単身赴任解消記念オフ(BANNAI邸の巻)

日記・雑記
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いよいよ明日が、東京の職場への最終出社日。
単身赴任解消が決まってから、大阪に帰る前にと沢山の方からオファーをいただき、小生にとってかつてないほど沢山のオーディオファイルの方々のご自宅を訪問する機会をいただきました。

それぞれの方が今までどのような経験をされ、今はどんな音楽を好まれているのか、そしてこれから目指されている指向は何か、etc・・・・・・・・・
ネット上でしか接点がない方は当然として、コンサートオフ会等のイベントでお会いした方で、幾ら言葉を尽くして会話しても、それらはあくまで推測の域を出ることはありません。

やはり「百聞は一聴にしかず」です。
今までお会いした方々の目指されていた音の聴き所は、音楽の基本は、聴かせていただけば一瞬のうちに理解がすすみます。
そしていつも感じることは「音は人也」ということ。
ペットの顔が知らず知らずのうちに飼い主に似てくるのと同様に、オーナーの指向や、嗜好、そして人柄が、再生される音楽に表れてくるのだと、この1ヶ月余りのうちに訪問させていただいたことで、改めて得心しました。
沢山の方々の善意によって、得がたい経験を数多く積み重ねることができたことに、改めてここに感謝の意を表明いたします。

まだまだ時間があればと思い、後ろ髪を引かれる思いもありますが、それも今日が最後の単身赴任解消記念オフ会日記となります。

本日の午前中は出水電器試聴会の常連、BANNNAIさんのご自宅を訪問しました。
BANNAIさんは、小生同様に、出水電器の西蒲田試聴室のご近所にお住まいで、真空管をプリ段に使用したFASTのプリメインアンプT1-Xを購入されたことがきっかけで、試聴会の常連として親しくさせていただきました。

一昨年来、鉄骨構造の住宅を新築された際には、出水電器の専用電源工事とアース工事を施工され、その後、アリオンT125svと試聴室にあったジンガリを購入されていましたが、最近ジョセフオーディオのパルサーを購入されたとのこと。

ジョセフオーディオといえば、大阪に帰ればマイミクのdaisukeさんがパールをお使いで、その底知れぬポテンシャルと音楽性の高さに感銘を受けたSPの2ウェイブックシェルフタイプのいわば弟分です。
是非聴かせて欲しいと、まだまだ部屋は片付いていないですよ(^^ゞとおっしゃるのを、無理やり押しかけたというしだいです(笑)

1階の部屋に通されると、そこは男の趣味の部屋。
部屋を対角線方向で使用されたセッテイングは、いままでなかった配置だけに興味シンシンです。
送り出しは、DENONのDCD-SA1SONYのハードディスクオーディオレコーダー「NAC-HD1」、FMチューナーはアキュフェーズのT-1000、アンプはアリオンT125svとFAST-T1X、そしてスピーカーは専用スタンドに設置されたパルサーです。

午前中の限られた時間ですので、早速聴かせていただきます。
最初は、アンプをアリオンを200ボルト駆動で試聴会でもかけられたことがあるYMOのライディーン。
テクノポップスで一世を風靡した名曲で、打ち込み系の小気味良い音楽が流れます。

daisukeさんのパールを聴かせていただいてきた経験からすると、このパルサーもショップの展示品でデモに使用されてきたとはいえ、ほとんど新品に近くまだまだ慣らしが終わってない気がします。
それは、次にかけていただいた、吹奏楽の生録音CDを聴いたときに再生音がやや高音域にバランスが片寄ったような印象から、そう確信しました。
しかし、高音域は新品の時の突き刺さるような刺激はなく、非常にニュートラルでリアリティがある音楽を聴かせてくれるのですから、後は低音域を受け持つウーファユニットを、もっと鳴るように調教すればとの考えに至りました。

早速、先日来検音に活用しているショスタコ15番の1楽章から2楽章をかけてみましたが、コントラバスがほとんど鳴らず、ティンパニやグランカッサの打撃音もほとんど響きません。
次にアルゲリッチのベートーベン・ピアノコンチェルト第3番の終楽章をかけてみます。
アルゲリッチのピアノタッチは左手も力強くピアノのボデイが良く響く録音ですので、これでウーファを動かそうというわけです。

聴いているうち、徐々に低音域も鳴り出してきて音の重心が少しずつ下がってきたようです。
そこで、もう一度ショスタコ15番の1楽章を聴いたところ、まるで別物のようにコントラバスやバスクラリネットの音など先程では聞こえなかった楽器の演奏が聞こえてくるようになってきました。


こうなると一気にライブ演奏の空間表現が豊かになります。
グランカッサの打撃音も一気にリアリティが増してきました。

そこで、今度はアンプをFASTに切り替えてもう一度アルゲリッチのピアノを聴きますと、これも低音域のピアノのボディの響きが違うばかりか、伴奏する室内管弦楽団の響きも豊かになってきたではないですか。
普段はあまりクラシックを聞かれないBANNAIさんですが、僅かな時間でこれだけ良い方向に変化するなら、喜んでいただけたようです。

アリオンとFASTを比較しますと、FASTは音楽に勢いがあってどんどん前に出てくるのですが、アリオンはディティールをより鮮明に描き出すような印象ですが、それは僅かな好みの違い程度のもの。
どちらもSPの駆動力が極めて高い優秀なプリメインアンプだと改めて思いました。

しかし、パルサーはどんなジャンルの音楽でも、音楽性豊かに聴かせてくれます。
これからBANNAIさんはじっくり時間をかけて部屋の整理をされるそうですが、益々いい音で音楽を聞かれる幸せな時間を過ごされるのではないでしょうか。

単身赴任解消記念オフの締めくくりは、大阪へ帰った際にまた聴かせていただくパールへの、いい意味での橋渡しとなる、パルサーの花開く瞬間に立ち会うことができました。

BANNAIさん、本当にありがとうございました。
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