新規会員登録の際、X(旧Twitter)のフォローやメッセージをご確認頂けず、登録保留の方もいらっしゃいますので、Xへログイン頂きご確認をお願いします。

慶應義塾ワグネル・ソサィエティー・オーケストラ 第200回記念定期演奏会

日記・雑記
日記・雑記
Sponsored Link

今日は聖バレンタインDay。
昨年から小生と同じく単身赴任で東京暮らしとなった大学オケ時代の先輩を誘ってサントリーホールへ向かった。

ブログの方もご覧ください。


今日は東京六大学の一つ慶応義塾ワグネル・ソサィエティー・オーケストラの第200回記念定期演奏会。
明治34年(1901年)に創立されワーグナーから名付けられた歴史ある学生オーケストラで、隔年毎に海外演奏旅行に出かけ、今年はこの定期演奏会プログラムを持ってデュッセルドルフ、ブラチスラヴァ、ウィーン、ブダペストへの演奏旅行に出かけるというから、並みの学生オーケストラとは一線を画す団体である。

今回は前売りで手に入れた席だったが2階席の中左前方のC3列7番という座席。
座席から眺めるステージはやや上から俯瞰するように見える。

本日の指揮者は東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団と関西フィルハーモニー管弦楽団の指揮者を兼務されているマエストロ飯守泰次郎氏。
今回のヨーロッパ演奏旅行もマエストロが振るようだ。

演奏曲目は、200回記念ということで、ワグネル・ソサィエティーの名の元になったワーグナー作曲、舞台神聖楽劇「パルジファル」より第1幕への前奏曲。
2曲目は、伊福部昭作曲、交響譚詩。
休憩をはさんでメインは、グルタフ・マーラー作曲、交響曲第5番 嬰ハ短調。
3曲とも管楽器、打楽器セクションは総入れ替えするほど団員の層が厚く、弦楽器群もエキストラはほとんど呼ぶ必要がない。Webサイトで団員募集ページを見たら、大半のセクションで入団オーデションが課されていたので、演奏レベルが高いのも頷ける。

さて、その演奏だが海外演奏旅行を控えた200回記念定期演奏会に向かって、指揮者にマエストロ飯守泰次郎氏を迎えて相当練習を重ねてきたのだろう。
トップのワーグナーは飯守氏の得意なレパートリーらしいが、これから始まる舞台劇の幕開けを暗示する様々な主題を描き出していた。
2曲目は映画ゴジラのテーマで有名な伊福部明氏の曲だが、民族的というか土着的というか、日本的音階とリズムが曲全体を貫いていた。

圧巻はメインのマーラー。
冒頭のトランペット独奏による葬送行進曲から始まり、木管セクションがテーマを繋いでいく。
強奏部になるとサントリーホール全体が響きあうほどの大音量ながら、リズム、アンサンブルが渾然一体となって素晴しいハーモニーを聴かせてくれた。

5楽章からなる演奏時間1時間強の大曲であるが、マエストロの指揮の下、意のままに響きを紡ぎ出すオケの力量たるや素晴しく、演奏終了後はブラボー!の連呼。
木管、金管それぞれのパートリーダーも素晴しい技量を持っていたが、中でもホルントップの女性が大変上手で、一段と大きな拍手を送られていた。

CDだと、長大な曲全体を緊張感を持って聴き通すことは至難の業だが、今日の演奏は指揮者はもとよりオケの団員全体から放たれる、真剣にマーラーと対峙する心地よい緊張感が聴衆側の小生にも乗り移ってきて、トランペットの演奏にあわせて小生も思わず体が指揮棒の動きに思わず体が反応するほどだった。

コメント ※編集/削除は管理者のみ

タイトルとURLをコピーしました