春待ち浪漫2020:不要不急篇

日記・雑記
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                     2020年04月05日

昨今、最もよく聞かれるようになった四字熟語といえば
やはりこれかということで、
サブタイトルにしたくなってしまいました。。。
音楽やオーディオの情報なんて
まあこれの最たるものでしょうが。。。ということぐらいで
他意はありませんので、あしからず。

でも、こういう時だからこそ
歌舞音曲のありがたさが分かってくるっていうところは
あるんじゃないでしょうか。
「クラシック倶楽部」(の録画)を最近よく見ているのですが
我が同胞の、それも若い音楽家たちに力をもらうっていう体験が
なぜか続いています。

まずはベルウッドさんからすでに詳しいご紹介があった
カルテット・アマービレの演奏会について。

これはホントによかったです。
何度も聞いています。
1曲目のウェーベルン:弦楽四重奏のための緩徐楽章から
グワーッと心を鷲掴みにされてしまいました。。。
ヴィオラ、チェロがかなり骨太な印象がまずあって
その土台がしっかりした上に、
ヴァイオリンがしっとりと乗っかってくる趣がありました。
そしてブラームス:弦楽六重奏曲 第1番です。
四人の師である磯村和英、堤剛のサポートも加わって
先述の趣はいっそう強まり、
活き活きとしたエネルギーが弾けていくのです。
四人とも二十代で、まだまだこれからの音楽家たちなのでしょうが
これだけ濃密な表現ができるのは、かなりの驚きでした。
不思議なケミストリーがある四人です。
大切に育てていってほしいな~
率直にそう思いました。
放映はありませんでしたが
当日はシェーンベルク:浄められた夜も演奏されてたみたい。
いや~これも聞きたかった~~
「アラカルト」の放映時にとりあげられるかもしれないので
期待して待ちたいと思っています。

続いては3月27日放映の
小林沙羅&山本耕平 デュオ・リサイタル~福島県棚倉町公開収録です。
小林沙羅(ソプラノ)、山本耕平(テノール)、河原忠之(ピアノ)
https://www4.nhk.or.jp/P5215/

エンジョイアブル!
愉しかった!
前半は日本の新旧の歌(曲)
後半は「椿姫」を中心とするアリアを
ほんとに愉しく聞かせてくれました。
小林沙羅さんは、ちょっとファンになっちゃいました。
なかなか芸達者で、表情も豊か
奔放な明るいキャラがよく似合うのですが
強く印象に残ったのは、ひと味違うこの曲でした。

「小林沙羅 / 或る夜のこころー『智恵子抄』より―」
https://www.youtube.com/watch?v=Uu2t0VgX5gI

中村裕美さんの曲も、歌曲調といえばそうなんだけれど
どこか現代のJ-POPを想起させるようなセンスも感じられて
心に残りました。
「こころよ、こころよ
わがこころよ、めざめよ
君がこころよ、めざめよ」
のフレーズは、何度か聞いていると
ちょっとやみつきになります。。。

彼女の新しいアルバム『日本の詩(うた)』も聞いてみたのですが
その最後に谷川俊太郎さん作詞のオリジナル曲が入っていて
これが時節柄もありますが、沁みました。。。
谷川さんの最新の詞だと思います。
でもこのパンデミックを予感していたかのような内容。
不要不急のものかもしれないけれど
それでも今、人間(ヒト)によって詠まれるべき詞。
最後にちょっとだけ言ってみたくなった私でした。

「小林沙羅 / ひとりから」
https://www.youtube.com/watch?v=ZETrV6rXr_0

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