Oldさん訪問記 – マルチアンプ駆動のNS-1000M Part 2

日記・雑記
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Oldさん訪問記の続き…

いろいろなソフトを聴かせていただいたのですが、やはり感心させられるのは1000Mの解像度。ベリリウム・ドームの威力でしょうか、細部までくっきりはっきり聴こえます。

ピアノが特に良くて、スタインウェイの硬質できらびやかな中高音を魅力全開で表現してくれます。
思わずナマ以上にナマナマしいという感想を漏らしてしまいました。
ヤマハのスピーカーなのにスタインウェイにぴったり。(笑)
これと比べるとHS-500のピアノはちょっとソフトに感じます。ピアノを聴いてHS-500がソフトだと感じたことは今までなかったのですが、比較とは面白いものです。

ヴォーカルでも1000Mの解像度の高い音は悪くないのですが、これはHS-500の方が耳あたりがソフトでちょっと聴きやすいかもしれません。
面白いのはシューベルトのアルペジオーネ・ソナタで、僕の好みではピアノは1000MがよくてチェロはHS-500がいい。勝手なものです。
僕の録音した淡路島では、録音の意図からするとHS-500かなと思うのですが、録音、編集のモニターにHS-500を使っているのである意味当たり前かも。
ただ、これを1000Mで再生すると付加された残響が驚くほど明瞭にわかるのでビックリ。さすが、モニター・スピーカーです。
Oldさんからも録音のモニター用にどうですかと悪魔のささやきをいただきました。

総合的には繰り返しになりますが1000Mの解像度が印象的。これはやはり金属系のハード・ドームならではのものなのかなという感じ。中音部を紙やプラスチック系の素材を使ったコーン型やソフト・ドームで受け持つスピーカーではここまでの解像度は難しいのかもしれません。
現代のスピーカーでもこのくらい解像度があるものは探すのが難しいのではないでしょうか?
以前Richebourgさんが使われていたフォステックスのG2000を聴かせていただいたときに、その解像度が印象的でしたがちょっとそれを思い出しました。
ただ、若干金属系特有の華やかさが付加されているように思いました。これは耳障りと感じる程ではなく隠し味的な魅力とも感じられる程度のものです。

1000Mと比較するとHS-500はおとなしく、ちょっと地味に感じられます。でも、このくらい地味な方が弦やヴォーカルでは聴きやすいかなという感じ。
両者の差はわかったのですが、ナマ音に近いのはどちらかといわれると考えてしまいます。
そういえば、低音もバスドラムやベースの音には両者にちょっと違いがあって、1000Mのがっちりした低音に対し、HS-500では軽めの弾むような低音でこれもどちらがナマに近いのかといわれると悩ましいのです。

今回の試聴では途中から長躯、首都圏を訪れたすのゆのさんが参加されました。

羽田に着いたその足でOld邸に来られたのです。すのゆのさんはOldさんがネット上に開いているレコードショップのお客様で、今回はdBXのスピーカーマネージャー(?)をOldさんから譲ってもらう件もあって寄られたとのこと。
アルテック使いのすのゆのさんなので、アルテックA5の再生もありました。すのゆのさんにはやはりゆるぎない安定感のアルテックの音がしっくりくるようです。

Oldさん、ありがとうございました。
ピアノが好きで、特にスタインウェイの華やかな音を好む僕としては1000Mの音にはちょっと心が乱されますが、これ以上機材が増えることは音楽室の管理人から許可がえられませんし、あそこまでの調教は難しいのはわかっていますので、なんとか気持ちの整理をしようと思っています。(笑)
今回は大変貴重な、そして聴いてはいけないものを聴かせていただいた(笑)ような気がします。

すのゆのさん、お会いできてよかったです。
遠くから首都圏にお出でいただくのは大変ですが、もし機会がありましたら次回は拙宅にもお寄りください。
これからもよろしくお願いいたします。

写真は試聴に使ったCD、SACD。

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