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FAF管弦楽団 第40回定期演奏会

日記・雑記
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8月最後の土曜日夕方4時前のミューザ川崎シンフォニーホール
今日はアマチュアオケ、FAF管弦楽団の第40回定期演奏会。
ブログの方もご覧ください。

今日はオーディオ&音楽仲間のN氏とH氏を誘ってのコンサートオフ会。

全席自由席のため3人で早めに並んだので、本日目指す1階7列目中央の席に3人並んで座ることができた。
ここから見るステージはこんな感じ。
先週座った3列目より4列下がるだけでこれだけ感じが違う。

今日の指揮者は、大阪府出身の森口真司氏。

曲目は、最初にストラヴィンスキー作曲:幻想曲「花火」op.4、ラヴェル作曲:組曲「マ・メール・ロワ」、休憩をはさんでホルスト作曲:大管弦楽のための組曲「惑星」op.32というもの。

最初の「花火」はそのとおり、花火が打ち上がげられる様を表したもので、ドン!と開いた花火がきらきら煌いて光る様を描写的に描いた作品である。
このような曲を冒頭に持ってきた演奏会は初めてだが、最初のつかみで聴衆に「オッ!なかなか統制のとれた演奏だな。弦の早いパッセージも難なく弾いているな。管楽器も巧者揃いだな」との印象を与えるには、このような技巧的な表題音楽を「どうだっ!」と大見得を切ってみせることも大事なんだろう。

2曲目のマ・メール・ロワはもともとピアノ連弾のために作曲されたそうだが、後に管弦楽曲に編曲されたものが本日演奏されるもの。
フランスものとあって、ファンタジックな響きが特徴的。
この曲では指揮者はタクトを持たず、両手を自在に操ってオケから音楽を紡ぎ出してみせる。
音はやや小さめだが木管ソロが美しいメロディを奏でる優しい調べに思わず寝てしまいそう。

休憩をはさんだメインはホルストの組曲「惑星」。
冒頭の火星から、ラベルの演奏から様変わりしたような力強い音を放ちだしている。
指揮台の上で森口氏は、まるでインディアンの戦いの踊りのように力強く足を踏み鳴らし、両手を大きく振り回してオケから音の塊を放射させている。
弦楽器奏者は皆顔を高潮させ、弓の毛が何本か切れているのも構わずにゴリゴリガリガリ。
5拍子のリズムが果てしなく続き、聴衆を一気に引き込んでいく。

弱奏部分では耳を澄まさないと聞えないほど集中を要するが、トゥッテイではホール全体を満たす音のシャワーとトランス状態のようなリズムの連続!指揮者は敢えて、惑星それぞれの表現の描きわけに、洗練さよりも原始的な演奏をオケに求めているようだ。

演奏は火星から、金星、水星、そして単独でも演奏機会の多い木星と進む。
やや速めのテンポで、よくあるサビを敢えて効かせない演奏は、他の曲の解釈がすごいだけに、ややあっさりして物足りなく?思えるほどだ。
土星、天王星でクライマックスに達した演奏も、最後の海王星ではクールダウンして静かに終わる・・・・

7曲からなる惑星それぞれが個性的な曲想を持つが、FAF管弦楽団はそれを見事に描き分ける実力を備えた演奏団体だった。

演奏会が終わった後、H氏、N氏と近くの喫茶店で反省会。
音楽のこと、オーディオのことなど共通の趣味を持つ仲間との語らいは楽しい。
またの再会を約束して、帰宅の途についた。

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