MFPCとの対決準備 – CDPの内部対策

日記・雑記
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対決とは物騒なタイトルとしましたが、現用のCDP(エソテリック K-03Xs)で、どこまでMFPC5台仕様の送り出し性能に迫れるかを取り組むものです。

きっかけはMF邸にてCDトランスポートや他のネットワークとの比較で、群を抜いた正確さを感じたMFPCだったことです。音の鮮度が高く、定位にブレがなく、しっかりした骨格の音と思いました。デジタルデータの送り出し機能で、なぜこれほどまでに音が変わるのかは不明ですが、ハードの構成とソフトの工夫はMFさんの解説によります。

このMFPCを自宅で鳴らしたら、どのような音で鳴るのか?そんな興味が湧いたので、MFさんに自宅試聴のお願いをしました。ですが現用のCDPも代替えして1年未満ですし、複雑な構成のMFPCを導入するのは配置的な面も合わせてハードルは高いです。これまでPCやネットワークの活用は棚上げして来たこともあり、使いこなしの面でも格闘するシーンが想像されます。

そこで、現用のCDP(エソテリック K-03Xs)の使いこなしで、MFPCの音にどこまで対抗できるのかの追い込みをしてみることにしました。実施内容は簡単に実施出来て、費用がかさまず、元に戻せることです。実行アイテムを決めるにあたってはMFPCとの特性毎の比較をしました。サウンドの再構築の中でCDPの外から行う対策は実施済でしたので、追加での実施するのは、蓋を開けてCDPの内部に手を入れる対策です。これまで実施してきたことはリストに「済」と記載し、追加で実施したことを「追」、今後の検討項目を「検」としています。

1)ノイズ対策
①CMC(カーボンマイクロコイル)追加

特異なコイル形状の炭素繊維をシリコンゴムシート状にしたもの。光から電気信号に変換時には、GHzレベルのノイズを出すため、このノイズ吸収用として追加設置しました。
⇒DENON SA1に試した時には、驚くほど音が晴れるノイズ除去効果を感じましたが、K-03Xsでは、音量を上げてもうるさく感じなくなるような効き方です。新しい機器では、デジタルノイズ対策は大きく進んでいることを実感しました。

②天板に電磁波吸収シート追加

天板裏に見えているのはメカの作動音を吸収するためのフェルトです。モーター上部には3重のフェルトを設定しています。これにより回転音は低減し気にならないレベルに下げることが出来ました。本題の電磁波吸収シートはその下に隠れています。余りものがあったので貼ってみましたが音の効果は感じられませんでした。

2)時間軸対策
①ポーズからの再生

これはMFさんとやり取りする中での話から発想したものです。
「CDPは強力なエラー訂正機能が備わっているので、ほぼ音は出ますが、同じ音は毎回出ていません。」と言われ、思い当たる節がありました。

このところサウンドの再構築をしていたため、オーディオを聴く前にチェック用のCDで左右のスピーカーの焦点が合っているかの確認をしているのですが、毎回少しずつ定位する位置が変わることが気になっていました。特に聞き始めの変動が顕著です。 この影響を減らせないかと試行錯誤した結果、CDPのポーズから再生すると変動が小さくなるので採用することにしました。 ピントの合い方のバラツキも減るように感じています。

3)電源対策
電源周りも試したいことは多々ありますが、後からでも実施可能なので現時点は棚上げしています。冬の休みのお楽しみに取っておこうと考えています。

4)振動対策
①回転メカ、ピックアップ振動吸収

 

振動対策は、機器の外から実施できる「フローティング式マウント」や「底板メカニカルアース」等を実施していました。更に進めるためには機器の内部にメスを入れる必要があります。内部の振動源として大きいのは、回転ユニットです。エソテリックのVRDSはディスクをターンテーブルに確実にクランプして回転させる方式ですので、がっしりとしたメカを装備する反面として、振動のエネルギーは大きいのです。ここに目を付けて、モーターが励起する振動を出来るだけ振動源の近くで吸収すると共に、ピックアップに振動伝達するエネルギーを伝達経路上で吸収することを考えました。振動吸収方法はレゾナンスチップです。振動全体を抑えるのではなく、共振のピークを吸収しようという考え方です。

これは効きました。これまでの音に微細なブレがあったことを感じます。音の骨格がはっきりとし、重心が下がる効果は期待以上でした。

②筐体の耐振強化

 

振動源があれば、周囲の筐体は必ず振動します。そして物体が持つ共振点では共振現象が起こります。この共振はオーディオにとっての絶対悪です。だからと言ってガチガチに強化しても振動のエネルギーはどこかに影響してしまいます。だから、振動は出来るだけ筐体から逃がすと共に、内部での共振を避けるのが得策です。ですので、音に影響のありそうな伝達経路の弱い部分の共振レベルを下げるためのデッドニングを施しました。

①の回転メカ、ピックアップの振動吸収と筐体の耐振強化は同時に実施しましたので、①と②の効果の度合いはわかりませんが、微細な音のブレが減り、骨格がはっきりした効果は①と②の相乗効果であることは間違えないと思います。

上記のCDP内部対策を実施して充分な手応えがあります。まだMFPCと比較して勝るとは思いませんが、現用のCDPはまだまだ使いこなしでサウンド磨きが可能なことだけは確かです。CDPのテコ入れとしてやれることは数々ありますが、機器内への対策は元に戻せることを条件に実施しました。

さて対決日の直前まで弄ってしまうのは禁物です。ここまでの対策でバランスよく鳴っていますので、手を入れるのは一旦休止します。この状態で強敵MFPCにどこまで迫れるのか?他に何か手はあるのか?胸を借りるつもりで挑んでみます。

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