皆さん大変ご無沙汰しておりました。
3月下旬に長かった単身赴任を解消して以来、新たな職場で漸く2ヶ月が過ぎました。
ある意味マイペースで過ごしてきた単身赴任生活から、家族とともに暮らす生活に慣れるにも時間がかかるものですね(苦笑)
そんな我が家の生活も暖かくなってきてからは休日朝はベランダで朝食を摂ることにしています。
ベランダに置いているベトナム製陶器の水盤で飼っている出目金も、毎朝餌をやっているうちに慣れてきて、餌をねだるようになってきました。
小生も漸く気持ちに余裕出てきたのでしょうね。
もう2週間前のことになりますが、5月20日の午後、阪急西宮北口駅に直結したロケーションにある、兵庫県立芸術文化センターで開催された、アマチュアオケのコンサートに出かけてきました。
約3ヶ月ぶりの今年3回目のコンサートは、宝塚市交響楽団の第51回定期演奏会です。
ホームページによると、1980年宝塚ベガホールの開館に呼応するように、「音楽のある街 宝塚」を目指す宝塚市の意向に沿って1981年に弦楽アンサンブル宝塚市合奏団が結成され、3回の演奏会を行った後、1983年12月に当初の予定通り管楽器奏者を補充し宝塚市交響楽団が誕生し、年2回の定期演奏会を中心に活動しています。
本日の演奏会は、指揮:中井章徳で、スヴェンセン:祝祭ポロネーズOp.12、Vn独奏に関西フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスター)のギオルギ・バブアゼ氏を迎えシベリウス:ヴァイオリン協奏曲ニ短調Op.47、休憩を挟んでメインはニールセン:交響曲第4番「不滅」(消し難きもの) という北欧を代表する作曲家3名の曲を集めた意欲的なものです。
普段はパイプオルガンを備えるとはいえ、372席の小さな宝塚ベガホールを中心に活動しているようですが、さすがに定期演奏会ともなると、全席自由で1000円というチケットでもあり沢山の聴衆が動員されると見て、2千人以上を収容できる兵庫県立芸術文化センター大ホールでの開催です。
小生はいつものとおり1階前から6列目の中心に座りました。
シベリウスのヴァイオリン協奏曲を存分に楽しもうと思ったからです。
開場から30分もすると、1階はもとより4層になったバルコニー席もほぼ埋まってしまいました。
聴衆のざわめきがホールに心地い響きで満たし、皆がこれから始まる演奏会への期待で高揚しているように感じ、小生もその中の一人であると感じました。
演奏会が開始されメンバーがステージにそろいました。
オケのメンバーは年齢層はやや高めですが、30台の若い世代も加入しているようで、世代間のバランスも良く取れているようです。
関西エリアは首都圏とは違い学生オケの数も少ないため、そのOBを主体するアマチュアオケの数も格段に少ないです。
その中で、公共性の高い質の良いホールで沢山の聴衆を動員して演奏会を開ける団体ですから、当然ながら演奏レベルも音楽性も、今まで首都圏で数多く聴いてきた演奏団体にひけをとりません。
指揮者の中井さんは、関西から西日本で活動しているため、小生は初めてお目にかかる指揮者でした。
指揮法はオーソドックスですが、非常にアクションが判り易く、オケとの信頼関係も良好のようでした。
1曲目のスヴェンセン:祝祭ポロネーズは、スウェーデン=ノルウェー国王オスカル2 世の戴冠式に伴う舞踏会のために作曲された、厳かな中にも祝祭的雰囲気をよく表した、聴いていても楽しい気分にさせるものでした。
2曲目に演奏されたシベリウスのヴァイオリン協奏曲のヴァイオリン独奏はグルジア出身のギオルギ・バブアゼ氏が勤めました。
とても柔和な眼差しの方ですが、バイオリンを弾き出すと一転して、真剣な表情で演奏に対峙しています。
難しいパッセージの所々で綱渡りの場面もありましたが、朗々とホール一杯に響き渡る演奏は時にロマンチックさに溢れ、心に秘めた情熱を吐き出すような素晴らしい演奏でした。
メインに演奏されたニールセンの不滅は、内面的な様々な要素が複雑に絡み合い変化していく、一見とっつきにくいものです。
古典派やロマン派のシンフォニーのように最後に大団円を迎えてフィナーレといった単純なものではありませんが、間延びすることもなく聴衆に飽きさせない演奏を披露してくれました。
久しぶりに聴いた生演奏、ホールの皆が満足感に浸って帰路につく中、余韻を味わうように暫しホール内にとどまってから帰宅しました。
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