音楽が愉しいEAR-834Pとの邂逅:続LUXMAN PD-191A導入記

日記・雑記
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暦の上では「処暑」を過ぎ
厳しい暑さが和らぎ始める頃なのだそうですが
なかなかその気配を感じにくい日々が続いていて
とにかくもう辟易している私としては
早くこの「暑さを処断して」ほしいと思うばかりです。。。
とは言え、季節が移ろっていくこともまた事実で
我が家で育てているアメジストセージに花穂がついてきました。
秋の初め、その花穂が大柄でモフモフの房になって
紫色の花をはなやかに咲かせてくれる見た目も愉しい草花で
秋の兆しが見えてきたようで、ホッとする発見でしたが
みなさんはいかがお過ごしでしょうか。

LUXMAN PD-191Aというレコードプレーヤーを導入して
周辺機器も変えてみたいな~と思いつつ
例によって中古を物色していたのですが
第一に考えたのは真空管フォノイコを使ってみたいということでした。
とりあえず手持ちのTRIGON Vanguard IIで様子を見ていたのですが
もう少し中低音部のヴォリュームがほしいなと
感じるようになってきたので
それならやはり真空管かな~と。。。
で、あまり逡巡もなくEAR-834Pを導入する次第となりました。

さて結果やいかに?
あれ~なんかゲインが異常に高くないか~??
中古なので、もともとがどうだったのかわからないのですが
明らかに我が家のシステムに組み込むと、そういう出音になってしまう。。。
特にDynaudioのシステムは
デジタルチャンデバで4wayマルチアンプ化してしまったので
AD変換後またDA変換しており、おそらくそのせいで
ゲインが高すぎるとブチブチとノイズが盛大にのってきます。。。
そこでとりあえずアッテネーターでも挟んでみるか~ということで
手持ちの簡便なパッシブのものを入れてみましたら
何とか聞けるようになりました。。。
アッテネーターの調整の加減から考えると
我が家の環境では3分の1くらいのゲインで十分な感じがしました。

いや~、どんなレコードを聞いてもかなり愉しいですね。
狙い通り、中低音がふっくらして、やや重心が下がった感じに聞こえます。
かと言って高音が埋もれるようなこともなく
プレーヤーとの相性もいいんじゃないかと思います。

特に(意外と再生が難しいと思ってきた)ECMレーベルがいいです!
よく言えばダイナミックレンジが広い録音なのかもしれないけれど
もうひとつ録音レベルが低めなECMのレコード。。。
実はCDやハイレゾ音源もその傾向はあるんじゃないかと
ひそかに思っていました。。。
その悩みは新環境のレコード再生で解消されました。
そんなにたくさんのECMのレコードを持っているわけではないので
新しいものを購入してみたのですが
こんなのは素晴らしい音してます。

カートリッジはDenon DL-A100(MC)
ハーベスのシステムで聞くのがお気に入りです。
クールなサウンドと評されることの多いECMのアルバムですが
この環境だとドミニク・ミラーのギターがエネルギッシュで
心持ち熱く響いてくる気がして、それが心地よいです!
音の余韻の美しさもありますし
一方で、弦がフレットをこするちょっとした乾いた音や
シンバルの音は生々しい感じをキープできています。

カートリッジを解像度高めなAudio-Technica AT-F7(MC)に
変えてみます。

クルレンツィスのこのモーツアルトのレクイエムは
響きより、少し音場狭めの空間を力強い声と楽音で満たす感じが好きで
抑揚もはっきりしてきます。
こういう表現も新環境がこなしてくれるのはありがたいです。

また各楽器の一音一音を味わいたいこういうアルバムは
Dynaudioのシステム向きです。

きりがないのでこのへんにしますが
アッテネーターを挟んだことで
各レコードの最適環境をより探りながら愉しめるようになったことは
怪我の功名ではあったかと思います。
その意味では発見の多い導入経験となった気がします。。。
レコード再生もやっぱりいろいろ変数が多いってことですね~。
まだまだ先は長いのかな~なんて言ってみたりもしますが
いや、それを予感していての新プレーヤーの導入だったわけですから
これをよしとしておきましょう。。。

コメント ※編集/削除は管理者のみ

  1. ゲオルグさま、

    フォノイコ導入おめでとうございます。
    EARは名古屋オーディオフェスタで何回か聴いたことがあります。
    躍動感溢れるアナログのプレゼンがとっても楽しくて、
    憧れのブランドです。
    アナログはいろいろ遊べて楽しいですねえ。

    • ちょさん
      今日は

      前回に引き続いてレスありがとうございます!
      EARの製品を使うのは初めてなんですが、私がオーディオにのめり込むきっかけとなったのがMusical FidelityのA1であったことを思い出し、感慨深く834Pの奏でる音楽を聞く毎日です。。。

      834Pは、おっしゃるように「躍動感溢れるアナログ」を演出してくれます。また私が入手したのは最初期のヴァージョンのようで、トランスの手巻きの水準が高いものであるらしいことがわかってきました。我が家でも結果として、MCの音の変化が大きいです。
      とにかく音の深みを感じられるフォノイコなんだと思います。取り立ててSNがどうのとか歪みがどうのとか言い立てなくても、ただただ、こういう音って忘れかけてたな~と思わされました(我が家のデジタルの環境がイマイチだけなのかもしれませんが。。。)パラヴィッチーニという人は、やはり音楽の美味しいところがよくわかっていて、それをステレオ再生において見事に現実化してくれていたんだな~という感動がありました。

      ところでちょさんにお尋ねなんですが、SPUはSynergyをお使いでしたよね。導入されるとき、他のモデルは候補に挙がらなかったですか。もしよろしければ教えてくださいませ。

  2. ゲオルグさま、
    私が約40年ぶりにレコードプレーヤーを購入した時、カートリッジで候補になったのは、その当時からもザ・カートリッジとして君臨してたSPUか、最新鋭の工作機械を用いて、当時とは比べ物にならないほど精度の高い技術を駆使した(と社長がデモで述べていた)フェーズメーションでした。あまり参考にならずすみません。で、前者を選んだのは、逸品館の店主の扇動的な文句「一生に一度もいいから、レコードをこういう音で聴いてほしいと思います」でした。同じようなことを評論家の鈴木裕さんも音元出版の雑誌で言ってて、これが私の背中を押したのです。

    • ちょさん
      ありがとうございました!

      なるほど、フェーズメーションですか。高精細で細かい音がきれいに聞こえるなんて評判を耳にしたことがあります。これもひとつの方向性ですよね。でもまずはやはりSPUなのかな~。834Pの方向性からすると、特にそう感じるように私もなってきています。

      あとは、Meister Silver MKIIか、Synergyかっていうところなんですけど。。。Synergyの方が太い音がしそうかな~

  3. ゲオルグさま、
    私は聴き比べをしたことがないので、音質に関してはコメントなしですが、SPUは機種によって出力が違います。例えば、Meister silverは0.3mVでSynergyは0.5mVです。EARフォノイコのゲインが高めとのことでしたので、そこも選択のポイントにされるといいかもしれないです。

  4. ちょさん
    今晩は

    再レスありがとうございます!
    出力も悩ましいポイントですね。。。おっしゃるように、Synergyは0.5mVでMCとしてはやや高めですものね。我が家のMCも0.3~0.5mVなので、標準的な線で考えるとMeister silverが無理ない出力である気がしますが、とは言え、合わせてみないとマッチングは分からないところもあるので、Synergyの高めの出力がEARとフィットする場合もあるんじゃないかと考えてみたりもする訳で。。。まあ、もう少し情報を集めてみようかな~と思います。

    余談ですが、今日、ウィントン・ケリーの有名なアルバムを聞いていたんですが、MMがいいんですよね~。MCだとちょっと線が細い感じでして、古い録音で、太い音で聞きたいときにはMMっていう手もあるみたいです。

  5. 訂正です!

    直前のレスで
    「我が家のMCも0.3~0.5mV」と書きましたが、Denon DL-A100が0.3mVで、Audio-Technica AT-F7が0.35mVであったので、「我が家のMCも0.3~0.35mV」と訂正させていただきます。

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