KISOアコースティック HB-X1試聴会

日記・雑記
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 先日、名古屋のオーディオショップ・サウンドピットさんからのご案内で、KISOアコースティックHB-X1の試聴会へ行ってきました。最近少しでも経験値を上げようと、気になった機器の試聴会には参加したいと思うようになりました。

 まずは恒例の腹ごしらえ(笑)
 今回は閑静な住宅街の真ん中に佇む喫茶店「香蔵」でハンバーグランチを頂きました。[:image1:]
 10年くらい前は良く訪れたのですが、最近はちょっとご無沙汰で、実に4年ぶりの来店です。
以前は客席の半分が光の少ないシックな屋内空間で禁煙席、もう半分が天窓と広いガラス窓に囲まれたサンルーム空間で喫煙席だったのですが、今はサンルームが半分に区切られて、奥は喫煙席、手前は禁煙席になっていて、ここは時代の変化を感じました。

 メニューに変化が全く無いのが驚き。しかし材料や味は細かいところで少しずつ変わっているようです。個人的には好みのハンバーグなのですが、切ってみると以前より肉汁のしたたり(所詮脂肪ですが)は少ないですね。山椒の入ったもやしの和え物がgood。日曜日の昼食時ですが、お客さんが少なく、混んでいないのは有り難いですが少し心配。[:image2:][:image3:]

 その後名二環に沿って守山区まで走り、会場となるライブギャラリー「元」へ。当日の解説はオーディオ評論家の三浦孝仁先生でした。さすがにプロの評論家の方で、説明のわかりやすさやデモの巧みさもさることながら、とても気さくな方で、写真撮影についても「バンバン撮影しちゃってください」とのこと。[:image7:]

 送り出し機器はESOTERICのトランスポートP-02~Antelopeのルビジウムクロック+クロックジェネレーターG-02~DAC D-02の4点セット[:image8:]、プリはARION、パワーはHEGELを2台[:image4:](当初BTL接続も試したが、結論としては2台をL-chのみ使用。贅沢ですねぇ。BTLを止めた理由が本当は知りたかった)。SPはHB-X1及び前モデルのHB-1で、丁寧な比較試聴も出来ました。

 全モデルのHB-1は元々開発者の方が地元中津川市の楽器工房で、ギターの構造を取り入れて開発・製作されているONKYOのギターアコースティックスピーカーD-TK10にヒントを得て開発したスピーカーとのこと。このスピーカーとの関係や違いについては、以前より気になっていたのですが、今回の説明でユニットもネットワークも仕上げも全く別物であることが分かりました。

 今回のHB-X1は4年ぶりのモデルチェンジで、前モデルのHB-1に対してSPユニットは変更無く、ネットワークが完全な別物、SP側板裏側に張られる力木(ちからぎ)でサウンドを追い込んでいるのが大きな変更点のようです。

 側面は楽器のような美しい仕上げで、手で叩くとポコポコときれいな音が響きます。ツイーターのホーン部は、黒檀のNC切削加工仕上げで、これまた美しい。[:image10:]ユニットは選別品で、歩留まりの問題が価格にも繋がっているようです。[:image6:][:image5:]

 実際に音を聞かせていただくと、小さな筐体に似合わず、音像はSPの外側まで大きく広がり、とてもクリアです。ギターに似た構造なだけあって、ギターやヴァイオリン、チェロなどは、独特の相性の良さを聴かせてくれます。大編成ジャズも大音量入力でへこたれず、良い雰囲気で鳴らしてくれましたが、個人的にこの音色は中小音量で繊細な音色を楽しみたいスピーカーのように感じました。

 前モデルHB-1との比較には女性ヴォーカルと男性ヴォーカルで、それぞれ接続変更して聴かせていただきましたが、声のつや、きめの細かさ、いわゆる質感がグッと上がっていて表現力が良くなっているように感じました。三浦先生曰く「これはもう別物のスピーカーだと思います」とのこと。「すでにHB-1をお持ちでHB-X1を購入される方が多い」とのことでしたが、私の場合正直HB-1も高価なSPでおいそれと買えないですが、更に高価なマイナーチェンジ版(?)への買い換えは、かなり厳しく感じました。

今回の試聴会で、三浦先生は沢山のソフトを聴かせてくださいましたが、今回是非入手したいと感じたのが手嶌葵さんの「Collection Blue」。[:image9:]大変録音の良い女性ヴォーカル。試聴曲は「月のぬくもり」で、何かゲームのエンディング曲です。他の曲目を見てみると、映画やCMで人気のある方のようですね。ちなみに三浦先生は録音がよいと分かったときに、仕事で使ってどんどん傷だらけになっていくことから、初版プレス版を20枚買われたそうです(笑)

スピーカーの試聴会とは不思議なものだと思います。再生される音色の一番キャラクターが出るものなのではないかと思っています。新しいスピーカーの音が体験できると聞くと、ついいそいそと出かけてしまう。ただし矢切定主人は丁度1年ほど前に、19年間連れ添ったSTiRLiNGにお別れを告げて、現在のKensington/SEに更新したばかり。簡単に他機種に乗り換えることは心情的にも金銭的にも(笑)ありえません。ちなみに私の愛機STiRLiNG/TWは1年ごしでやっと売約済みに。とてもうれしい出来事でした(笑)。新しいユーザー様に、支払った代金以上の喜びがもたらされることを願って止みません。

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