PC版Dirac Liveでベースマネージメント

日記・雑記
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拙宅のマルチchシステムを少し変更しました。サラウンドSPの配置換えを行ったことと、サブウーハーを3台使う様になったので、Dirac Liveを使ったベースマネージメントにトライしました。

【サラウンドSPの配置替え】
まずは配置換えについてです。
図1の配置図に赤で示した位置に、サラウンドSPを持って来ました。それまでは、この図のサラウンドバックSPに置いてありました。
[:image1:] 図 1 SP配置図

理由は、以前の位置(試聴位置の左右よりも少し後ろ、110°位の位置)だと、ソースによっては、少し音像が背後に引っ張られすぎる場合があったからです。微妙な音量バランスの違いで変化するので、好きではありませんでした。そこで、左右よりも少しだけ前の位置(正面から80°くらい)に持ってくることにしました。以前の配置はITU配置に近いので、拘っていましたが、こだわりを捨てたという事です(笑)。こちらの方が、微妙なバランスのソースでも安定して(安定した音像配置で)聴ける気がします。サラウンドSPが前方にあるので、左右に定位する音像もよりはっきりと聞こえる様です。

後ろから包み込まれるような方が良い場合は、サラウンドバックSPを使って、5.1ch再生することにしました。ROONを使って、サラウンドSPとサラウンドバックSPの入れ替え(スワップ)は簡単にできます。こうすると、ITUに近い位置です。映画などはこちらが良いかも?

もう一つ最近変更した点は、サブウーハーを3台にした事です。図1のSWに加えて、黄色で示した背面L/RのアクティブウーハーをLFEインプットを利用して、SWとして利用することにしました。元のSWと背面L/Rのウーハーの音量は1:1程度にして、並列接続で使っています。これは、SWの超低音再生音量限界を引き上げますし、(80Hz程度のクロスでも)SW方向に音像が引っ張られることを無くす効果があると思います(図2も参照)。

PC版Dirac Liveによるベースマネージメント】
配置換えを機に、Dirac Live(音響補正ソフト)を使ったベースマネージメントを検討しました。使っているのは、PC版のDirac Liveで、Dirac Live Processorと呼ばれるものです。WindowsやMacに導入して使う事ができますが、現状、各SPの周波数特性やインパルス特性を補正するだけで、SWを使ったベースマネージメントの機能は付いておりません。

ISPのプリアンプなどに付いているDirac Liveはこれが付いています(もしくは後付けで導入可能)。PC版もそのうちこの機能が導入されそうですが(一部のユーザーにはbeta版が配布)、未だ一般ユーザーは使えません(泣、汗!)。

そこで以下に示すように、PC版Dirac LiveのターゲットカーブにHigh/Low passフィルターを組み込んで、ベースマネージメンをDirac Liveで行える様にしました。
[:image2:]拙宅マルチシステムとPC版Dirac Liveによるベースマネージメント
[:image3:]サブウーファーの周波数特性とローパスフィルター(80Hz)を含むターゲットカーブ
[:image4:]フロントSPの周波数特性とハイパスフィルター(80Hz)を含むターゲットカーブ

PCのDirac Liveと共に導入しているJriverで、7ch分のシグナルをサブウーハーのチャンネルに加算したのちに、Dirac Liveによって、サブウーハーにはローパス、他のSPにはハイパスフィルターが掛けられるという具合です。加算するときには、各chを−6dB減じたのち加算してクリップ防止しました(SWのボリュームを6dBアップ)。ターゲットカーブの中高音部が直線ではなく、僅かにうねっているのは、B&W802の元々の特性を活かそうという試みです。

この様にしてベースマネージメントして得た特性が図5と6です。
[:image5:]フロントSP+SWの補正後に測定した周波数特性(REWで測定)
[:image6:]センターSP+SWの補正後に測定した周波数特性(REWで測定)

上手くブレンドしています。
この様にして得た低音は、非常にソリッドで、Dirac Liveの良さを十分に感じさせるものでした。ROONやJriverでもこのようなフィルターを使ったベースマネージメントは可能ですが、これほど良い低音は得られた事がありません。現状、かなり満足する低音が得られています。今後、PC版にもベースマネージメント機能が付加させることを、楽しみに待ちたいと思います。

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