Emm LabsのMeitner Ma-1 V2 D/Aコンバーターを拙宅のシステムに組み込んでからひと月が経とうとしています。
導入以前には5種類の送り出し機器からのデジタル信号を全てSD05のデジタル入力に繋ぎ、ユニコーンを駆動するというシンプルな構成でした。
この構成は2015年末以降変わらずにここまでやって来ましたが、今年3月初旬にひさしぶりのGRF邸訪問で和室のユニコーンを聴かせていただいたことをきっかけに、Meitner Ma-1 V2の持つD/A変換後のアナログ出力のキャラクターをSD05に加えたなら、より自身の嗜好に合うユニコーンの能力が引き出せるのではないか?との確信を持つに至り、思いの外早期に縁があって導入に至ったのは、過去2回の日記に書いた通りです。
今回の最終章では、導入後に改変したアナログケーブルと電源ケーブルによって、どのような変化を感じたのかを述べたいと思います。
先ず最初にアナログケーブルですが、これはGRFさんが愛用されているMITケーブルが自身も好みであったので、お薦めのシールド付きを探し求める間、GRFさん保有のシールド無しMITケーブルをお借りすることになりました。
次は電源ケーブルですが、今回導入したMeitner Ma-1 V2に付属していたのは、APOLLOというマークの付いたオーディオ用途というよりも、北米やカナダにおいて一般家電製品汎用品と思われるケーブルでしたので、コレはMeitner製品を製造しているEmm Labsの純正ケーブルとなるKIMBERブランドのケーブルを探すことに決め、それまでの間はAPOLLOケーブルを使用することにしました。
ここまでの組み合わせで聴いた印象は前回の日記に書いたのですが、今回は探しだしたMITのシールド付きアナログケーブルとKIMBERブランドの電源ケーブルに付け替えて10日が経過した印象を書こうと思います。
と、前置きが長くなりましたが結論は簡便です。
アナログケーブルは同じMITでも箱の付いた超高額品ではないですが、それでも黒色のシールド被膜を被りRCAプラグはネジ式で固定するコレクトチャック仕様の1メートル長のを手に入れることが出来ました。
GRFさんからお借りしていたのはノンシールドで通常タイプのRCAプラグが付いた1.5メートル長のでしたが、付け替えた印象ではノンシールドタイプの方が低音域にラウドネスのようなブースト感をより感じるものの、クラシック音楽再生における楽器のリアリティ感や空間表現の前後上下方向への広がりにおいてはシールド付きコレクトチャックの方に軍配が上がります。
音質のリアリティさについてはピアノを聴くと今まで聴いていた音質はなんだったんだろう??と思えるほどで、これはCD音源のみならずFM放送のライブ収録ものやベルリンフィルのデジタルコンサートホールのようなストリーミング配信の音源でも同様の印象でした。
流石に長年MITケーブルを愛用されてきたGRFさんの推奨ケーブルだけありますね。
続いて、この5月連休前半に海外から届いたKIMBERの電源ケーブルに交換した印象ですが、流石にプラグやケーブルのつくりもオーディオ用途らしくしっかりした品質の良さを感じます。
ケーブル自体は適度に柔軟性もあって、コンセントやMeitnerのインレットプラグに接続しても無理なテンションが掛からないのは安心感があります。
さて、汎用品のように思えたAPOLLO電源ケーブルからKIMBERケーブルに交換したらどうなったのか?ですが、アナログケーブル交換の際はMeitner Ma-1 V2の電源を落とさず交換したので、ケーブル交換後の違いを聞き分ける耳が比較に耐えられたのですが、電源ケーブル交換では一旦電源オフにしなければならず、交換後に再度電源オンにしても音質が安定するのに時間が必要だったため、試聴比較が記憶の中の音質になったこともあり確固とした違いを聞き分けられたかの自信はありません。
それでも敢えて言えば、音質の傾向に大きな差は無いものの音像や音場のリアリティと奥行きや上下方向への立体感の印象が、KIMBERケーブルに交換後の方が好ましいと思えるとい言える程度で、正直なところAPOLLOケーブルでも不満のない水準だったことを再確認することになりました。
ともあれ、KIMBERケーブル交換後の音質に不満がある訳ではなくAPOLLOからの正常進化とも言えますから交換が決して失敗ではありませんが、オーディオ機器にビジネスライクなコストパフォーマンスという経済的尺度を持ち込むとしたら、MITアナログケーブル交換のコストパフォーマンスに比べれば拙宅のシステムにおいてはインパクトが小さかったことは事実です。
しかしながら、Meitner Ma-1 V2の導入により、SD05が駆動するユニコーンが演奏するやや素っ気なさや淡白にも感じていた、どこも誇張するところが無い素直な音楽表現から、密度が濃く有機的な温もりを感じる音楽表現が感じられるようになったのは大きな収穫です。
http://wankata.cocolog-nifty.com/music/2026/05/post-4c7634.html





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