JBLの4770Aを入手しちゃいました。

日記・雑記
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JBL 4770A ¥550,000(1台、1992年頃) (回路図も発見)
[:image1:][:image2:] PA用なんでハイファイ志向の皆様からは、かなり退かれてしまいますが、昔から15インチ(38cm)ダブルウーファーモデルが欲しかったのと激安だったことから地雷覚悟で入手しちゃいました。ちなみに入手に要した元手はkefのiQ90×2本とiQ60c、それにEVのSentry500SBV2本を下取りにし追金10万です。
 もちろん入手前はネットでかなり調べましたが、最悪、使い物にならなかった場合でもバラしてパーツで売り払えば、20万くらいになりそうなんで、年末年始、充実した時間を過ごそうと思い入手しました。
 以下、長文ですが自分の電子日記からの抜粋です。
・12月27日(金)
 2週間前、ハードオフ4店のパトロールで目を付けてたペアで税込22万円のJBL大型PAスピーカーを見に行くことにした。
 社宅住まいで近所迷惑になるため、使いたくても使えないKEFのiQ90左右とセンタースピーカーiQ60cを車に積んだまま帰省しハードオフに一番乗りをして査定してもらうことにした。
 KEFの査定中、JBLの大型スピーカーには良質なアンプをつないでもらい「マイCD」を5枚くらい持ち込んで徹底的にチェックをした。特に左右の音質差や大音量で音割がしないかを確認したかったので客の少ない時間帯に一番乗りしたのだ。
 査定結果は6万円とマアマア‥目標としては10万円だったが事前にネットで調べたら買取額4万前後で震災で倒れた痕跡がガッツリ残っているのと丸10年の経年変化で木目調の塩ビシートつぎ目が剥がれかけ状態なんで売却タイミングとしてはギリギリセーフと判断し売ることにし追加で自宅のエレクトロボイスSentry500SBVも下取りにし差し引き追金10万で買うことにした。
 今回の最難関は大型スピーカーの輸送と搬入で、当初は近くのホームセンターで畳サイズの合板を買って無償で軽トラを借りようかと思ったがハードオフの店員3人がかりで現物を運んでもらいアルトに入るか確認したら前席を手前まで引き前の背もたれを起こせばギリギリ1本入るため自宅まで2往復して運ぶことにした。
 自宅まで運んだのは良いのだけど1人で1本110kgのスピーカーをどうやって自宅リビングに搬入するか‥案ずるより産むが易しで大型冷蔵庫を搬入する要領でアルトから降ろすときにスピーカーを起こし傷が付かないよう地面にビニール製の簡易畳を敷いてスピーカーを起こしたまま左右に揺すって歩かせ、窓際まで来たら再び寝かせリビングに押し込み、部屋の中でスピーカーを起こすと1本目の搬入が完了した。毛布やタイルカーペットを使って極力キズ付かないようにしたが、元々PAスピーカーで小さなキズがあったから倒したり起こしたりも予想以上に楽だった。
 1本目の搬入後、今度はアルトにエレクトロボイスのスピーカー2本を積んでハードオフに戻って査定させたら事前協議どおり5万円で計11万が下取額になって自己負担は10万円となった。エレボイSentry500SBVは8.6万で入手したから海外モデルは下取りが悪くないと思う。

 肝心の大型スピーカーの音質は素のままで聴くとラジオまたは学校の校庭や体育館で使われるラッパ型スピーカーで聴かされるようなキンキンした音質で38cmダブルウーファーの外観に似合わない予想ハズレの残念な音質‥これは店頭で試聴したときからの想定内でPA用スピーカーはセッティング時のイコライジングが必須なんでAVアンプで自動調整し細かなところは手動で調整したら、ほぼ望み通りの音質になった。
 アンプのボリューム位置が時計の9時でも爆音状態で小型スピーカーでのインストアライブと言うより野外ライブの会場で聴けるような腹に響くサウンドで映画やコンサートものではドンピシャな音質。おそらく社宅なんかで鳴らしたら即座に110番通報されるだろう(汗)。
 今回、初めてJBLを使ってみたが巷(ちまた)で良く言われる「JBLって酷い音」と言う話は本当で確かにポン付けではマトモな音にならず、それなりの調整をしないと良い音で鳴ってくれないから良く分かった。
 しかし、セッティングを詰めれば詰めるほど体にぶつかってくるようなサウンドになってきて調整2日目の土曜午後には思わず表情が緩んでしまうようになった。最近の曲をピュアオーディオ的に聴くには、もう少し細部を煮詰めないと只の拡声器に毛が生えた程度かもしれないので、今後、アンプ2台を使ってのバイアンプ駆動も試すが、やはり「JBLは挑み甲斐がある」ってのは、こういうことかと理解できた。

・12月29日(日)
 自宅の大掃除もせずにスピーカーの大掃除をした。特にウーファーのコーン紙やエッジの下半分にはホコリが何層も堆積し歯ブラシを使って掃除をし箱の中には足場金具やコンクリート片が入っていた。(写真なし)
 ネットワークはコンプレッションドライバー用にコンデンサーだけのシンプルなもので同等品の新しい素子に交換しても良いかも知れません。各ユニットにつながっているスピーカーケーブルは酸化して黒ずんでいたので先端をカットし被覆を剥いてハンダメッキをしてからつなぎ直した。
[:image3:]
 当面、ウーファー用の防護ネットは外しておく予定で来春に初孫が遊びに来るとき戻そうと思っている(笑)[:image4:]

・12月30日(月)
 12月27日(金)に我が家にJBLが来てから4日目となり極力スピーカーから音を出すようにしていたせいか予想以上に鳴り方が良くなってきた。自分的リファレンスとしてAKGのK701をヘッドフォン専用アンプで聴いた時の力強い低音とシルキーで爽やかな高音が出せることを目標にしAVアンプSC-LX901のほうでイコライジング調整をした結果、嫁(と言うよりムコ様のようなガタイですが‥)入り?初日の酷い音がウソのような音質になった。
 今朝はBS4Kで録画していたイ・ムジチ合奏団の「四季」を再生したが映像付きということもあってヴァイオリンのリアルな再現もできることを確認でき、そもそもPA用だからこそ音源を選り好みできずロックやポップス系の電子音から生演奏の音源まで観客に正確に届ける必要があるから、かえって使い手の技量が問われてしまう‥(汗)
 見た目からすると大雑把でガサツな音しか出せないようだがボリュームを絞っても音が痩せることがなく、午前中、パソコンで書込しながら-50dBほどの小音量でBGM的に流しても豊かな低音や音の明瞭度がキープできるので、ちょっと無理して買った甲斐があった。
 この記事を追加した理由は’ぺぶるす’様からの書き込みをヒントに追加投資0円でバイアンプ駆動ならぬトリプルアンプ駆動方法を思いついたからです。
  現在、このスピーカをドライブしているアンプは、サンスイのAU-α907DRと言うプリメインとして当時の上位機に属するほうですが、まさか15インチウーファ4本も駆動するとは思わずに作られているから気の毒で予備の907DRを使えば楽になるはず‥問題はコンプレッションドライバーの駆動でサブウーファ駆動用のM90αありますが、突拍子もなくバリバリと雑音が発作する持病があって危険なので丈夫なサブウーファに接続している。
 かと言って70年代後半の60W級プリメインで駆動すると残留ノイズが目立つため、どうしようかとトイレで悩んでいたらAVアンプ内蔵のメインスピーカー出力が遊んでいることに気付いた。
 AVアンプ内蔵とは言えSC-LX901クラスだとそれなりに「使える」内蔵アンプで、これでコンプレッションドライバーを駆動すればトリプルアンプ駆動が追加投資0円で実現できるので午後からチャレンジしてみます。(笑)
 ちなみに知っている人には常識なのですが、昔、サンスイはJBL正規代理店として実質的にサンスイのアンプとセットで売っていましたから、JBLのスピーカーを鳴らすことは決して非常識ではないのです。

イシノラボ/マスターズ店長の連載
第1弾 日本オーディオ史
第40回 JBLとサンスイより

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