ハーベス部屋とJBL部屋のセッティング – バズケロ邸2021冬

日記・雑記
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ハーベス部屋の「カーテンの一部を閉めることで、目覚しく音が整った」ことにはわけがあったようです。

今回のハーベス部屋で聴かせてもらった音楽の中で一番感銘を受けたのは、キャロル・シンプソンのモノラル・レコードでした。
All about Carol/CAROLE SIMPSON

この音源はモノラルなのですが、音が広がります。芯がしっかりとした濃いボーカルがセンターに立ち、奥行き方向に伴奏が鳴り、そこを中心として響きが部屋中に広がってゆく感覚で、とてもモノラル・レコードとは思えません。まるでクラブで歌っている様子を聴くようでした。

このモノラル・レコードを使ってサウンド調整をされているとのことですが、このモノラル音源をよく聴くためには、スピーカーの焦点をピタリと合わせてはダメで、ふわりと響かせるようにセッティングしなければならないとのことでした。

なるほど、「聴きたい音源を聴きたいように鳴らした」結果だったのだと。加えて、モノラル音源でサウンド調整するとよいという定説もありますから、納得のセッティングでした。

確認のために、持ち込み音源も聴かせてもらいました。
WE ARE ONE/Kelly Sweetから12曲目の’JE T’AIME’

この曲の冒頭の’キン・コン・カン、キン・コン・カン’と鳴る音を聴くとおおよそのセッティングがわかります。

最初の「キン」が左のウーファーの辺りから鳴り始め、らせんを描くように円弧を小さくしながら上っていき、上部のセンターで止まります。そして、同じ経路を下って来る。この円弧の大きさと高さ、そして音の明瞭さで、音の広がりや高さ、そしてフォーカスの合い方がわかるのです。

ハーベス部屋では、円弧は大きく高かったのですが、’キンコンカン’の音が不明瞭でした。なるほど、『ソフトフォーカスですね』と申し上げたと記憶しています。

同じ音源をJBL部屋で聴かせてもらったところ、
「’キンコンカン’の音の円弧は小さく低かったのですが、音はシャープで明瞭でした。」

もうひとつ、
カノン/パッヘルベルから1曲目のカノンでは、

ハーベス部屋では、冒頭の第1ヴァイオリンから第3ヴァイオリンでの輪唱のようにカノンする部分も、柔らかな響きと共に定位は正確です。カノンが盛り上がり「ハモり」が全開となる部分では、柔らかな響きが部屋中に広がりました。

同じ音源をJBL部屋で聴かせてもらったところ、
「冒頭の第1ヴァイオリンから第3ヴァイオリンのカノンの定位は明瞭なのですが響きが乏しくさびしく感じたのですが、ハモりが全開となる部分では、心地よい響きを感じました。」

◆ハーベス部屋は、響きの豊な部屋で、モノラル・レコードのボーカルを使って「ソフトフォーカス」にセッティングしたことで納得です。

オーディオをマジ聴きするJBL部屋では、デッドな部屋で「限界までフォーカスを合わせている」とのことで、こちらも納得しました。

「聴きたい音楽を聴きたいようにセッティングする」腕前にも驚いた2021年 冬のバズケロ邸訪問でした。

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