このところの酷暑で、最高気温が32度などと聞くと
もはや「なんか涼しい気するな~」などとつぶやく自分がいますが
みなさんお元気でお過ごしでしょうか。
今日は、ぼんや~りした頭ではありますが
ひさしぶりにクラシックのCD3枚のご紹介。
酷暑のなか、家篭りされている方々に向けておくる
けっこうさらっと聞けるけど、味わいのあるCDということで
選んでみました。
まずはベンジャミン・グローヴナーの昨年発表された「Dances」
① J.S.バッハ:パルティータ第4番ニ長調BWV.828,
② ショパン:アンダンテ・スピアナートと華麗なる大ポロネーズOp.22,
③ ショパン:ポロネーズ第5番嬰へ短調Op.44,
④ スクリャービン:10のマズルカOp.3より第6, 4, 9番,
⑤ スクリャービン:ワルツ第4番Op.38,
⑥ グラナドス:詩的なワルツ集,
⑦ シュルツ=エヴラー:ヨハン・シュトラウス2世の「美しき青きドナウ」の主題によるアラベスク,
⑧ アルベニス(ゴドフスキー編):タンゴOp.165-2,
⑨ モートン・グールド:ブギウギ練習曲
ベンジャミン・グローヴナー(P)
【録音】2013年6月, イギリス、サフォーク、ポットン・ホール
(デジタル;セッション)
イギリスの若手ピアニストの最新作です。
けっこうヒットしたはずなので、ご存知のかたも多いでしょう。
このアルバムでも最後にブギウギをやっちゃうあたりのセンスが
私は好きです。。。
実際、小さいときからブギウギとかラグタイムとかのピアノは
上手だったみたいで、これなんかは達者です。
「Benjamin Grosvenor at the Billy Mayerl Society, 27 June 2004」
ttps://www.youtube.com/watch?v=yHOAzscF7YI
特有のポップなタイム感覚(ノリ)があって、
この人のバッハを初めてききましたが、
現代的な感覚はやはり感じられるし、いいな~と。。。
また、たぶんこのアルバムもそうだと思いますが
この人はベーゼンドルファーというピアノを愛用していて
その音色の使い手としても、けっこう力量があるのではと思います。
つづいてミシェル・クロードとアンサンブル・アロマートによる
「月の光さす~ウマイヤ朝時代のスペインの音楽を,古楽器で~」
これは試聴していただいたほうが話が早いので、こちらをどうぞ。
「Rayon de lune」
ttps://www.youtube.com/watch?v=J_xeUexHg1U&list=PLmf2QSEb4WJEV3b8xa2rTN0XzZT2KxGTc
ワールドミュージックといったほうがよいのかもしれません。
「8世紀にスペインを征服したウマイヤ朝の音楽を掘り起こす今回のコンセプト。それをヨーロッパ楽器で演奏するというのだからややこしくなる。古いのか新しいのかわからない。いわば“闇鍋的”音楽にニヤリ。」(CDジャーナルより)
ちょっと根無し草的な音楽ですので、お好きな人にのみおすすめ。
私はぼんやりしながらBGM的に流してますが
意外にいいんですな~、これが。。。
最後は、カントルーブの「オーヴェルニュの歌」です。
ドーン・アップショウ (ソプラノ),
ケント・ナガノ (指揮), リヨン国立歌劇場管弦楽団 の演奏です。
Youtubeでも聞けるみたいなので、いちおうお知らせ。
「Dawn Upshaw: The complete ‘Chants d’Auvergne: 1st series’ (Canteloube) 」
ttps://www.youtube.com/watch?v=-eSYbOOrIMY
他のソプラノ歌手によるものも、ひととおり聞いてはいます。
いにしえのマドレーヌ・グレイや
往年のネタニア・ダヴラツも良かったのですが
アップショウの加減がいちばん聞きやすい気がします。
あんまり土臭くない感じ。
私の勝手なイメージですが
暑い夏の日もようやく終わった、そんな田舎に沈む夕日の情景を
感じさせてくれるのです。
以上、散漫なセレクトになってしまったかもしれませんが
ささやかな残暑お見舞いでございました。
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