最近、やらかした痛い失敗事例を紹介します。
PCオーディオに取り組んでおられる方の多くはDACのUSB入力を使用されていると思います。私もemm DAC2X v2にUSB接続してRoonを聴いています。
USB端子からDACには5VのDCが供給されていて、その電源品質が音質に影響があることは良く知られています。私は以前からPCのUSB-AにiFi iDefender3.0を繋ぎ、そこに外部から5V-DCを給電しています。
最近、機器の構成を少し変更しました。確認のため再生すると、3分くらい普通に再生が進み、その後突然、全く音が出なくなりました。DAC前面の表示を確認するとUSB接続が認識されていません。原因究明のためPCをリブートしたりケーブルを取り換えたり色々試したところ原因が分かりました。USBへの給電のためにHDPLEXのリニア電源を接続したのですが、設定を間違って7.5Vを供給していました。
これではUSBインターフェイス・ボードが死んでしまいます。
知人のエンジニアに見てもらったところ、ボード上のXMOSチップとその周辺回路がダメになっており、ボードごと入れ替える必要があるとのこと。
USB入力は逆極性に対するプロテクションは入っているがオーバーロードには無防備らしいです。
emmの場合、USBボードはXMOSのチップを使用した自社設計なので、ボードは「オーディオ価格」となりそれなりの出費です。それより、世界的な半導体不足の影響でボードの入荷の目途が立たないと聞かされました。
仕方ないので、休眠中のDACを取っ替え引っ替えしています。
こんなややこしい給電をしている方は多くないと思いますが、この時期、デジタル機器を壊すと修理期間の目途が立ちません。
ご注意下さい。トホホ。
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