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電解コンデンサーの本当の寿命(確定?)

日記・雑記
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父親の終活の付き添いで倉庫内で見つけたパワーアンプですが↓

 

これのパワーブロック部の増設基板上コンデンサー6本(左右チャンネル計12本)を検証してみました↓

これも12本とも、耐電圧100V、静電容量470μFです。

 

10年間(←推定)倉庫に未使用放置したパワーブロックのコンデンサーですら容量に問題なかったら、もうAB級アンプでのコンデンサー交換は、出力のDC漏れが変化(上昇)するか、左右のTrのアイドル電流が上がるかしない限りは↓

交換の必要は無くなるでしょうね。

 

パワーブロックが左右独立基板の場合、Tr周辺の半固定やエミッタ抵抗が劣化してアイドル電流が上がる事がありますが、その際は必然的に左右のヒートシンクに触っても分かる程度の温度差が生じ、筐体内部温度も釣られて上がるので、必然的に温度が上がった側の基板だけコンデンサーの劣化が早まります(コンプリ上下プッシュプルの場合は、ヒートシンクは上段、下段を対に確認)。

それに気が付かずに使い続けると、終いにはTrが焼損します。

 

今回外した古いコンデンサーですが、同型新品コンデンサーとの重量差異は、やはり平均して0.2から0.3g程度。

このメーカーのコンデンサーは、RoHS指令対応しても重量変化はないですが、とあるコンデンサーメーカーは重量が変わったりします(当然、その際は重量比較は全く参考にならない)。

 

今回の容量確認は、最大が規定値オーバーの473μF↓

 

最低が463μF↓

コンデンサー・メーカーのデータシートによると、規定値オーバーも許容としているとの事ですが、今回は規定値オーバーが12本中3本ありました(前回は1本も無しで、全て規定値以下)。

 

これ以外のパワー段のコンデンサーは250V耐圧だったり、105℃品1万時間耐久品だったりするので、なおさら交換の必要は無いでしょうね。

という事で今後は、出力のDC漏れが増えるか、Trのアイドル電流が上がるかしない限りはコンデンサーの交換はしない方針で行きます。

余談ですが、Trのアイドル電流値がどのくらいか、機材購入時に測定して把握しておいた方が良いでしょうね。

オシロが無くともTPポストさえあれば簡単なテスターで測定できるので。

 

購入したコンデンサーですが、しばらく使う予定が無くなったため保管しますが、保管温度が高ければ高いほど劣化が早くなるので、密封して冷蔵保管します(摂氏5℃未満にしないように注意)。

コンデンサー・メーカーの未使用品保管期限は2~3年と言っていますが、今回の一件の検証から、温度さえ気を付ければ、少なくとも10年くらいは何も問題なさそうですね。

ちなみに私は、電子部品保管用の冷蔵庫を専用に持っているので、そこで保管しています(アキュフェーズも部品を冷蔵「に近い温度で」保存しているのだそう←月ステのアキュフェーズ特集記事より)。

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