オンキヨー製SPユニット OM-OF101とWバスレフボックスの印象

日記・雑記
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                                                   2021年08月28日

今年の夏は、8月お盆休みの長雨、
一転、月末になっての連日の猛暑という気象で
もはや異常が常態化しつつあるような昨今ですが
みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

とはいえ、もうすぐ9月。。。
少しずつ昼間の時間も短くなって
それに合わせたかのように、
虫たちは秋の知らせを愚直なまでに届けてくれます。
夜ともなれば、まだ控えめながら虫の音が聞こえてきたり
昼間も、ゆらゆらした陽炎の立つなか
赤とんぼが舞い始めたり。。。

そんな光景に、なにか誘われるところがあったのでしょうか
オンキヨー製スピーカーユニット OM-OF101と
それに対応したダブルバスレフのSPボックスのキットを入手して
この前の週末に組み立ててました。
やはりこのご時世、積極的に外出する気にもなれず
気を紛らわす意味でもいいかな~なんて思ったこともありましたし。。。

いちおうしっかり接着したほうが良かろうとの予想から
こんなものも購入して使ってみました。。。

今度のオンキョーのSP
売りは何といっても「バイオミメティクス」技術の採用です。
宣伝文句を引用しますと
「生物が進化の過程で得た機能・構造を採用した」というもので、
このユニットでは「トンボの翅脈の模様が表面にデザインされ、
また五角形を回転させた湾曲状のフォルムは
貝殻からヒントを得たもの」なんだそうです。
「これらにより軽くて丈夫という振動板の理想に近づき、
振動板の共振を分散させて高域特性を改善、再生帯域を広げています。
また振動板を支えるエッジは渦巻き形状で、
振幅時の音響負荷を対称として歪みの低減をはかり、
エッジからの不要音も低減させています」とのこと。

なるほど鳴らし始めて2,3日経ったころから
ユニット(およびボックス)の素性が徐々につかめてきて
中高音域の歪みや不要音の低減は感じられるように思われました。
たとえばFE103系といった
同じ10㎝口径紙製フルレンジユニットの良く知られたモデルとくらべて
このオンキヨー製のユニットは
慣らしがそれほど進んでいなくても
スムーズに中高音域が出ているなという印象は持てたということです。

特に女性ヴォーカルはいい感じに思われました。
素直に伸びる感じがあります。
全体として優しく伸びる印象ですが、後味にきりっとした感じが残る。
でもそんなに神経質な音味ではないといったところです。

たとえば上記のアルバムではシーネ・エイのヴォーカルの
ふくよかな豊かさも感じられつつ
高音域も自然と伸びていく印象があります。

ただこれはもちろんボックスの印象も含まれているところもあって
箱のサイズの小ささと板厚の薄さが
意外にいい味につながっているのでは。。。と思えたからです。
けっこうな箱鳴りがしているのですが
それが嫌味になっていないぐらいでギリギリ留まっているというか
これ以上になるとボーボーでボワンボワンになりそうな
その寸前のバランスで踏みとどまっているところがあります。

このボックスを組み立てる前に
手持ちの小型バックロードホーンのボックスにも入れてみましたが
低音の量感は高まるものの
SPユニットの持ち味を活かせているかというと
個人的には疑問符がつきました。
まあ、この種のユニットで本格的にシンフォニーを聞く
ということはないですし、
低音は欲張らないほうがいいように思いました。

さて、オンキョーといえば
上場廃止のニュースが伝わり
ホームオーディオ部門からの撤退も
余儀なくされることとなりました。
特段、オンキョーブランドに深い思い入れはなかった私ですが
今回のSPユニットの購入は
なんと申しますか「最後のはなむけ」といったところも
若干はあったように思います。。。
そんな思いも込めつつ
今度のSPで聞いた中で、
とりわけ印象深かった1枚のアルバムを紹介して、
この日記を終えようと思います。

「Anita Cerquetti – Casta diva (Norma)」
https://www.youtube.com/watch?v=aIaN6a0d7dc

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