L.A.4 「家路」

日記・雑記
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ダイレクトカッティング盤4枚目です。紹介する順番に特に意味はなく思い出す順番に記しています。
 演奏、録音、選曲と三拍子揃った作品で、余りにも耳馴染みが良すぎるため、この作品を再生すると駄目なオーディオ機器でも素晴らしい装置かと勘違いしそうになってしまいます。いつか、幻?のダイレクトカッティング盤を入手したいと思っていましたが、このほど、運良くアマゾンで入手できました。良質なマスターテープを用いたと言われている初版CDと直接比較しても、ダイレクトカッティング盤はハイハットの聴こえ方が別収録かと思えるほどの臨場感。限りなく生音と近いアタック音など、あたかも収録スタジオと自宅のスピーカーがケーブルで直結されたような予想以上の音質で、3年間探した甲斐がありました。入手が難しい作品をレビューし嫌味とも思われてしまいますがダイレクトカッティング盤として当時ヒットした作品であり粘り強く探せば必ず入手できますので、そのような方の参考となれば幸いです。以下、私的レビューより抜粋します。
[:image1:] この盤は3年間くらい探し、アマゾンで偶然発見しました。私には珍しく当事の定価を超える¥6,250で入手しました。
 入手の経緯ですが、2013年から中古の機器を揃えてアナログシステムを復活させ、ダイレクトカッティング盤を中心に集めていました。新しいのはカートリッジだけですがアナログってこんなに音質が良かったのかと見直しています。
 2015年に再発版を中古で入手しましたが、ダイレクトカッティング盤じゃないためかCD盤より音質が劣りました。具体的にはハイハットの「シャンシャン」という音がアナログ盤だと引っ込んでしまいます。
 1980年代、レンタルレコード店で借りカセットテープに録音し、演奏や選曲も良いけど音質も素晴らしいと思い、CDも真っ先に入手しました。あれから30数年間、中古アナログプレーヤーを入手し、往年のダイレクトカッティング盤を次々と入手できましたが、このEW-10004だけは3年かかっても入手できませんでした。昨年、テープからプレスした再発盤EW-8061を入手しましたが、ダイレクトカッティング盤EW-10004との音質差が気になる所でした。

結論から言うと音質は全くの別物です。

 特にハイハットの音量自体が全く異なり、再発盤では引っ込んでいたのが、ダイレクトカッティング盤ではCD以上に生々しい演奏で、もしや演奏のテイク自体が異なっているのではないかと勘ぐってしまう程です。
 帯なしは残念でしたが、盤もジャケットも非常に綺麗で現在、A面の演奏3回目ですが、針先と馴染んだのかノイズも少なくなりましたし歪っぽさも解消しました。
 ダイレクトカッティング盤を再生しながら96kHz 24bitのハイレゾで収録してみました。編集ソフトのスペアナ機能で確認すると楽器の高域成分が24kHzあたりまでガッツリ収録されています。もちろんカートリッジ針先の共振成分なども含まれていますが、比較的大きなレベルで入っていますので生音の超高周波成分と判断しました。
 そのほか、1曲目の「家路」の冒頭、右チャンネルから大きな音が出て来ないためカートリッジ系の故障かと思いましたが、すぐにフルート演奏が入ってきました。再発盤やCD盤ではベースが中央に定位しているため、後日、バランスを取ったマスターテープを作って製作したのでしょう。
 ダイレクトカッティング盤では、その調整が間に合わなかったのか、それとも実際の楽器の位置に合わせて収録したのか知るよしもありませんが、一発勝負の緊張感が伝わってきます。
 CD盤と同時再生した結果、演奏自体は同テイクですが、両者のミキシングは明らかに異なり、ハイハットなど媒体の違いだけでは説明がつかないほど音量差があり、最初聴いたとき別テイクと疑念を持ってしまったのでしょう。
 この盤ですが、悔しいことに高値で入手した後、地元の中古レコード屋さんに2000円ほどで2度出回り、1枚は予備盤として入手しましたが、もう1枚は他の誰かが購入されていきました。
 私は完全にレア盤だと勘違いしましたが、比較的近年まで出回っていたようで、高値で買う必要はありません。
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