使っていたCDP:DENON SA1 AMP:LINN MAJIK、これに対して出川式電源仕様のCDP:DENON 1650GL AMP:SANSUI D707 。これで鳴らすスピーカーはB&W 802D。
これまでの機材で出していた音の特徴を訪問された方が記載してくれていたのでそれを基準とすることとした。
「ピカソのような変わった絵ではなく、スタンダードなデッサン(?)で、タッチは油絵や水彩画というよりも高精度のCGのように輪郭鮮明でメリハリがあり切れが良い。低音は腰があり明らかに小口径型のそれである。」
これを基準に、新しい仕様での全体的な変化は以下。
①高精度のCGのように輪郭鮮明⇒実在感はあるのだが、輪郭の明瞭さはなくなった。ふわっと広がる感じで、良く言えば自然。悪く言えば、不明瞭だ。
②メリハリがあり切れが良い⇒この部分は感覚的には①との相関がかなりあるのだが、切れの部分だけで言えば新しい仕様の方が随分あるようだ。輪郭が不鮮明になったこととの相関で、聴く人によってはキレがなくなったと言われるかも知れない。
③低音は腰があり明らかに小口径型のそれである⇒低域の変化が一番大きい。以前に比べると重量感が出た感じだ。以前のものはスピード感があったのだが、ズンと腹にくる感じが不足していた。
④そして熟成度で言えば、以前はかなり調整したものだったためまとまりは良かったと思う。音像の明瞭さや定位・音場の広がり・音色のきれいさや甘みなどのバランスが取れていた。だが音色の薄さも感じていた。それに対して新仕様は、音の厚みも増えてきたのだがまだまだ粗野で豪放。ポテンシャルは感じるものの、音のにじみがあり、フォーカスも甘い。これからの詰めが必要と感じている。
CDPは、借りものなので詳細の詰めはSA1の出川式電源化完成後に行うが、この週末に下記のセッティングに取り組むことにした。
1)CDP,AMP共に電源ケーブルの極性合わせの実施。(両機材共に家電用のコードが機材から直出し)
2)2芯の電源ケーブルのため接地アースが取れていない。接地アースを繋ぐことを試す。
3)にじみ取りのため、振動吸収子を機材へ適用する。配線接続部のバックパネルが一番の候補だ。
4)機材の振動対策。取り急ぎ、以前の仕様で調整した所に置いてあるので、これは後回しにするかも知れない。
5)新仕様でのスピーカーの位置調整。マルチWayであり、音のバランスが大きく変わったので、帯域バランスの調整とフォーカス合わせはマストになるだろう。
取りあえず繋いだ状態でも、ボーカルやロックは良く鳴っている。だが、クラシックが鳴らない。このままなのか、それともクラも鳴るのかどうか心配は残る。
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