最近、メインで聞いている自室のオーディオセットが
ほどよく安定して心地よい音を奏でてくれるようになった気がしています。
それはそれで嬉しいことなのですが
結果的に、しばらく「こちら」は、このままでいこうかなんていう
オーディオファイルにはあるまじき(笑)心境にいたってしまっている
そんな今日この頃
みなさんはいかがお過ごしでしょうか。
我が家の場合、リビングに別のセットがありまして
去年ぐらいから、そちらのセットでパイロット的に
新しいことを試すというのが習慣化しつつありまして
今日は、以前から聞いてみたかったMorelのSPユニットを
試聴したお話をしてみようと思います。
昨年、FOSTEX E102Bというフルレンジ用の6.5Lのボックスに
搭載されていたFE103-Sol 16Ωを
Dayton PC105-4というフルレンジユニットに交換したお話を
日記にあげました。
極細単線SPケーブル導入後記:SPを換えてみる(MissionとDayton) | Phil-M Community (philm-community.com)
なかなかはきはきした元気な音のするユニットで
Pyramid ホーンツイーター TW44との相性も悪くはなかったのですが
ちょっとまた遊んでみたくなってしまったのでした。。。
そこで選んだのがイスラエルのSPメーカーMorelのユニットでした。
Morelのユニットを選ぼうと思ったのは
①ユーザーが少ない
②Dynaudioのユニットによく似ているとの評があった
③Made in Israelに対する勝手な良いイメージ
ってな理由でした。
①については、Morelの既製SPは、もともと種類が少なく
日本での取り扱いも地味な感じで、
カーオーディオ用の方がポピュラーな印象があります
(このあたりの事情はDynaudioに類似)。
したがってphilewebのコミュでも、
自作SP派の方々による使用あるいはコメントがほとんどでした。
しかしそのコメントを拝見すると、概ね好印象であり
特にtaketoさんが紹介されたカーボン振動板のTSCW634などは
確かに「カーボンの光沢が男心をくすぐる」感じで、
大いに興味をそそられました!
その後、MorelのSPについて調べていくうちに
海外では自作系のSPに採用されている例がけっこう見られました。
http://www.taylorspeakers.com/html/ziv_ii.html
http://www.6moons.com/audioreviews/eltim/1.html
②については、自分自身、旧式とはいえども
現在もDynaudioユーザーですし
(2wayのときの)ウーファーとツイーターのつながりの良さからくる
やわらかく、陰翳が感じられる中低音と
それに溶け込む解像度の感じられる高音や
独特のホログラフィックな音場等々の
このメーカーに共通するSPの美点は体感していましたので
Morelとの比較は、非常に興味深いテーマでした。
③は、偏見レベルなので、申し添えるのも何なのですが
彼の地の人々の耳は信頼できそう。。。っていうところです。
前置きが長くなりましたが
導入したのは、Morel MSW 114(DPCコーンウーファー)と
Morel MDT 22(ソフトドームツイーター)でした。
2wayなので、
Daytonのクロスオーヴァー2kHzのネットワークXO2W-2Kを
外付けしました。
以上すべてご存知オハイオの自作御用達の通販サイトで購入しました。
フルレンジ用のボックスなのに2way。。。汗
そうです、フロントバスレフのダクトホールに
ツイーターをはめ込んじゃいました。。。
したがってリアのSP端子のターミナル部分は外して
リアバスレフっぽく仕上げてみました。
そんないい加減なセッティングでしたが
それでもやっぱりいい音してます!
主にラズパイor PC⇒CHORDのDAC⇒パッシブアッテネーター⇒
FX-AUDIO FX-1001Jx2(デジアン)で聞いています。
セットしてから1か月ほど経過しています。
派手さはないものの
ウーファーの密度の高いなめらかな音と
意外に主張するツイーターの音とのつながりが良く
溶け込む感じは、確かにDynaudioっぽいし
なかなか音楽を聞かせてくれるSPだな~という印象。
たとえばまずは高音の伸びを、多彩な生ギターで表現された
Calum Graham 『Tabula Rasa』で味わいます。
ハープ・ギターのベース音の響きの中から浮かび上がってくる
キレの良い高音の魅力を味わうことのできる
実力を秘めたツイーターだと思います。
またf0=70Hzくらいなので、大して低音が出ているとも思われませんが
(サブウーファーで下駄をはかせているとはいえ)
ピアノもじゅうぶんに美しいです。
福間洸太郎『バッハ・ピアノ・トランスクリプションズ』も
ほどよい陰翳が伝わってきます。
もう少しボックスが大きいと
寸詰まりにならず、低音も伸びるのでしょうが
でも、これはこれで端正な中高音を味わうには
いい塩梅なんじゃないでしょうか。。。
家人がうるさがるほどの大音量で聞かない限り
低音も破綻しないので
デスクトップSPとしてもいいかな~なんて思います。
ひとつ気になったことがありまして
(10㎝径のウーファーのせいかもしれないと前置きしながらも)
低音の質はもしかすると我が家のDynaよりも好みかも。。。ってことですね。
比較しての話ですが、Morelの微妙なタイトさ加減がいいかも。。。?
それに制動するのに古いDynaよりもアンプ的に楽かも。。。
気のせいかな~
これが6インチ径以上のウーファーだとどうなのかな~?
そのあたりの情報をお持ちの方がいれば、ぜひ伺いたいな~
さて、このトライアルの成果を次のステップにつなげられるか?
メインのDynaudioの改変までいくべきか否かを
現在思案中です。。。
以上、MorelのSPユニット試聴記でした。
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