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京都人邸② – オーディオ西方見聞録2024 2日目

日記・雑記
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サブルームの大きな進化を聴かせてもらった後に、こだわりのメインルームに移動しました。移動と言いましても、扉を挟んで続く部屋となります。こちらの部屋は50畳サイズとのことで、サブルームより大きな部屋となりますが、何よりこちらの部屋では本気モードを感じさせるのです。

 

大きな部屋の中で、スピーカーがどこにあるのかを目を凝らさないとよくわからないのですが、小さなスピーカーが深い内ぶりで対向するように配置されています。京都人さんがこだわりるKiso Acostic HB-1です。現在はHB-X1に代替されていて、前回訪問の12年前とは再生機器群はすべて更新されていました。

スピーカー:Kiso Acostic HB-1X+スーパーツイーター+サブウーファー

アンプ群:オール ソウルノート

CDプレーヤー:ソウルノート S-3

 

Kiso Acostic HB-1Xの上下を補強するスーパーツイーターとサブウーファーが面白いですね。主役よりも遥かに主張する形が目を惹きます。サブウーファーは-20dBでうっすらと入れているとのことでした。これ以上レベルを上げると、ジャズが気になるのだそうです。

 

リスニングポイントの配置は、サブルームと同じです。スピーカーを中心として、円弧上にゲスト1,2,3の椅子が配置されています。一番深い角度のところにホスト席がありました。同じ配置とされている通り、京都人サウンドはメインルームもサブルームも共通しています。12年前も同じことを狙っていると感じました。オーディオ再生の哲学を感じます。

サブルームよりも更に暗くした部屋なので、CDの入れ替えはペンライトを使って行うとのことです。暗闇の中でのCDの入れ替えは大変とのことでNASから選曲がされて第1曲目が鳴らされました。

 

サブルームでは思わず「おっ」と言う言葉が出たのですが、メインルームでは頭の中で「おや?」とつぶやきが出ました。サウンドステージは大きく、サブルームの倍はあるかと思うほど大きいのですが、音がもやっとしていて立体感も薄かったからです。事前に京都人さんから、「地震で0.1mm単位で実施しているセッティングがズレてしまっているかもしれない」とのアナウンスがされていましたので、それと感じました。

 

ヒジ:「ズレてしまっていますね」

京都人:「そうですか?」

 

このままの状態で次々にNASから選曲されて、音楽が流れます。サブルームと同様に3人が座席位置を移動しながら、センター、やや右サイド、右サイドと席を移動しながら聴き進みます。ですが、サブルームであれだけ盛況に各自がコメントをしていたのが、メインルームではシーンとしてしまい音楽だけが流れていきます。サウンドクルーさんは、早々に飽きてしまった様子で立ったり座ったりして聴いていますし、ついには真っ暗な中で寝転びながら露出開放の写真を撮り始めています。

 

京都人:「クルーさん、そちら側は定在波の影響が強いので、こちら側で聴いてもらえますか」

クルー:「写真を撮っているだけです」

京都人:「でも、こちら側にいてください」

クルー:「そろそろ持ち込み音源を聴かせてもらえませんか?」

 

そんなやり取りがあったのですが、京都人さんは冷静です。

横で自分は、「これだと日記にどう書いていいかわからない」とハラハラしています。その後もNASからの送りだしが続きましたので、たまらず言いました。

 

ヒジ:「CDにすると調子が戻るかもしれないです」

京都人:「でも、CDにすると元に戻すのが大変なので・・・」

まずいまずいと思いながら、ここはホストに従うしかないと我慢していました。

 

<<オフ会では、案外と音の調子にホストは気が付かないものです。自分にも覚えがあります。訪問記を見てビックリなんてことが・・・>>

<<だから今では、「調子が悪いと感じたらすぐに言って下さいね」と言うようにしています>>

<<ゲストが無口になったら危険信号です・・・知らぬはホストばかりなり なんて感じでしょうか>>

 

少したってから、CD再生に移ります。すると、急に調子が上がりました。ホッと胸をなでおろした瞬間です。

 

ヒジ:「よくなりました。先ほどまでは、日記にどのように書こうかとハラハラしていました」

京都人:「そうでしたか」

ヒジ:「木琴の合奏などは、床面に(音像が)べた~っと張り付いていて・・・」

京都人:「アハハ、時間を無駄にしてしまいましたね」

 

ここからは快調でした。後からお聞きしたことによると、「NASを置いていたウエルデルタの位置がずれていた」「スピーカーの微調整がずれていた」ことが不調の原因だったようです。

 

<<詳細に詰めれば詰めるほど、ちょっとしたことで音は崩れてしまうんですよね>>

<<試聴前の確認、これが大事ですね・・・始まってしまうとホストは気が付かないものなので・・・>>

 

CD再生では、持ち込み音源もよく鳴っていました。サウンドステージが大きく、立体的な音像配置です。サブルームと同様に、前から見ても横から見ても立体音像は崩れません。

今回はサブルームがあまりによかったので、メインルームはやや霞んでしまったかもしれませんが、生録の音源はいつもながらにリアルです。路上ライブをポータブルレコーダーで録ったような音源でしたが、小川のせせらぎや鳥の鳴き声が、まるでその場にいるような感覚で驚きました。つじあやの/COVER GIRL(プカプカ)という音源だそうです。京都人邸は「生録再生が得意です」

イーグル/Hell Freezes Over(ホテルカルフォルニア)では、聴いている位置がステージで、ライブの拍手が観客席から聴こえるようで、まるで自分がスターになったような感覚を味わいました。

 

一時は暗い部屋の中が「お通夜」のようになっていましたが、よいサウンドが流れると「活気が湧きます」これがオーディオマニアなんですね。予定時間を大幅に延長してのオフ会となりました。オフ会後に懇親会を計画していたのですが、サウンドクルーさんは広島まで戻らなくてはならないため、別れを惜しみながら先に帰宅されて、残る三人は、オフ会では感じなかった冷えた身体を震わせながらインドカレーのお店で盛り上がりました。

 

翌日は高速バスで海を渡る予定でしたので、懇親会は早々に切り上げてMt.T2さんの車でホテルまで送ってもらいました。明日の高速バスは朝一番の便です。乗り遅れたら昼頃までは満車状態ですので、気を引き締めて翌日に備えます。

 

 

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(番外編)

京都人サウンド、これは普通のお宅で出せる音ではありませんし、好みかどうかも別の話です。ですが、「ソフトに入っている音を何も足さず、何も引かずに球面波として空間に放射するとこういう音が入っているんだ」と感じられる貴重な体験が出来ます。自分は12年前にそれを味わい、自己のサウンド作りにイメージとして役立てています。

 

繰り返しになりますが、同じ音にすることは壁や天井の影響を避けなくてはならないので、簡単には出来ません。ですが、ソフト内の素の情報を空間に放射するとこんな感じになると言うことを知ることは有益なことと思います。

 

京都人さんは、Facebookのコミュニティ、「オーディオマニア」「オーディオ Mania!!」で盛んに活動されていますので、メッセージからコンタクトすればこれまでの研究成果のデモをしてくれると思います。是非一度味わってみることをお勧め致します。

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. 申し訳ありません。
    京都人は別SNSでのHNなので、これではFacebookではわからないですよね。FBでは「涌井 慎哉」という名前で出ています。

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