お盆休み音楽トリップ日記

日記・雑記
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                     2019年08月17日

今年のお盆休みは
事前に台風がやってくるという情報が周知されていたせいか、
スケジュールをあまり入れずに
ゆっくり自宅で静養なんて方も多かったのではないでしょうか。
私も4日間休みをとりましたが、
墓参りと近所への買い物に出かけたぐらいで
ほとんど家にいて、暇があれば音楽ばかり聞いておりました。。。
そんなわけで今晩は、このお盆休みに聞いていた音楽を中心に
ご紹介しながら、よもやま話です。

まずは購入したアルバムから
『知られざるフォーレ~オーケストラ歌曲と組曲~ペレアスとメリザンド、夢のあとで、他』

『知られざるフォーレ2~組曲:マスクとベルガマスク、パヴァーヌ、子守歌、エレジー、他』

アイヴォー・ボルトン指揮,バーゼル交響楽団

1枚目は歌ものが良かったです。
『カリギュラ』のバルタザール=ノイマン合唱団に
まず引き込まれました。
その後、オーケストラ版歌曲をオルガ・ペレチャッコの
ドラマティックなベルカントで聞くと
なんともゴージャスな感じ。
2枚目は、「ベルチャ四重奏団」のメンバー
アクセル・シャハー(ヴァイオリン)
アントワーヌ・レデルラン(チェロ)が参加。
世界初録音となる『ピアノと管弦楽のためのバラード』も収録されています。
全体的に響きの美しさ・やわらかさ(特に木管)が印象的でした。

もう一枚は予約したもので
エラス=カサド&マーラー・チェンバー・オーケストラによる
ファリャのバレエ《三角帽子》、《恋は魔術師》です。
一部を配信で聞きましたが、これはかなり鮮烈な音のように思います。
シャルル・デュトワ&モントリオール交響楽団のアルバムが
好きなアルバムでしたが、水彩画のようなデュトワ版に対して
エラス=カサドの新譜は、原色を多用した油絵のような味わいかな。
期待しています!

さてお次は、ちょっと気になる映画のお話から
『ジョアン・ジルベルトを探して』
http://joao-movie.com/
“ボサノヴァの神様”ジョアン・ジルベルトを巡る旅の記録。
その類稀なるギター演奏と甘美な歌声で、世界を魅了したボサノヴァの神様、ジョアン・ジルベルト。
10年以上、公の場に姿を現していない彼に会いたい一心で、
ドイツ人作家とフランス人監督が時空を超えてリオの街をさまよい歩く。
果たしてジョアンは姿を現してくれるのだろうか…?

この7月に亡くなったジョアン・ジルベルト。
この人の音楽を聞くと、
彼がいなかったらボサノヴァという音楽は
やっぱりありえなかったんだろうな~と
いつもそう思わされます。。。
この映画の予告編の中で
「永遠に捕まえられない。。。無限の空間で反響し続けるからだ。
それがボサノヴァだ」
と述べられているのが、
ジョアン・ジルベルトの人となりにも重なり合っていく。。。
この映画、見たくなりました。

ジョアン・ジルベルトの1枚といえば
やっぱりこれかな~

このあたりから冷房をガンガンきかせた部屋で
トリップしていってしまいます。。。

『flumina』
fennesz + sakamoto

教授のアンビエントものでは、なんとなくこれがいちばん好み。
フェネスのノイジーな音づくりと教授のピアノの僥倖っていう気がします。
台風が迫る中、こんな音楽が妙にしっくりきました。。。

そして今日聞いていたのが
イヴァン・イリッチ(ピアノ)
『ハイドン:交響曲集(カール・D・シュテークマン編曲独奏ピアノ版)』
です。

「Haydn/Stegmann: PRESTO from Symphony no 44 ‘Trauer’」
https://www.youtube.com/watch?v=aN8pPqZmpgU

ハイドンのシンフォニーをピアノ独奏で、っていうのが、まず新鮮。
重厚壮大な彼のシンフォニーもいいけど
このミニマル感も魅力があります。
イリッチのピアノもやわらかで、ある意味女性的ともいえるタッチ。
この人のピアノはアントワーヌ・ライシャの作品集などを
聞いてみても、そんなタッチが感じられます。
ポール・ルイスの女性性とも、どこか相通じるところがありそう。
これも世界初録音です。

わりと時系列的には忠実に並べましたが
予想通り、一貫したものがなかったですね。
でもみなさんへの残暑見舞いくらいにはなったでしょうか。。。
末筆ながら、残暑厳しき折、みなさまご自愛くださいませ。

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