基礎実験の結果でマグネシウム粒の使い方が決まりました。紆余曲折しましたが、ガラスポッドに収めた金属たわしをマグネシウム粒で上下に挟み込む形に落ち着きました。
1Lのガラスポッドに対して、タワシ:450g 底部のマグネシウム粒:100g程度 フタ部のマグネシウム粒:50g程度をアルミホイルに包んだもの。
(タワシとマグネシウム粒は重量比で3:1とした)
<<なぜこの仕様にたどり着いたのか>>
1)フタ部分にマグネシウム粒をアルミホイルで包んだものを設置したところ「うるさく感じる部分が落ち着き、音像定位がクリア」になった
2)1に対して、底部にマグネシウム粒を追加すると「音が締まり、音像定位はよりクリアになるが高域がうるさく感じる」ようになった
3)2を聴き込んだ状態で、フタ部のアルミホイルに包んだマグネシウム粒のみ外すと「うるささは殆ど変化なし。音が緩くなって定位が散漫」となった
4)2を聴き込んだ状態で、ポッド底部のマグネシウム粒のみ外すと「うるささは落ち着くが、音が緩くなって定位が散漫」となった
5)底部のマグネシウム粒は通電しやすい状態、フタ部のマグネシウム粒は通電しにくい状態での設置であった
6)マグネシウム粒単体の音は「広がる、やや高域上昇なメリハリの効いた音」である
<<結論1>>
◆以上から、音がうるさくなってしまった原因は「マグネシウム粒と真鍮たわしが直接触れて導通したことによるもの」との特定が出来る。
原因がわかれば対策は容易です。
マグネシウム粒とタワシが触れる部分を半紙で絶縁しました。(底部もフタ部も実施)電気的な導通は殺して、振動伝達は生かす対策です。
絶縁した状態で聴いて見ると、今まで耳について仕方がなかった「うるさく感じる部分」がすっと収まり、音は締まり、音像定位がクリアな部分だけが残りました。
<<結論2>>
◆マグネシウム粒を金属たわしに混合した際の音への有効性は、電気的な効果ではなく、制振による効果であると言える。
以前から種類の異なる金属たわしを直接触れる形で混合させてもよい結果は得られなかったので、マグネシウム粒でも同じことが言えるのだと思います。
今は聴き込みを進めていますが調子がいいです。音量も自由に上げられます。
フタ部分のみにマグネシウム粒をアルミホイルで包んだものを設置した状態で、JOGOスピーカーを聴くオフ会で受けた負のコメントへの対処も出来ました。
αレーベル:ペルゴレージ/スターバート・マーテル
オフ会時に、歌と伴奏の定位にバラバラ感があると指摘されましたが、今は綺麗に並んでいます。マグネシウム粒を上下にサンドウィッチする形で制振した効果です。
金属たわしアースにおけるマグネシウム粒での制振効果は、音を磨く有効な手段であると言えますので、たわしユーザーの方は是非試してみて下さい。
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