2022年01月01日
あけましておめでとうございます。
昨年もファイルウェブの皆様の投稿からは
さまざまなインスピレーション、ヒント、アイデアを賜りました。
また社交的な活動が抑制されがちな生活の中で
このオーディオを通じてのコミュニティーからは
やはりエネルギーをいただくことが多く
感謝の念に堪えません。
誠にありがとうございました。
年末に、にらさんから頂いたアイデアには
なんだかビビッとくるものがありまして
https://community.phileweb.com/mypage/entry/3344/20211217/68966/
その当日12/18にメーカー直販サイトから注文いたしました。
22日には到着していましたので
すぐにでもクリーニング開始という思いもありましたが
ふだんは何となく感覚的に機械をさわりながら
やってしまうところをあらため、慎重を期して、
英文の解説に目を通してからにしようなどと考えていたら
年も押し詰まってしまいまして
26日にようやくとりかかることができました。。。
いちおうアマゾンで2Lの精製水も入手しており
プラ製の升のような容器で12インチ用のライン(350mlくらい)まで
精製水を入れて量り、本体に注ぎ入れました。
「オート・クイック・クリーニング」という設定で
とりあえず1枚。
この設定は、2分の超音波洗浄の後、5ないし10分の乾燥というモード
(マニュアルには、「5ないし10分の乾燥」と書いてありますが
印象だと10分ってことはないのかも。。。)
記念すべき1枚目は、学生時代に中古で入手した
ジェイムス・テイラーの『ワン・マン・ドッグ』(1972年米国盤)
動作音については、にらさんのレポートとほぼ同じ印象で
排水時の音は、けっこう大きいので
そこは含んでおかれるべきでしょう。
ただ排水の時間は1,2分のことなので
まあ、私は許容できる範囲でした。。。
仕上がりは、やはり水滴は残ってしまうところがありました。
(その後の経験から申し上げると、我が家の場合
回数としては、8:2くらいで水滴は残ってしまいます。。。
残り方もさまざまで、かなり全面に渡って残る場合も
少数ですがありました。
これはレコード盤自体の状態、室温や湿度にもよるのでしょうが。。。)
水滴は、わりとしっかりめにナガオカのレコードクロスで
ふき取った後、にらさんとおそろいの木製のスタンドで
20~30分乾燥させておきました。
このスタンドも、グリップのところがレコードと同じ材質で
できているとかで、グリップのホールド感が良く
たたずまいも何とはなしにカワイイ感じがあって
気に入っています!
さて、試聴であります。
この盤は、所有して30年近くたっていますが
その間、たいしたクリーニングも施していませんでした。。。
いや~プチプチ音が大幅に低減しています!
それに伴ってSNも改善しており
サウンドの見通し、細かい音の聞き取りがしやすくなっています。
このアルバムだと、たとえばJTやダニー・コーチマーのギターの
アタックはしっかりしているけれど、ポワーンとした響きが美しい
その音の奥行きなんかは向上して聞こえます。
なにより素晴らしかったのは
このレコードのA面最後に入っている
‘Don’t Let Me Be Lonely Tonight’が
きれいに再生されるようになったことでした。
私が使っているような普及価格帯でのMMカートリッジの場合
(今回はCHUDEN MG-3605というShureのM44系のものを使用)
内周部はちょっと音がかすんだりひずんだりすることがあったのです。
それがあまり気になりませんでした。
マイケル・ブレッカーのテナーサックスのソロパートも
かなりいい感じに聞こえるようになりました。。。
その後、2日間で20枚以上のクリーニングをしました。
興が乗ってくると、連続5,6枚は流れ作業でやってました。。。
洗浄時間が5分になる「オート・ディープ・クリーニング」モードは
古くて盤質の悪そうなものに適用したり、
乾燥だけのモードをオートモードの後に延長して試したりもしました。
前者は、他のオートモードとの比較ができていないので
何とも言えませんが、
後者に関しては、やはり場合によるって感じでしょうか。
水滴の量が多かったり、粒が大きかったりすると
クロスでふきとってしまったほうが良いと
率直に感じた場合もありました。。。
目視では、水をふきとった跡は乾燥後なくなっていましたので
そのへん私は気にせず使用しております。
総じてのクリーニングの効果は、レコード再生好きの者にとっては
目を見張るものがあったと申し上げてもよいと思います。
プチプチ音低減の効果は全体的に感じられましたし
そういうプチプチ音の原因のひとつにある
この時期特有の静電気の問題の対策としても十分効果を発揮します。
中学生の頃、初めてお小遣いでLPレコードを買って以来
夢中になって音楽を聞き漁ったのは、
結局、レコード時代だったな~
などという思いをもった私のような者にとっては、
クリーニングされたレコードから聞こえてくる
このクリアなサウンドの洪水は
やはり感慨深いものでありました。
単純に私の所有してきたレコードから
こんな音が聞けるという事態に
驚きだけでなく、感謝の念さえ生まれてきている
そんな自分を再発見して、
自分のオーディオライフの来し方行く末を
なんとなく考えてしまった。。。
センチメンタルでしょうが、そんなところなんです。
こうした感慨に誘ってくださった
にらさんには改めて感謝申し上げます!
そんな元旦の夜に聞いているのは
若いころ偏愛していたこのアルバムでした。。。
今年もよろしくお願いいたします!
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