AudioQuestのFog-Lifterですが、8個ではどうしても1か所足らない所があったので、最初は自作の木材インシュレーターを高さだけ合わせて設置していました↓
1か所だけなので、それだけでも十分な効果はあったのですが、「全部吊ったらどうなるんだろう?」と興味が湧いたので自作しました。
完成品画像です↓
咄嗟の思い付きの突貫製作にしては上出来です。
釣り糸は、今回は9号(0.5mmφ)ですが、もっと太いのが良ければ30号(約1mmφ)、150号(約2mmφ)とかあります。
ただ、今回のようにピンに結び付け固定するなら9号が限界でしょう。
釣り糸は規格化されていますが、9号(1本)で13~14kgの耐荷重です。
当然、1個のインシュレーターで支える訳でないので、これでもかなりなオーバースペックですね。
色付きが良ければ、蛍光イエローとか、蛍光ピンクとかもあります。
前置きが長くなりましたが、作ったモノを使ってみました↓
正直な話、自作の方が重量があるだけに安定しています。
しかも、Fog-Lifterはプラ樹脂なので、静電気の点でも不利でしょう。(だから糸間隔を広く採っているかと)。
自作の方は木材で静電気に有利ですが、念のため、静電気除去ゴムを底面に貼ってみようかと思っています。
音質的な感想ですが、特に信号ケーブルの全釣りは音質改善効果が相当高くなります。
釣った後は、まるで足枷が何も無くなったかのように、聴感音量が2dBほど上がりました(特に聴感ダイナミックレンジが高い音源ほど変わります)。
アンプのボリュームを2dB下げても普通に聴けちゃいますね。
それと、ビフォーアフターを比べてしまうと、以前の音質は高域がザラザラしていて、余計な音が混じっている感じがします。
かつての評論家である、金子英夫氏が生前、「被覆が硬いケーブルは余計な音が混じる」と力説されていましたが、この事を言っていたのではないか?と思いました。
しかも、今まで聞き取り難かった細かい音も良く聞こえ、立体感、空間再現性も上がっています。
ただ、人によっては好みが分かれる音質か?とも感じました。
雑味が無くなり、ダイナミックになり、空間再現性も上がりますが、反面、元気が良過ぎて、しっとりゆったり聞きたい場合には向かないかもしれません。
特に、ルームチューニングが中途半端だと、良い音でも悪い音でも何でもかんでもスピーカーから飛び出してくるので、煩く感じると思います。
事実、糸釣りによってルームチューニングの見直しを余儀なくされました。
ただ、釣り糸とケーブルの間に繊維状のモノを挟めば軽減されるかもしれません(やってないですが)。
結局、私の場合の糸釣りによる音質改善効果の原因が、ノイズか振動かは判断できませんが、音質が変わるのは確かです。
1つ考えられるのが、現行の部屋のフローリングが高比重無垢天然木(カバ桜)で、しかも床全体の耐荷重60t弱(根太下換算)という強度もいくらか関係しているのかな?とは思いますが。
ちなみに、通常の住宅の設計の場合、私の30㎡強の広さでは、耐荷重約6tで設計するので、概ね10倍の強度を持っている計算になります。
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