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Audyssey の クロスオーバー(NR1711の場合)

日記・雑記
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前回に引き続き、
AVアンプ、marantz NR1711 と格闘しています。
今日は「クロスオーバー」についてまとめてみます。
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「クロスオーバー」は
メインスピーカーとサブウーファーをクロスさせる設定で・・・・

●スピーカーを「小」にしていると、
 そのスピーカーの低音はローカットされて音声出力されます。

●スピーカーを「大」にしていると、
 そのスピーカーはフルバンド(ローカットしない)出力です。

※Directモード、PureDirectモードではこの限りではない
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本題に入る前に大雑把なAudysseyなど設定概念のおさらいです。
※NR1711にDynamic LFCはありません
[:image1:]
赤い枠で囲った部分が Audyssey です。
これを無効にすると枠の中のものが全てOFFされます。
画面上はAudysseyの有効無効は「MultEQ」が担っています。
Audysseyを無効にしても、
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・レベル
・距離
・クロスオーバー
——————
この3つの設定は音に反映されて再生されます。※デジタル入力時
更に Directモード、PureDirectモードにすると
クロスオーバーの設定だけ音に反映されなくなります。
Directモード、PureDirectモードではイコライジング系が全て無効になるという認識で問題ないようです。それでも
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・レベル
・距離
——————
この2つの設定は生きていました。「レベル」と「距離」は
デジタル入力ではDirectモードであっても絶対に反映されるようです。

※アナログ入力時はDirectモードのONのときに生きている設定は「レベル」のただ一つになりました。アナログ入力+Directモードのとき「距離」と「クロスオーバー」は音に反映されません。DirectモードやPureDirectでなければ、Audysseyが無効であっても「クロスオーバー」は音声出力に反映されており、全ての設定はデジタル入力時と同様に利用可能なようでした(距離は未確認)。これはアナログ入力がAD変換されて内部でPCMになっているからと推測されます。

では、
プリアウトの周波数特性を観察してみます。フロントの左chを測定しています。

最初は拙宅のMultEQ補正がONの状態から紹介します。
クロスオーバーローカットと正反対のAudysseyの低音ブーストが混ざって少し分かりにくいです。
■100Hz クロスオーバー MultEQ=ON
[:image2:]
■80Hz クロスオーバー MultEQ=ON
[:image3:]
■60Hz クロスオーバー MultEQ=ON
[:image4:]
■40Hz クロスオーバー MultEQ=ON
[:image5:]

これよりMultEQをOFF。
低音ブーストが無い、クロスオーバーのローカットだけの特性になって見易くなります。
■100Hz クロスオーバー MultEQ=OFF
[:image6:]
■80Hz クロスオーバー MultEQ=OFF
[:image7:]
■60Hz クロスオーバー MultEQ=OFF
[:image8:]
■40Hz クロスオーバー MultEQ=OFF
[:image9:]

最後にダイレクトモード。オールバンドになります。
■Direct または PureDirect
[:image10:]
NR1711のクロスーバーは、
Audysseyの枠組みの外にある事が分かりました。
Directモードに切り替えるとクロスオーバー設定は音に反映されなくなりました。

数Hzの有害な低音が、アンプのプロテクションを作動させる場合は、クロスオーバーを働かせることでプロテクション作動を防ぐ事ができます。クロスオーバーはAudyssey(MultEQ)が無効でも効いていました。
数Hzの有害な低音は、混変調歪の元で中音・中高音の音質を低下させます。これをカットすればパワーアンプと低域ユニットの負担が大幅に軽減されて更にクリーンな中高音を聴く事が可能かもしれません。

おまけ:
【低音】LFE用ローパスフィルター 120Hz
これと、クロスオーバーの関係は無いので120Hzはそのまま何もしなくていい。
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Audyssey LabsJanuary 10, 2011 00:11
The LPF filter for the LFE channel should always be set to 120 Hz. Any other setting is wrong. This filter has nothing to do with speaker roll offs and crossovers. It is a filter that is applied only to the separate LFE track found in 5.1 content. That material is authored to have content up to 120 Hz.

The crossover filter are a separate matter. They consist of a highpass and lowpass filter that is applied to the signal sent to each speaker. They are determined after the in-room measurements find the roll off points of each speaker.
参照:https://audyssey.zendesk.com/hc/en-us/articles/212345363-LPF-on-LFE
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【低音】のモードが「LFE」になっていても、「小」に設定したスピーカーの低音はサブウーファーに送られます。「LFE」であってもクロスオーバーは音に反映されていました。ですのでフロントスピーカーを「小」にしていれば【低音】を無理に「LFE+メイン」に変更する必要はありません。この「大」「小」というのは、本来はクロスオーバーの有効/無効と記述されるべきものと思われます(海外サイトでもそういう意見でした)。スピーカーの筐体が大きくても、クロスオーバーを使いたければ「小」に設定です。

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