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フィルハーモニア・ブルレスケ第7回定期演奏会

日記・雑記
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今年の梅雨は降り出すと強烈なゲリラ豪雨になり、各地で水害をもたらしている。
そんな梅雨空も一休みとなった土曜日の昼。
午前中は職場で溜まった仕事を片付けた後、久しぶりにアマチュアオケのコンサートに出かけた。

ブログの方もご覧ください。

JR錦糸町南口から徒歩で向かったのは猿江恩賜公園(さるえおんしこうえん)
公園内に入ると今年初めて蝉の鳴き声が聞こえた!
もう直ぐ夏ですね。

1932年に開設された公園は、もともと江戸時代の幕府直轄の貯木場だったところで、現在は江東区の緑豊かな公園となっている。

公園を抜けるとティアラこうとう(江東公会堂)がある。
今日は今年23回のコンサートで、アマチュアオーケストラ、フィルハーモニア・ブルレスケの第7回定期演奏会だ。
フィルハーモニア・ブルレスケは早稲田大学フィルハーモニ-管弦楽団のOB・OGが中心となって結成されたアマチュアオーケストラ。
マンモス大学である早稲田大学には学生オケが他にも1913年創立の伝統ある早稲田大学交響楽団があるが、早稲田フィルハーモニー管弦楽団も1979年創立と30年の歴史を重ねている。

卒業後も卒業してからも一緒に音楽がしたい!」「アマチュアらしい、熱い音楽がしたい!」「学生の頃には出来なかったような曲を取り上げたい!」という情熱で2004年に創立したとWebサイトに紹介されているとおり、出身母体で演奏経験を積んだ団員揃いだが、年齢もまだまだ若い演奏団体である。

入場チケットも1000円で自由席とあって、開場時間の30分前に行くと既に長蛇の列(~_~;)でどうなることかと思ったが、1人の機動力で階中央のベストポジションを確保(^^)v
ティアラこうとうの大ホールは多目的ホールながらシューボックス形式で1300名収容の綺麗なホールで、ここから見た天井はアーチ状のアールが綺麗なホールである。

今日の演奏は、指揮者に東貴樹氏を迎え、ガーシュウィン作曲:パリのアメリカ人、バーバー作曲:弦楽のためのアダージョ、休憩をはさんだメインはベルリオーズ作曲:幻想交響曲というもの。
東貴樹氏は、トロンボーン奏者として活躍の傍ら、早稲田大学フィルハーモニー管弦楽団のトレーナーにも就任しており、その関係から今回の演奏会では指揮者として共演したという。
その指揮ぶりは、指揮者としての専門教育を受けた流麗なものではないが、そこは団員の兄貴分という信頼関係で、オケを引率していた。

メンバーの力量は個々人の演奏技術レベルが高いことが窺い知れ、ティアラこうとうがやや乾いた音響のためと、小生の耳が突発性難聴をまだ克服してないせいもあって、低音域の量感がもう少し欲しい位だが、弦楽器パートも管楽器パートも明るく爽やかな響きで若々しいサウンドを聴かせてくれた。
パリのアメリカ人では、各パートの演奏技術の高さが十二分に発揮され、指揮者と奏者との息もぴったりと合った秀演だった。
2曲目の弦楽のためのアダージョは弦楽器奏者のみがステージに残り、指揮者も指揮棒を置いての指揮だった。
ここでのサウンドは重厚な響きを期待したいところだが、音が重なっていくところの見通しは良いもののやはり軽めの明るいサウンドはこのオケの弦楽器パートの特性というべきか。
メインの幻想交響曲では指揮者の演奏解釈なのかそれとも団員と話し合って決めたのかわからないが、1楽章の冒頭から聴きなれたテンポを1割位速めたテンポでドンドン進んでいく。
管楽器の奏法には独特の解釈でアタックよりも響きを意識したスラーを多用していたのは、管楽器奏者である指揮者の意向が反映されていたのだろう。
とにかく高速道路を突っ走っていくような疾走感がある幻想は新鮮な印象をもたらしてくれた。

久しぶりにアマチュアオケの演奏会に出かけたが、このような学生オケOB・OGで構成されたオケでは、学生時代からの堅い絆がもたらす団員相互の信頼関係があってこそ。
社会人になってからは様々な職場でストレスにも晒されているだろうから、このような演奏団体に所属し、定期的に集まって練習することでリフレッシュできる、そんな喜びを爆発させたような、聴衆の小生も爽やかな気持ちで演奏開場を後にした。

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