約1年前の、きょやさんが超ド級DAC制作中(完成しているそうです)という日記にインスパイアされて、DACの振動対策などをやってみました。
https://philm-community.com/kyoya/user/diary/2022/08/25/7050/
きょやさんは、水晶発振器自体にαゲルというまともな振動対策ゲルを使用しているのですが、ボンビーな私は、まずは安物で試そうと考えました。
以前、ファイルウェブコミュニティ時代に、「なんちゃってウェルフロート」として話題になった、百均の防振ジェルです。
さらには、最近気になっていた「水晶さざれ石(クズ水晶)を麻袋に詰める」という振動・電源対策の併せ技です。
かなり音が変わり(現状まずますのバランス取れた状態です)、一連の報告をYoutube動画で報告しました。
ついでに、対策前後の空気録音を比較できる、比較編というのも公開しました。
その結果、意外なことが起こったというのが、今回の趣旨です。
何と、音のテンポ(音程は同じなので、ピッチというよりテンポ?)が変わったような印象を受けました。
同一音源、同一条件にもかかわらずです。
なぜそうなったのか?思い当たる方はコメントください、と呼びかけましたら、お二人のユーザーから詳しいコメントをいただきました。
Aさん「保存して同じところを比較してみました。(中略)また、ピッチは アクセサリーありの方が 25 ppm 遅くなっています。クロックか何かの変化があるようです。(後略)」
Bさん「電子部品のコンデンサも水晶も音にさらされると電圧を発生します(昔オシロ波形で何度も経験しました)。アナログ回路の場合は単なる線形フィードバックになるだけで音質には影響しませんが、デジタルの場合はクロックジッターに変換されて、振動成分と元の音声信号の変調となり新しい周波数成分(f1+f2,f1-f2等)が生まれてしまうためと思われます。(後略)」
とのことです。
話を総合すると、デジタル機器(クロック搭載機)に水晶系のアクセサリーを使うと、余計な働きが出る?
という仮説解釈をするに至りました。
平たく例えると、水晶時計の周りに水晶を置くと時計が狂うということでしょうか。
公開したYoutube動画は、以下です。
※本コミュニティには、他サイトに誘導することをけしからんと考えておられる方がいらっしゃることは承知しています。お気の済むように注意勧告や、運営者への違反報告をして下さい。それで退会なら退会します。
https://youtu.be/UN6ky82BH9I
https://youtu.be/0YZRUepBglI
コメント ※編集/削除は管理者のみ
百十番さん、こんにちは。
タイトルにビックリして、十分な把握などせずにコメントすることにつきお許しください。
ビックリしたのは、「音のテンポが変わりました!」と言う点です。
・・・ピッチが速くなったように感じる、あるいは ピッチが遅くなったように感じるということはありますが、テンポが変わるのは考えられないと思ったからです。
DACに水晶系アクセサリーの有無で、曲の始まりから終わりまでの時間を計ってみてもらえませんか?もし時間が異なるならテンポが変わった証明になると思います。
ヒジヤンさん
コメントありがとうございます。
ライブ音源の切り取りですので、ファイルの長さを測るという方法は取れません。
この音、あの音で基準を決めてストップウォッチで測るとしても、誤差が大きすぎるように思いました。
よって編集ソフト上で、改めて音楽部分を並べた画像を作成しました。
ざっと見ると違うようにも見えますが、拡大してみたところ開始前後で違いは認められませんでした。
ご指摘の通り、ピッチが違って感じるだけかもしれません。
私も当初からその解釈でしたが、ユーザーの指摘により「ピッチは アクセサリーありの方が 25 ppm 遅くなっています。クロックか何かの変化があるようです。」とありましたので、気になって情報共有に至った次第です。
安物の編集ソフトなので、書き出し時にそれが悪さをしていたのかもしれないなあと、画像を作っていて思いました。
百十番さん、こんばんは。
25ppmといえば3分の曲なら0.0045秒の違いです。人間にはピッチの違いは判別できません。(音質差によってピッチが違っているように聴こえるというのはまた別なお話です)
また安物の水晶発振器は温度変化で30ppmくらいずれます。
電源を入れた直後とある程度時間が立った後では変化します。
当然再生機器だけでなく録音機器の水晶発振器も時間で変化していきます。
差があっても不思議ではありません。
assiさん、おはようございます
温度変化による影響は普通にあり得る、と理解しました。
とても勉強になりました。
百十番さん こんにちは
リズムが変わったに釣られて来ました。
上記の表現をすると一般に誤解を受けるのはヒジヤンさんのコメントを見て分かる通り。
先ずピッチとテンポの違いを明確にしておく必要があります。
その上でYoutubeで提示された違いを聞いてみると水晶追加の方がエッジが立ったコントラスト強め?にデフォルメされたように聞こえるものの、テンポが変わったとまでは感じませんでした。ただ、切り替えの瞬間に、救急車車が目の前を通り過ぎる時のサイレンと似たドップラー効果を感じます。それを音程(ピッチ)が変わった、あるいはピッチが変わったからテンポも変ったはずだと思い込んだか?と、推測します。(救急車のサイレンは一定のピッチとテンポを持つ)
Youtubeの倍速再生は、テンポを速くしますがピッチは維持。テープの早回しはテンポとピッチが同期して上がりますよね?そこの切り分けが感想を伝える側には必要だと個人的には考えているところです。
最後にテンポが速くあるいは遅く聞こえる事について簡単に考察してみます。1つ目には個人の時間分解能は年齢と集中力に大きく影響を受けること。子供の方が大人よりも1時間を長く感じますし、大人でも事故の瞬間などは僅か1秒を長く感じる事も可能。音楽に没入すればリズムはそのままに味わいはスローモーションのように且つ時間の経過はあっという間に。2つ目には聞こえにくかった音が(エッジが立つことで)聞こえやすくなる事での錯覚。低音リズム『ドぅ!ドぅ!ドぅ!』しか意識していなかったときと、これに音の重なり『ドンう!タタドぅ!タタドンぅ!タタ』タタが増える事で低音リズムは変わっていないのに音数(単位時間当たりの音程のカウント)が増えた事をリズムが速まったと感じる錯覚のようなもの。取り留めもないコメントになりましたが、nightwish_daisuki個人の感じ方はそんなに様子でした。
nightwish_daisukiさん
コメントありがとうございます!
コントラストの変化と、ドップラー効果を感じられたわけですね。
確かに、ドップラー効果的な印象ではありました。
ちなみに、音程の変化は感じなかったため
>音のピッチ(音楽のテンポ)
と記載しましたが、ピッチではなくテンポです。
単に印象を受けたという事なので、断定はまずかったですね。
タイトルの修正が可能かやってみます。
タイトル変更できました。
百十番さん、実践例はいろいろと参考にさせてもらっています。
25ppmはDAC天板に載せた水晶の袋で温度が下がったことによる、クロックの周波数偏移ではないでしょうか。一般的なSPXOの精度は±20~±100ppm(温度範囲により変化)で、25℃が基準です。発熱の大きいDACによってはクロックが50℃くらいになることもありますから相当偏移します。
https://www5.epsondevice.com/ja/information/technical_info/osc.html
客観的に音質変化を可視化する無料ソフトとしては DeltaWave Audio Null Comparator が定番だと思います。みみず工房で紹介されてます。これで比較グラフなど提示くださるとありがたいです。よろしくお願いいたします。
https://deltaw.org/
http://mimizu.atwebpages.com/articles/articles029.html#002
MacWinFanさん、いつも鋭い考察ありがとうございます。
水晶による温度変化、ありそうですね。PCMレコーダーも怪しいです。
ちなみに、どう聴こえましたか?
DeltaWave Audio Null Comparatorのご紹介ありがとうございます。これは良さそうですね。研究してみたいと思います。
水晶の響振でトランジェントが良くなりダイナミックな音になったように感じました。
これはインシュレーターが床からの振動や音による響振を減衰させながら、それ自身が固有の振動をすることで出音に影響を与える、という証明でしょう。アナログ段ではそのまま音に乗っかりますし、デジタル段ではジッターとして、さらにメタル配線ならその振動も加わりライン出力まで伝わります。
私は専用室ではクラシック用に木製を基本にして、ジャズ・ロック用DACだけアルミ削り出しにしています。ゴムやウレタンは響きが濁るので全部排除してます。
なるほどです。
ジャンル別に振動対策をしているのは流石ですね、勉強になります!