苦悩からの開放 -CDPのエソへの代替

日記・雑記
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新しいエソテリックのCDPが鳴らなくて悩んでしまった話のつづきです。

代替機のK03-Xsを箱から出したままの状態で鳴らし始めたのですが、下記の3点がどうしても我慢できなかったのです。
1、音がきつくて長く聴いていられないこと
2、定位が安定せずに落ち着けないこと
3、メカの回転音がうるさくて音楽に集中出来ないこと

でもショップのポン置きではよく鳴っていたのにおかしいですよね。これは自宅での固有の問題だと思いました。この先はメーカーのHPを見たり、ネット上の記事を漁ったり、オフ会での様子を回想したりで、なぜこうなるのか?頭の中がぐるぐるしていました。そして悩んだ末にある結論に至ります。

エソテリックはがっちりしたVRDSメカを採用している

そのメカを5mmの鉄板のシャシに固定し、3箇所のフットの部分に振動を伝達している

3箇所の足は鉄製のピンポイントフットで機器の外に振動伝達している

この構造で普通の木製のラックにポン置きでも鳴るのです。でも拙宅では鳴らない。何か理由があるはずです。

考えた結果は、自宅のCDPの置き場所がガチガチ過ぎることでした。CDPの下は、床上にコリアンボードの4枚重ね敷きで、その下は家の基礎までを鉄製の束で支えています。CDPのメカ~シャシ~フット~ボード~基礎がダイレクトです。一旦外部に逃がした振動が、またメカ部分まで戻ってきてしまったようです。だからCDPのケースにまで響いて回転音が大きくなってしまったのです。そして、うるさい音になり、定位も安定しない。

すべてがダイレクトなので振動の逃げる場所がなかったのですね。原因がわかれば対策は早いです。

CDの回転振動を、CDPとコリアンボードの間で逃がす(エネルギー吸収させる)ことにしました。
・CDPのフットの下に5mmのアルミ板の設置
・アルミ板とコリアンボードをαゲルでフローティング
・メカ部からの振動はアルミ板に逃がしつつ、CDPの水平方向の微振動でエネルギー吸収
・CDPの動きの抑制のために一箇所をくさびで固定

DENONの時と防振構造の構成は変わりましたが、考え方は同じです。最初は5mmのαゲルで試したのですが、最終的に10mmのαゲルでフローティングさせることにしました。それでも、まだ振動を逃がす効果が足りていないように感じます。

そこで、新しいメカニカルアースユニットを作ってシャシ部に3箇所設置しました。3箇所のフット以外にも、このユニットを使って3箇所からメカニカルアースで振動を抜いています。

今回のメカニカルアースユニットは、アースポイントを音を聞きながら動かして位置決め出来る構造としました。このメカニカルアースも効果絶大です。

これで一気に3つの悩みは解決しました。
1、音がなめらかで疲れない
2、定位が安定し落ちつく
3、メカの回転音が音楽のじゃまをしない

やった!と思い、次々と音楽を鳴らしていたのですが、そう簡単に音の女神は微笑んでくれませんでした。苦悩からは開放されたものの、新たな悩みが出てしまったのです。

-つづく-

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自分は電気やコンピューターはからっきしなのですが、機械的な振動は専門分野なんです。スパイクフットですが、重力方向に振動入力が入ったらリジッドですよね。スパイクは接点で回転フリーにして逃げをつくる事が狙いになりますが、構造体になってしまうと回転も出来ない、せめての効果はXYZ方向の振動を上下方向の振動に集約することでしょうか。

自分のところは、この上下がガチガチだったのでスパイクフットとの相性が悪かったです。ですが、αゲルでフローティングしたことでスパイク部の回転が容易になるので、ここからも振動を逃がすことが出来るようになります。なので、スパイク使いは動きやすくすることが有効なんです。
⇒X1おやじさんの「脚のスパイク受けにオイルをいれる」案もこのためですね。

>対策の最後のメカニカル・アースは、基本的な対策というより好みの音作りの領域だと思いますが、如何でしょうか?

これは不要振動をどこまで抜いて、ピュアな音を求めるかにもよります。CDの回転振動を、いくらシャシに弱い部分を作って振動伝達の道筋を作っても、すべてがそこに流れるのは不可能です。地震が起きたときに、断層があってもそこだけに揺れを逃がすことは出来ないのと同じです。ですから、不要振動はいくら抜いても抜ききることは不可能です。自分は抜けるだけ抜きたい派です(笑)

その意味からは、好みの音作りの問題ですね。

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