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長過ぎた夏の終わりにヴィンテージとチェンバロなど

日記・雑記
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このところ、ようやく朝晩は少しひんやりして過ごしやすくなりました。
8月の終わりに、この日記でご紹介した我が家のアメジストセージも
今が満開ですが、そんな候、
みなさんはいかがお過ごしでしたでしょうか。

さて今日の話題は、またオーディオが1セット増えたというお話から。
東側に面していて、晩年、母と食事を共にした部屋には
小さな仏壇が据えられていて、
今も私はそこでなるべく食事をするようにしているのですが
その部屋でちょっと音楽を聞きたくなることがありまして
また1セット組んでしまいました。。。

といっても新規に導入したのは、主にAMAZON MUSICを聞くための
WiiM Proというストリーマー兼DACだけでして
あとは使いまわしの機器ばかりです。

真空管アンプは、百十番さんに教えていただいて
マルチアンプ化したDynaudioのシステムのスーパーツイーター用に
使っていたもので、
これとRogersのLS7tという物置からひっぱり出してきたSPを
合わせてみたところ、とっても具合が良かったんですね。。。
以前使っていたTEACのレコードプレーヤーとフォノイコも移動させて
あとはスマホで完結するというシステムであります。

LS7tはいわゆるBBCモニター系のSPですが
民生用として改変大型化されたハーベスのHL-Compactのシリーズとは
親戚筋にあたるものです。
ただ我が家のハーベスHL-K6と比べると、
やや音調の明るさが感じられます。
低音を響かせるウーファーは、最近のSPにくらべると大らかな鳴りで、
最初に中華デジアンを合わせてみたところ、なんだかもうひとつで、
気まぐれに真空管アンプにお相手を替えると
うまく歌ってくれるようになりました。
真空管アンプが、低音を無理やり制動しないで、
箱鳴りもじゅうぶん効かせながら
味わい豊かな響きを演出する方に力を注いでくれているせいだと
思うのですが、ちょっとヴィンテージな味わいとでも
言っておきましょうか。。。
加えてツイーターが、このタイプのSPには珍しい
チタン系の素材を使っていて
音調の明るさに寄与するところ大で
意外に歯切れの良い高音を聞かせてくれるので
ロックやポップスなんかもけっこうイケます。

またWiiM Proもよくできていて
nightwish_daisuki さんや百十番さんのレビューも拝見しておりましたが
今のところ外部DACを使うとか電源を変えてみるとか
そういう工夫もないままで使用しております。。。
ただAMAZON MUSICのちょい聞きにはデフォルトでも十分という感じ。
メインPCとLANでつないでいるのでNASの音源も共有できて
ようやくネットワークオーディオの利便性を享受するに至っています。。。

ということで、後半はそんな新セットでもよく聞いている音源のご紹介です。
1枚目は濱田あやのチェンバロソロ演奏による
『バッハ : クラヴィーア練習曲集第2部、シャコンヌ』です。

ジュリアード音楽院で研鑽を積み、
現在もNY在住の濱田さんの奏でるチェンバロは
明るい陽光を浴びているかのような華やかさがありつつも
可憐さも感じられるので、浮き立つようなポップ感があって
残暑のどこか澱んだ空気を一新してくれました。
トッカータニ長調 BWV 912に始まり、
イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV 971、フランス風序曲 ロ短調 BWV 831
を経て、彼女の師匠であるスキップ・センペ編による
シャコンヌで終わるという
アルバムの構成も素晴らしいと思いましたし
録音もニコラ・バルトロメが指揮しているので、良い音してます。
まもなく新作『ゴルトベルク変奏曲』も発売され
彼女は今、最も期待されるチェンバリストの一人と言えましょう。

で、もう1枚チェンバロのアルバムです。
最近発売されたジュスタン・テイラーの『Bach & L’Italie』

バッハとイタリアに焦点を当てた小品集といった趣向があり
イタリア協奏曲 ヘ長調 BWV 971は、濱田さんの演奏と被っているので
聞き比べてみると、味わいの違いが愉しめます。
語弊はあるかもしれませんが、陰と陽の対照と申しますか
このアルバムのチェンバロは、柔らかく沈み込むような音色で
朧月夜が似合いそう。。。
またスコット・ロスが好んで弾いたチェンバロで
時に超絶的な速弾きで白熱していく演奏は、
聞く者にどこか妖艶さも感じさせます。

最後は、葵トリオのワールドデビュー作
『マルティヌー: ピアノ三重奏曲第1番「5つの小品」
ドヴォルザーク: ピアノ三重奏曲第3番』です。

これはまず冒頭のマルティヌーの演奏の音の良さに感動してしまいました。
演奏の熱気・ライブ感をそのまま写し取った感じに引き込まれました。
なかなかにインパクトのあるワールドデビュー作に
なったんじゃないでしょうか。
クレジットを見ると、サウンドエディットに
ヴァイオリンの小川響子さんの名が記してありました。
なるほどこの音の良さは、彼女のセンスか~と納得しました。
活動拠点もヨーロッパに移し、今後ももっと良いアルバムを
バンバン届けてくれそうな葵トリオにかなり期待しています。

philewebでの初投稿以来、通算で今回の投稿が200本目になりました。
積極的にオーディオに取り組まれている方々にくらべれば
私の歩みは遅々たるものですが
それでもなおこのPhilm-M Communityを覗くことで意識化されたものは
大きかったと、振り返ってそのように感じています。
このコミュがみなさんのオーディオライフを刺激する場として長く続き、
レスを頂いた方々に感謝しつつ
その中で私も成長の糧を得ていけたらと思っています。

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