S.M.S.L VMV D2R:クラシック向けI2S DAC変更、ロームBD34301EKV

日記・雑記
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専用室のクラシック向けDAC素子を、京都の大手半導体メーカーROHMのフラッグシップ BD34301EKV に変更しました。実装のI2S DAC型番は S.M.S.L VMV D2R で、トロイダルコアのトランス電源で W280 D233.5 H43mm 重量3.2kg と安定感があり、端子、ノブ、リモコンもかっちりとした高級感のある作りで、大音量でもチューンの必要性を感じません。セラミックヒューズと特注電源ケーブルに替えただけです。ラックスマンの新しいフラグシップSACD/CDプレーヤーD-10Xに使われているDAC素子ですので、クラシック向きと考えました。

ちなみにこのメーカー、販売会社との利害関係は一切ありませんので念のため。宣伝広告の意図はありませんのでメーカーリンクは張りません。

応接室のクラシック向けDAC素子はAK4499EQのままですが、視聴位置で85dBAと決して大音量ではないためエイリアスノイズも気にならず、NOS音色のSuper-Slowフィルタでピアニストが驚くほど生々しいリアルな出音にできています。
BD34301EKV SlowフィルタはSuper-Slowフィルタより高域の減衰が急になっている分、柔らかい音に感じます。

Super-Slowフィルタのインパルス波形はNOSと見分けがつかないのですが、BD34301EKV Slowフィルタもこれに近い波形となっています。実測波形は以下のブログで確認ください。

 無線とオーディオ S.M.S.L D300 DAC を買ってみた

デジタルフィルタ同様、オーバーサンプリングでも音色が変わります

AK4499EQを含めて8倍が普通ですが、BD34301EKVには高精度演算機能HpcModeがあり、16倍と32倍に切り替え可能。エイリアスノイズを除去するには倍率が高いほど効率的ですが、演算が増える分その動作ノイズの悪影響も増えます。高精度演算機能をオンにするとさらに演算が増えるので尚更です。

この弊害を避けるため、旭化成の新型AK4499EXではデジタルフィルタ担当の素子が別に設けられ、動作ノイズの影響を軽減しています。これが「デジタル回路の動作時に発生している回路動作起因のノイズが音質に影響を与えているという確証を得ました。つまり、デジタル回路規模は小さいほうが音質は良いということです」という開発者の解説とその対策の結果です。詳細は以下の旭化成の技術情報ページを参照ください。

 より良い音質を求めて - デジタルフィルターと音質 –

このノイズの影響はスイッチング電源に似て、高域が派手に眩しく、時に歪っぽいギラギラした輝きになります。ジャズやロックには悪くないかもしれませんがクラシック向きではないので、私はできるだけノイズ発生を抑える設定にしています。Sound Color >Low OSR+HPC Off

Direttaターゲット DST-00 (I2S-LVDS) R5 とI2S接続では音声左右が反転しますので、PS Mode >Reversed に設定してください。ターゲットConfigでも変更できます。

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