チャンネルデバイダーの三端子レギュレータをフィデリックス製へ – 完結編

日記・雑記
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チャンネルデバイダーの三端子レギュレータをフィデリックス製に変更したお話の続きですが…

フロントのチャンネルデバイダーの変更を行った後で、まずは最初の確認をしたのですが、残留雑音については聴感上はあまり変化なし。
これは予想通り。

音への影響もそれほどないかと思ったのですが、前に話題にしたこのCDをネットワーク・オーディオで聴くと、

[:image1:]

どうもちょっと違うのです。
顕著なのはピアノの高音。解像度が上がった感じで、高音キー打鍵時のの立ち上がりに華やかさのようなものが感じられる。

リア側の変更も行った後で、マルチ・チャンネルのSACDでも確認してみましたが、やはり変更前との違いがよくわかるのはピアノ。

原田育代さんのシューマンでも、

[:image2:]

やはり、高音にふわっとした華やかさを感じます。
こうなると、かたっぱしからいろんなCDを聴きたくなるのですが、派手なオーケストラ曲の代表として聴いたこのSACD

[:image3:]

の魔法使いの弟子ではさらに派手さ加減が増して(笑)、いい感じです。

ここまでの変化があるとは予想していなかったので、ちょっと得した気分です。
今回の変更では、三端子レギュレータ―の他にも整流に使っているダイオードをオリジナルのファスト・リカバリー・ダイオードにショットキーダイオードをパラに加えたり、整流部や出力部の電解コンデンサーをオーディオ用にしたりして手を加えています。費用としては簡単な工具の購入も含めて2諭吉以下なので、その費用対効果には満足しています。

三端子レギュレータ―の効果が一番大きいものと思われますが、なぜこのような音の差になるのかはちょっと不思議です。
フィデリックスの三端子レギュレータ―は市販の汎用品に比べてノイズで30dB少ない、過渡負荷電流特性では以下の図のように、

[:image4:]

電圧変化が少ないなどの優れた特性を持っていますが(左は汎用品、右がフィデリックス製)、メイン基板に使われているオペアンプは電源電圧変化やノイズに対しての抑圧効果を持っているので、電源の影響はかなり減じられるはずなのに。

ピアノの高音部の改善効果が感じられるということは、オペアンプのNF効果が低くなる高周波で電源からの影響が大きくなっているということかもしれません。
再終段のバッファーアンプにはウチの場合パワーアンプとの間の長いシールド線の静電容量負荷が加わるので、それをドライブするための電流変化が電源電圧変化を生じさせて、それが出力に影響していた…等といろいろ理屈を考えてみるのですが、そんなわずかな電流変化がそこまで影響するのかどうか、ちょっと不思議です。

でも、フィデリックスの中川さんがHPに載せている以下の記述は、妙に説得力があります。

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電源は非常に重要ですが、AC100Vを安定化したり、ど太い電源ケーブルや、大きくて重いトランスを使うのは電源電圧を安定化したいという思いからに他なりません。けれども、アンプ類が電流変動をしている元凶ですから、ここに最も近いところで電圧変動しないようにすることこそが直接的です。ということはAC100Vを安定化したり、ど太い電源ケーブルや、大きくて重いトランスを使うのは、靴を隔てて痒いところを掻くことに似ていませんか?

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今回の改造を行うきっかけになったのは光陰さんのレポートでした。
光陰さんにはこの場をお借りして御礼申し上げます。ありがとうございました。

この変更で効果が見えたので、フォノ用のMCヘッドアンプや録音用のオーディオI/Fに使っているACアダプターもフィデリックスにお願いして作ってもらうことを考えています。
ちょっと費用がかさむので、優先順位を決めて少しづつ進めることになると思いますが…。

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