また投稿が開きましたが、QRD Diffusorモドキ関連で色々やっていました。
1200mm版を作成するにあたって、事前にやっておきたい事がありますが、それが、Diffusorモドキの塗装です。
AGSモドキの丸棒が無塗装だと音質的に良くないですが、Diffusorモドキの場合は如何か?という検証です。
以前、QRDでも塗装バージョンがありましたが、問題があっての廃止ではなく、会社編成改革の一環でコストダウンのためであると言われているようでしたが。
その証拠に、以前、オーディオアクセサリー系雑誌のQRD特集で、特にDiffractalの場合は塗装バージョンの方が良いという記事を見た記憶があります。
塗装をする場合、本来ならオリジナルQRDで使われた自然健康塗料のリボス社かオスモ社かを使用するのがオリジナルに更に近づくのでしょうが、とりあえず、AGSモドキの丸棒塗装で使用したウレタン性油性ニスを使用します。
万一、塗装が音質的に失敗しても、440㎜版はリスナー後ろのAGSモドキの最上段に入れてしまえば良いのでw
それに、楽器、音響機器系で油性塗料やウレタンなどの塗装がダメなら、光沢ピアノフィニッシュ仕上げなんてモノは生まれません。
木材の導管を埋めない自然塗料は性質上、ピアノフィニッシュにある様な激艶にはならないので。
とりあえず、塗装前に全ピン角部位を落としますが、これを面取りと言います。
面取りをしないと、下画像のようにササクレが出たりします↓
面取り前に、遊びで貼り付けたQRDロゴシールを撤去↓
♯400程度の紙やすりを木材等に巻き付けて作業しますが、これを面りの中でも、「糸面取り」という名前になります。
私の場合、ちょっと長めの角材の先端に紙やすりを巻き付けて作業します。
糸面取りでちょっと難しいのが、ヤスリを掛ける角度を一定にする事ですが、私の場合、長めの角材を使って、ヤスリ貼り付けた反対側の角材は、体の膝やもも、肘等で固定し、そこを視点にワイパーを動かすようにヤスリ掛けをすると角度が一定になり、ヤスリ掛けの面が奇麗になります。
この糸面取りをしないと、特に今回のような重量級木材の場合、完成した際に持ち上げると、板の面取りしていないピン角が手などに当たり食い込んで痛くなってしまいます。
板の小口が直交に接続している部分以外はすべて面取りしました。
さらに、注意深く根太ボンドで接着したつもりでしたが、2カ所くらいでバイス圧着でボンドがはみ出して硬化していたところがあったため、カッターの刃ではなく上の角部分でこさぎ落とします↓
ニス塗りをしますが、ウスメ液での注意点が、油性の中でも「ペイント油性」と「ラッカー系油性」があります↓
最悪、ニスがペイント系でウスメ液がラッカー系でもOKですが、逆に、ラッカー系ニスにペイントウスメ液を入れてしまうと、白濁して固まってしまいます↓
ニスだけでなく塗料もそうですが、今回のDiffusorモドキのようなカクカクの凸凹は、組立完成後の塗装は非常に塗り難くなります。
ニスや塗料が乾いてしまう前に、刷毛を押し込んで角まで行き届くようにしますが、エアブラシ等ではまず巧くいきません。
全部塗り終えました↓
裏面は未塗装ですが、軽量化のため、箪笥の引き出しの裏のように上げ底構造になっています↓
下段のモドキ600mmが未塗装、上段の440㎜が今回、ニス塗装しました↓
長くなるので次回へ続きます。
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