今年2回目のオーディオオフ会は先週日曜日のことになります。
大阪の自宅からは徒歩圏内にあるT邸を訪問。
ブログの方もご覧ください。
こんなご近所にお住いのオーディオファイルがいらっしゃるなんて知りませんでした。
話は昨年11月に遡ります。
小生宅の電源工事を施工していただいた出水電器の島元社長から電話がありました。
(島元)「今度大阪に電源工事の仕事があって行くんだけど、その時帰宅しているならお邪魔したいんですが・・・・」
(小生)「生憎帰宅は夜遅くなるので、時間帯が合いませんね・・・・」
ということで、そのときは島元社長が何所で電源工事をされたのかは知りませんでしたが、11月の西蒲田オフ会でT邸のお話を伺いました。
そんなにご近所の方なら・・・というわけで、失礼ながらも同じ出水電器さんの電源工事仲間という共通点があるということで連絡をとり、今回の訪問となったわけです。
なだらかな斜面に沿って閑静な住宅が立ち並ぶ住宅街の中にT邸はありました。
道路に面した掘り込み式で電動シャッター付きのガレージ横に門塀があり、階段を上るその上に2階建ての家屋が乗っています。
ちょうど車庫前で自家用車を洗車されていたT氏に先ずはご挨拶。
「それでは、早速音を聴いてください・・・・」ということで家に招き入れられましたが、そこは家屋ではなく、車庫の横にある玄関ドアでした。
なんと、道路のレベルまで敷地を掘り込み、コンクリートで構築されたガレージの後ろ、家屋が建っているその下の半地下室として部屋が造られています。
面積は15畳はあるでしょう、そこはT氏の当に男の隠れ家です。
部屋は長方形で、奥にはワードローブが設えてあります。
SPはB&W社の40周年記念モデル「Diamond Signature」、色はWAKAME(ワカメ)という渋い選択です。
SPの間には特注と思われるオーディオラックが鎮座しており、CDPはクラッセ、プリ&パワーはSPECTRALのDMC-15にDMA-200Sという異色の組み合わせ。
他にはアナログプレーヤーにフォノイコライザー、ワディアのiPodドック、ソウルノートのDAC、サブウーファなどが鎮座しています。
また、写真には写ってませんが、横には大画面薄型TVにブルーレイレコーダー、AVアンプに接続されているSPにはB&WのXTシリーズとタイムドメインYoshii9などなど。
T氏の年齢は小生とは2回りも先輩ですが、今でも現役で会社を経営されていて、会社の事務所や各地にあるお店にもタイムドメインで構築したオーディオセットが置かれているほどの音楽愛好家です。
目下の悩みは早朝から夜遅くまで仕事が忙しく、好きな音楽やオーディオをゆっくり楽しむ余裕がないことで、このオーディオシステムも、ある意味古くからのオーディオショップから勧められるままに、セッティングまでお願いしてあるとのことです。
それでも、再生される音楽に物足りなさがあり、B&W社のSPの実力をどう引き出すか悩まれた結果、オーデイオ誌に掲載されていた出水電器さんの電源工事の記事に心惹かれて電源工事とアース工事を同時に依頼されたということです。
部屋には10回路の専用電源が引かれていて、その1回路ごとに1台のオーディオ機器が接続されています。
もちろんAV関係にも専用回路があてがわれています。
時間もあまりないので、早速聴かせていただきます。
初めて聴くダイヤモンドシグネチャーですが、この洗練されたラウンドフォルムであってもB&Wらしい定位の良さと広い再生帯域で自然な響きが好印象です。
ただ、響きがややデッドで伸びやかさに物足りなさがあったため、初対面にも関わらず恐る恐る切り出してみました。
「SP後に吊るしてある吸音パネルを外してみませんか?」
するとT氏がこういいました「この部屋は半地下で壁はコンクリートに塗装してあるだけなので、共鳴を避けるためにショップの社長が吊るしていったものです・・・・・・、自分も気になっていたことなので外してみましょう」
T氏は体力的に重いものを動かしたりするのはきついので、行きつけのショップに重い機器のセッティング作業をお任せされていたんですね。
さて、吸音パネルを外して音楽を再生してみると、おお!響きが豊かになって団子状態だった音の一つ一つがほぐれてきたではないですか!
これにはT氏もいたく気に入られたようで、残っていたSP後に吊るされていた吸音パネルを全部外してしまわれました。
ライブ&デッドの原則どおりにしてやるだけで、ダイヤモンドシグネチャーに生気が吹き込まれたかのように活き活きと歌い始めました。
もっとセッテイングを追い込むためには、することはまだまだありますが、今日は時間がなくなったのでまた次回、ということで近々小生宅でのオフ会へのお誘いをして、T氏宅を辞しました。
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