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年の瀬と真空管の響きとアンビエント・バカラック – 真空管+αで『雪と花の子守唄』を聞く

日記・雑記
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猛烈な寒波もすこし緩み、気持ちおだやかな年の瀬の休日です。
昨日散歩に出かけたのですが、木々もすっかり葉を落とし
風景が静的でモノクロームな感じになるなかで
黄色の羽をした小鳥の群れが上空を横切りました。
7~8羽といったところでしょうか。
風景とのコントラストに目を奪われると同時に
いろいろな鳥たちがふんわり空気をつかみながら
たゆたっている様子にも目がいきました。
ここ数日の寒波から解放されて鳥たちも一息ついているのかなぁ
などとのんびりしたことを考えました。

さて、オーディオのお話です。
ちょっとしたアナクロな機器を導入しました。
真空管を使ったものです。
CDPやDACとプリアンプとの間に接続するものです。
やはりややノイジーな感じがしたので
しばらくして真空管フィンはとりつけました。
だいぶん落ち着いていい音が出るようになってきました。

いろいろな音楽をそのシステムで聞いていますが
ひとつはまっちゃったのがありまして
それがタイトルにも掲げた「アンビエント・バカラック」なアルバム
『雪と花の子守唄 -バカラック・ララバイ集- 』(2009年)であります。
鈴木惣一朗プロデュースによるオムニバス形式の
バカラックの楽曲のカバー集です。

曲目リストです。

1. Close To You / 千葉はな
2. The April Fools / コトリンゴ
3. Painted From Memory / Saigenji
4. Magic Moments / 土岐麻子
5. The Windows Of The World / 永山マキ
6. Odds And Ends / Inst
7. Alfie / さかいゆう
8. What The World Needs Now Is Love / 千葉はな
9. Me Japanese Boy I Love You / おおはた雄一
10. I’ll Never Fall In Love Again / Rachael Dadd
11. This Guy’s In Love With You / ルースフォンチ
12. Come Touch The Sun / Inst
13. Someday / アン・サリー

鈴木惣一朗というと、高田漣や湯川潮音のアルバムのプロデュースが
私の中ではまず思い当たります。
そしてさらに「響きを大切にする曲作りをする音楽家」という
イメージがあります。
空間をうまく表現する人なんです。日本人にはめずらしいタイプです。
細野晴臣とも近い人なので、細野さんの最近の作品の音作りが好きな方には
おすすめしてみたいです。

このアルバムを新システムで聞いてみますと
ゲインが以前より若干上がり、
中低音が太くふんわり広がるような音になります。
くっきりはっきりというよりも真空管の響きで
なめらかに空間を埋めていく感じです。
でも高音は、真空管フィンのおかげか
他のレビューで書かれているほどはマスクされた感じはありません。
高音の彩りは描かれていると思います。
ときどきドキッとするような色っぽい音も聞かせてくれています。
そんなわけで「THE MISSING LINK」とは、なかなかいいネーミングだと
ちょっと感心しました。
古いCDPや柔らかめの音がするDACから真空管プリに受け渡された音は
好きな人にはこたえられない魅力があるのじゃないでしょうか。

年の瀬のあわただしさから離れて、ちょっと一息つきたくなるとき
ぽよよんとしたこのアルバムを聞いて
またまたアイドリングの私です。。。

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