青春時代に思いを寄せたオーディオ・スタイル -K&K邸

日記・雑記
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格好のよさとは様々な見方があると思いますが、K&Kさんのオーディオ・スタイルは自分から見て、カッコいい!と思わせるものでした。

では何がカッコいいのか、と言うことになりますが、自分が惚れ込んだスピーカーをとことん使いこなそうとする姿勢です。そんな点に感銘を受けました。そのスピーカーはLo-D HS-500です。

私が生まれて物心つくころに発売された国産スピーカーです。決して高価なものではありません。ですが、そんなお気に入りのスピーカーを満足して鳴らすために、スーパーツィーターとサブウーファーを組み合わせ、更には片チャンネルあたり2台使用し、それらの各ユニットをマルチ・アンプで駆動しています。駆動するアンプはサンスイのMOS FETのアンプで統一し、青春時代に思いを寄せた機器群をとことん鳴らしこむというものです。

これらの機器群を使ったシステムは、マルチ・サラウンドまでに発展させられていました。そして、それらを鳴らすための部屋は音楽室と名付けられた石井式の専用ルームでした。新しい機器が次々と発売され、高価で高性能な機器は沢山あります。でも、それらには目もくれずに青春時代に思いを寄せた機器を生涯の伴侶として使いこなす姿は本当にカッコいいと思いました。

K&K邸を訪問することになったきっかけは、Phile-webコミュニティの日記です。「再生環境で評価が分かれる録音」と題された7月12日の日記で紹介されていたソフトが、自分にとって思い出深いソフトでしたのでレスをしたことがきっかけです。ですから、試聴タイムではこのDiscを聴くことから始まりました。

ユーリ・テミルカノフ&サンクトペテルブルク・フィルのマーラー交響曲第5番、「限られた人の宝物」と賞されたDiscです。
「全曲おかけしますので、あきたら言ってください。」
「いや、全曲はなんとも…第1楽章だけ聴かせてください。」
70分もある演奏をオーディオ・オフ会で全曲聴かせると言われたのは初めてのことでしたので少々戸惑いましたが、本当に音楽がお好きなのだろうと感じてのスタートでした。

聴かせていただいた感想は、とてもバランスがよいサウンドです。これだけ独自にシステムを組まれ、スーパーツィーターやサブウーファーを組み合わせたマルチ・アンプのシステムですから、個々のユニットが主張するサウンドを予想していました。ですが流れる音はとてもスムースにつながり、帯域バランスも自然でなめらかに感じます。「サブウーファーも鳴らしているんですよね?」そんな質問をしたくなるほどスムースにつながっていました。

流石です。このサウンドは最新鋭の高級機を使って研ぎ澄ました音ではありません。ですが、思い入れのある機器を使って音楽を楽しむために仕上げたサウンドだと感じます。一つ一つの音にこだわれば、もっと求めたくなることはあります。でも、そんな野暮なことをして何になる、と思わせる説得力があります。マルチ・サラウンドでの再生も含めて、マーラー5番の第1楽章を3回連続で聴きました。それでも、時間があれば本当に全曲通しで聴きたいサウンドだと感じました。

ソフト評の話やオーディオの話、そしてホールの音の話などへ話題も膨らみ、楽しい時間はどんどん進んでいきました。最後のAVタイムでは、ストラヴィンスキーのバレエ“火の鳥”を観させてもらって終了です。

繰り返しになりますが、K&Kさんのサウンドはバランスが良く、ずっと聴いていたくなるような、音楽を聴くためものだと感じました。青春時代に思いを寄せた機器群をとことん鳴らしこみ、好きな音楽に浸るオーディオ・スタイルはK&Kさん独自の世界であり、そんな様子がとてもカッコいいと感じたオフ会でした。

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ヒジヤン さん、こちらに復活されたの?
mixの方は、止めたのでしょうか。
それともオーディオをお休みして再復活?
お元気でしたか(^^♪

旧ネーム「ログハウス」より

byブルースブラザース at2016-07-26 18:46 [このレスを削除する]

ヒジヤンさん、

詳細なオフ会記、ありがとうございます。

今日もう一度、あのテミルカノフのマーラー5番第一楽章を聴いてみたのですが…ちょっと落ち込みました。(笑)
この程度の再生でわざわざお越しいただいたのは申し訳ないと思っています。
お恥ずかしい次第です。

ヒジヤンさんがお持ちになったテミルカノフのSACD盤のマルチch再生はCDよりもかなり良かったのはショックでした。
欲しいのですが、プレミアム価格になっているので悩ましいです。
また、マイケル・ティルソン・トーマス、サンフランシスコ響のSACD盤マルチch再生も素晴らしかったですね。ボックスセットを購入するかどうかこれも悩んでいます。

いろいろなお話ができて楽しかったです。
ありがとうございました。

あ、ちょっとひとつだけ…。
HS-500はさすがに今となっては安く手に入るのですが、発売当初の物価を考えると、当時はかなり高価で、サラリーマンが簡単に買えるものではなかったと思います。生産が終わったころに友人が持っていたものを安く譲ってもらったのが私の最初の1セット目です。(笑)

byK&K at2016-07-26 19:21 [このレスを削除する]

ブルースブラザースさん(ログさん)、お久しぶりです。

HNを改名されたのですね。
Phile-webに復帰致しました。mixiもやっていますが、あちらはだんだんとオーディオの話も少なくなって来ました。そう言う自分も他の趣味に走り、オーディオは2年くらい休止状態だったのですが、やはりこの趣味は楽しいですね。新たな話題と、新たな仲間を求めての再開です。

今後ともよろしくお願いいたします。

byヒジヤン at2016-07-26 20:26 [このレスを削除する]

K&Kさん、先日はお世話になりました。

自分の視点からの感想文は失礼がなかったでしょうか。確かに昔の物価では簡単に買えるものではないですよね。最近の機器のお値段が異常すぎて(自分の)相場感がずれてしまっているようです。

ですが、本当にあのスピーカーをとことん鳴らす姿には感銘を受けました。部屋まで石井式の専用ルームにリフォームされているのですから。。。

CDをリッピングされていたテミルカノフのマーラー5番もよかったです。私はあのDiscを様々な場所で聴いているのでよくわかります。ただ、マルチチャンネルは別物ですね。あちらは更によかったです。お気に入りのDiscであれば是非手に入れてください。私にとっても想い出深いDiscです。その意味からは、(自分でも)「限られた人の宝物」です。

この先諸々ありますので少し先になりますが、是非拙宅にも足をお運び下さい。何か自慢できるようなことがあるか、頭をひねって考えておきます。

K&K邸のオーディオ・スタイル!本当にカッコいいと思いました。mixiでも日記にしましたが、自分だけでは体験できない世界に触れた有意義な1日でした。ありがとうございました。

byヒジヤン at2016-07-26 20:49 [このレスを削除する]

ヒジヤンさん
今晩は!

K&Kスタイルってカッコいいですよね〜
マルチ化で、とことん鮮度を高めてゆけるスキルが有ればこそ。

あのサブウーハーも、自然に下支えしてくれるのが凄いです。
今ではユニットの供給難で、なかなか作ってもらえないのですがね…
Rayさん宅でも、同じ機種をお使いでしたか。

低音は音楽の決定打を放つ!

バズケロの座右の銘ですが、これを地で行かれているK&Kサウンドは、古さを覚えませんね。
とてもバランス良く、音楽を楽しく聴かせてくれます。

また、行きたいねえ〜

では、では

byバズケロ at2016-07-26 23:06 [このレスを削除する]

バズケロさん

そうです!Rayさんのところと同じ、サーロジック製のサブウファーでした。オフ会の途中でサブウファーだけが鳴るシーンがあったのですが、モコモコと小さく鳴っている感じでした。初めてうかがったお宅でしたので、サブウーハー有り無しを聴かせて欲しいと言う勇気はわきませんでしが、サブウーハー有り無しやスーパーツィーター有り無しも聴かせてもらいたかったです。

>とてもバランス良く、音楽を楽しく聴かせてくれます。

まさに同感です。あのシステム構成でバランスを取るのは大変ですね。その努力にも拍手を贈りたい気持ちがわきました。

様々なスタイルに触れられることは、とても有意義なことです。バズケロ邸にうかがうのも楽しみにしています。よろしくお願いいたします。

byヒジヤン at2016-07-27 00:20 [このレスを削除する]

ヒジヤンさん、初めまして。

以前にK&Kさん宅へ伺わせて頂きました。
SANSUIのMOS FETのファンというきっかけでしたが
聴かせて頂いた音は低域はしっかり沈み込んで、なめらかな聴き心地の中にも芯と立体感が感じられました。

最新鋭のハイエンド機で武装しなくても、こんなに良い音が出せるんだ! といった大変 説得力のある体験でした。
もっと聴いていたいと思いながらK&Kさん宅を後にしたのも、良い思い出です(笑

byケニティー at2016-07-27 12:57 [このレスを削除する]

ヒジヤンさん、

ありがとうございます。

>CDをリッピングされていたテミルカノフのマーラー5番もよかったです。私はあのDiscを様々な場所で聴いているのでよくわかります。

この言葉に救われた感じがしています。

あのサブウーファのモコモコはBruRay再生時で5.1chをAVアンプが振り分けた0.1chの音だったので多少音程もわかったのですが…。
音楽再生時にはサブウーファはフロントの最低域を受け持っていてこの場合はサブウーファのローパス・フィルターを使うのでクロスオーバーはもっと低く急峻なカットのためほとんどフンフンくらいしか出ません。音程もほとんど聴き取り不能だと思います。
サブウーファの音はいつでもお聞かせすることができます。次回はどうぞご遠慮なさらずに… (笑)
確かバズケロさんには聴いていただいたような気がしますが…(爆)

バズケロさん、ケニティさん、

ありがとうございます。
古いものを使い続ける勇気が湧いて来るような気がします。 

byK&K at2016-07-27 16:18 [このレスを削除する]

ケニティーさん、レスありがとうございます。

K&K邸には以前に行かれたんですね。バズケロさんも行かれたと言われているし、Harubaruさんも近くで交流されているとお聞きしました。ベルウッドさんとも相互訪問されたようですし、Phile-webコミュニティでは活発に交流されてるんですね。

ケニティーさんは、SANSUIのMOS FET繋がりだったのですね。自分ももう少し古いSANSUIのアンプを使っているんですよ。でも、これは出川式電源の出川さんから、このアンプとの相性がよいと薦められたからなんです。自分は、悪魔から天使に変身したソフト繋がりなんです(笑)いろいろなつながり方があるものですね。

>最新鋭のハイエンド機で武装しなくても、こんなに良い音が出せるんだ! といった大変説得力のある体験でした。

本当にそう思います。青春時代に思いを寄せた機器群を使い、よい音で音楽を楽しんでおられる。だからカッコいい!んですよね。

私もPhile-web再開しました。今後ともよろしくお願いいたします。

byヒジヤン at2016-07-27 20:06 [このレスを削除する]

K&Kさん、Phile-webの有名人だったのですね。

皆さん、K&K邸サウンドに浸っておられたようです。自分の感覚もコミュの人たちとずれはないようですので安心しました。

当日は、こんな音楽好きの方にサブウーファーやスーパーツィーターの効果を聴かせて下さい!なんて言い出せなくてもじもじしていました。次の機会に是非お聴かせ下さい。

また、よろしくお願いいたします。

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