オーディオを趣味とする人なら電源部の重要性は十分認識されていることだろう。
ソースの音楽信号を余すところなく再現するには、ここぞという場面で十分な音量が出せるダイナミックレンジや微細信号をノイズに埋もれさせないS/Nの大切さ。
ブログの方もご覧ください。
そこで、オーディオマニアは、強大な電源部を持つアンプを保有したり、電源ケーブルや電源コンセントをアテガウことに惜しげもなく資金を投入するのであろう。
しかし、オーディオ専用電源を引くまでに至った方はここ数年は増加してはいるが、まだまだ数少ないのが現状であろう。
投入資金たるやアンプ1台買い換えることを思えば安いものだが何故か?
新築や改築にあわせてならいざ知らず、綺麗に整えている家屋に穴を開けたりしてブットいケーブルをむき出しにするのはイヤ!という家族の冷たい視線?
余りに目立たないものだから、所有欲を満たせないから??
戸建ならともかく、マンションのような集合住宅では効果が薄いのではという諦め???
そういう方々には、小生が今までやってきた集合住宅での電源工事の話を読んで、今こそ実行に移されてはいかがですか????
最初は6年半前になる2004年12月の出水電器施工によるオーディオ専用4回路電源工事。
このときは専用電源の効果の素晴しさと、いかに一般家庭の電源環境がプアであるかを思い知ったものでした。
そして2回目は、その3年半後の2008年5月に実施した200ボルト電源化とプリ&パワーの200ボルト駆動。
FASTアンプの200ボルトトランスへの換装と出川式電源の搭載という改造をお願いした時、その納品にあわせて工事をお願いしたのです。
駆動の余裕ある音楽に酔いしれたのですが、プレーカー周りを全て非磁性体のネジに交換するなどグレードアップも実施した効果も体感しました。
そして、3回目の今回も出水電器の島元社長に工事をお願いし、ELBをより高音質が期待できるものに交換し、ブレーカーJ1シートで制振し、チタンネジで固定、電源の位相を全て正相に揃えるというグレードアップを行いました。
この工事に立ち会っていただいたのは、ご近所の音楽&オーディオ仲間でマイミクのnaskorさんとdaisukeさんです。
先週土曜日11時過ぎ新幹線で来られた島元社長に、先ずは拙宅の今の音を聴いていただきます。
数枚の音楽を聴いたところで、全てのブレーカーを落として電源工事の開始です。
先ずはメーターボックス内に設置されているテンパール製50AのELB(B-53E)をパナソニック製のBCW-50に交換。
もちろんJ1シートとチタンネジで制振対策。
圧着端子も特注品に交換です。
次に、家庭用メイン分電盤のネジをチタン製に交換、ノイズを押さえるコンデンサーを設置します。
本当はここに使われているテンパール製40AのELBも交換するはずだったのですが、オーディオ専用回線を1次側で分岐していたため、その必要なはかったようです。
さて、オーディオ専用分電盤はユニットごと交換で、時間を短縮です。
上が今までのもの、下が新しいものです。
ELBは日東からパナソニックに交換し、ブレーカーもJ1シートとチタンネジを使って固定し、回路の位相を全て同相に揃えてあるのがわかりますか?
ユニットを1つずつ交換していたら時間がかかったと思われますが、今回はあらかじめ組み上げてあるものを交換するだけなので、直ぐに完了です。
全ての工事が終わったのは開始後1時間半ほど。
早速電源を入れ位相チェックで問題ないことを確かめたらスイッチONです。
最初に電源を入れたのは、エアコン(笑)
涼しくなったところで、音楽を鳴らします。
一聴して、音の立ち上がり立ち下がりが鋭くなり、音圧が格段に上がったように感じますが、それでいて刺々しさとは無縁な滑らかな音が出てきます。
今まで聴いていた音が、いかにも歪が一杯で、寝惚けたような音に感じますが、その感動もいずれは「当たり前の音」に感じるのでしょう。
今回の電源工事は何が変ったというよりも、今までの電源工事のノウハウを集大成した対策工事だったと思います。
しかし、今回も期待以上の激変で大満足。
最後に、naskorさんが持ち込まれたCDを聴いたところで、daisukeさんのご自宅に移動することになりました。
これも素晴しいものでした。
コメント ※編集/削除は管理者のみ