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デジタル・ファイル再生アップデート(2020年8月 その2)

日記・雑記
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前回の日記では、デジタル・ファイル再生用のサブ・システムであるHQPlayer (Diretta Host) のPCをHQPlayer + NAA (Diretta Host) という2台構成に改編し、NAA (Diretta Host) のPCを3組作成したということを記しました。

http://community.phileweb.com/mypage/entry/2648/20200816/65731/

HQPlayerはホスト(送信)、NAA (Diretta Host)はクライアント(受信)になります。NAA (Diretta Host)の先はスフォルツァートのDSP-Vela (Special)で、両者の間はDirettaで通信します。即ち、

HQPlayer
↓IPv6 直結
NAA (Diretta Host)
↓Diretta (IPv6) 直結
DSP-Vela (Special)

相変わらず、PCオーディオに興味の無い方には無用の日記となります。ご了承下さい。

作成したのは以下の構成のものです。

「重量級」
ASUS H270M-Plus、i7 7700T、Kingspec SATA DOM 32GB SLC、JCAT NetCardFemto、JCATUSB Card Femto
HDPLEX 200W Linear PS、HDPLEX 300W AC-DC
[:image1:](上のPCです)

「中量級」
LIVA Z (Intel N4200, DDR3-4GB, 32GB)、(USB 2.0 to 10/100 Network Adapter + iFi iDefender) x 2
吉田苑製 FF400用19V電源、Topping P50 Linear PS
[:image2:]

「軽量級」
UP2 (Intel N4200, DDR4-4GB, 32GB) 、(USB 2.0 to 10/100 Network Adapter + iFi iDefender) x 2
Mobile Battery (JSMB20KPD45W) 5V-3Aを並列使用 (UP2は5V-4Aが必須です)
[:image3:][:image7:](Pandaと比較すると大きさが分かります)

ソフトウエアはすべて共通で、Windows 10 Pro 2004 (英語版)+ Diretta ASIO Driver + NAA Ver.4.1.1

前回のレスでちょこっと書いた通り、もう1組、LattePandaをベースに作成しました。実はこれが本命だったのですが、CPUのパワー不足からか2組使用したUSB-LANとの相性が良くなかったかDirettaの処理エラーが頻発したので諦めておりました。

ところがMFさんから「PandaのZ8350が処理能力不足とは思えない。何か設定でおかしいところありませんか?」のご指摘。

もう一度設定を見直したところ、超基本的なミスを犯していました。Roonのアウトプットやコントロール用ではCPU能力があまり要らないので、CPU稼働率を思い切り下げてバススピード固定にしています。そのバッチ・プログラムを修正せずに使用したので、CPUが低速稼働となり処理エラーが発生していました。

CPU稼働率の制限を解除したところ、無事DSD256でも処理エラー無しとなりました。今は75%(クロック・スピード 約1GHz)固定に設定しています。

ということで、もう一つエントリーしました。

「超軽量級」
LattePanda (Intel Z8350, DDR3-2GB, 32GB) 、(USB 2.0 to 10/100 Network Adapter + iFi iDefender) x 2
Mobile Battery (Poweradd Pilot Pro2 23000mAh) 5V-2A
[:image4:][:image5:](音の抜けの良さを狙って木製シャーシにしました)

送り出しのHQPlayer PCは「重量級」とほぼ同様の構成で、OSはWindows 10 Pro 2004 (英語版)。HQPlayer PCとNAA (Diretta Host) PCはCAT6ケーブルで直結。通信はIPv6の100Mbps半二重です。

音は、PCごとにビックリするくらい違います。

PCオーディオ用のそれなりに高価なパーツで組んだ「重量級」は「中量級」と比較すると芯のある深い音がします。

「中量級」は一聴して悪くは無いのですがPCオーディオっぽい音と言いますか、解像度は高いが自然さに欠ける音です。

バッテリー電源の「軽量級」は前の二つと比較すると格段に静かです。解像度は一段と高く「中量級」で感じた不自然さもありません。

幾つか曲を試聴して、NAA (Diretta Host)では19V入力のPCで聴く必要は無いと確信しました。

続いて「超軽量級」。「軽量級」と同様の印象ですが、音のエッジがこちらの方が柔らかいです。より自然な表現とも言えます。
ただ「軽量級」の方が音の一つ一つに力があり聴きごたえがあります。CDやアナログといった従来メディアに近い印象の音です。

次に5Vをバッテリーからリニア電源とした場合を確認しました。

「軽量級」は起動時の電力消費が大きく最低でも3Aが必要で、手許にある小型のリニア電源では起動しません。一方、「超軽量級」は1Aでも余裕で起動するので、Topping P50で試します。

バッテリーの方が若干透明度が高いような印象ですが、リニア電源の方が音に力があります。Panda用の電源としてはこちらの方が好みです。それでも「軽量級」と比較すると音が薄い。幾つか曲を聴いて、暫く「軽量級」を常用することにしました。

今回のNAA (Diretta Host)の比較試聴では、NAAの操作の為に7インチのバッテリー駆動(12V)の小型モニターを使用しました。
[:image6:]
Control系の操作に使用している22インチモニター(ACアダプター駆動)と比較するとSN感に相応の違いがあります。
それでも、この小型モニターの接続を外すと音の背景が一段と静かになります。

DACに直接繋がるPCは、最終的な出音への影響が大きいことにあらためて気付かされました。

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