先日の日曜日、RIRAさん宅でのオフ会に参加させていただきました。
元々タグボ~トさんとRIRAさんとのオフ会でしたが、以前から何度かレス交換させていただいている方なので、飛び入り参加させていただいた形です。
■ リスニングルーム
RIRAさんのお住まいは、音楽を聴くに当たって、周囲の家屋に出来るだけ迷惑を掛けないよう注意深く捜された物件です。ポイントは2階建ての隅で、リビングが二間あること。リスニングルームと隣家はもう一つのリビングを音響緩衝地帯にされています。音量についてはやはり階下の方に気を配っておられて、私から見ても音量は少し控えめでしょうか。リスニングルームは6畳間横使いで、少々大きいトールボーイのセッティングは苦労されているようでしたが、SP背面に設置した音響調整ボードのセットで、とても定位が良くなったのことでした。
■ 機器構成
RIRAさんの機器ソースはPCオーディオ一択の潔いもので、アナログプレーヤーはおろか、CDプレーヤーもありません。PCはWindows7をインストールしたミドルタワー型の自作PCで、リビングテーブルに23インチくらいのタッチパネル式ディスプレイと、正面のPanasonic製55インチプラズマディスプレイをマルチディスプレイ構成にして楽しまれています。ピュアオーディオの他に動画もPCで楽しまれるとのことで、このような形態になったようです。
機器構成は再生ソフトFoobar2000
→ハイスピードUSBオーディオインターフェイス FIREFACE UC[:image7:]
→(S/PDIF)→dCS 972 アップサンプリングDDコンバーター
(下段はルビジウムクロックillusion RubiClock)[:image3:]
→(EBU96kHz×2)→DAコンバーター dCS Elgar2[:image8:]
→Mark Levinson NO.38L+NO.27L[:image2:]
→WilsonAudio WATT3+PUPPY2[:image1:]
という構成です。さらにルビジウムクロックジェネレーターも配置され、DDコンバーターとアップサンプリングコンバーターに同時にクロック供給し、精度をコントロールされているとのことで、このあたりにRIRAさんのデジタル信号に対するこだわりを感じます。
RIRAさんの機器はかなり高額な物が多いですが、基本的に十分な製品調査をされて、オークションや中古ショップで機器をそろえられており、高度な知識でシステム整備をされています。
■ いざ音出し
今回のソースは、タグボ~トさんと矢切亭主人が持ち込ませていただいたデータを再生することメインで進んでいきました。自分の持ち込んだ音源は入手したばかりの手嶌葵のcollection blue、激情ギターラのStairway to Heaven 、Duke ElintonのHiFi updown、高橋美智子の驚異のコントラバスマリンバ、Ryu Miho、他で、一部の曲を抜粋して持ち込ませていただきました。
一聴して色付けの無い、すっきりしたモニター調の音に感じました。特に中高域はクリアで、解像度が高く、楽器構成や配置がよく分かります。また余韻もすっきりと綺麗に消えていきます。このあたりはMark Levinsonとスピーカーの相性の良さでしょうか。SP背面の音響調節ボードが最後の決め手になったそうです。特に視聴位置がリスニングポジションのスイートスポットにはまっているときの音場感は鳥肌が立ちます。PCオーディオでよく言われるノイズ感とは全く無縁に感じ、ERGAR2の底力やデジタル系信号の扱いの巧みさを感じました。
ちなみに、タグボ~トさんもRIRAさんも洋楽系が多く、矢切亭主人には少し目新しい体験でした。
■ ここでAKURATE DS登場
本日楽しみにしていたことの一つが、LINN AKURATE DSとの比較試聴。矢切亭主人もKLIMAXを聞いてしまったら後戻りできない予感が以前はあって、AKURATEはお気に入りにも入れていて、初めての試聴となりました。[:image6:]
同じデータを、こちらも今回導入されたQNAPのNAS(RAID5・?TB)にコピーしてiPadで操作します。[:image5:]
一聴して感じるのは中高域が少し丸くなる感じで、ここは音楽的な再生表現とも思えるかもしれません。低域はやはり少し分解能が少し緩くなるような気がします。PC再生とも比較試聴させていただきましたが、やはりDSの内蔵DACの差でしょうか。Ergar2のPC再生の方が解像度や先鋭度も高くて好みの音に感じました。DS/Kへのバージョンアップをすれば、もう少し出番もあり得るかもしれませんが、あえて必要性は感じられませんでした。
■ お・も・て・な・し!
夕食時刻になり、なんとRIRAさん特製のおでんと芋の煮っ転がしをごちそうしていただきました。[:image9:]
おでんももちろんおいしかったのですが、この「芋の煮っ転がし」には驚きました。[:image10:]
サトイモもおいしく煮えていますし、フキも丁寧に下ごしらえされていて、良い味がしみこんでおります。ご飯はこだわりのガス炊きです。火力の強いガスならではの、このお焦げのおいしそうなこと。「レシピはネットを捜せばいくらでもありますし」と言われますが、禄に料理も作れない矢切亭主人から見ると、ちょっとしたカルチャーショックを受けました。
ビールと一緒に料理を頂きながら、オーディオ談議で夜も更けていくのでした。[:image4:]
■ 最後に
RIRAさん、今回はどうもありがとうございました。PCオーディオの可能性の高さが確認できたこととDSの試聴は、今回最大の収穫でした。初めてのオフ会で、お疲れだったことと思います。私も先日同じ経験をいたしましたが、事前の掃除や準備から始まって、普段と違うオーディオ談議で時間がいつの間にか過ぎていく。終わって気がつくと、軽い興奮状態の余韻が残っている。
次は矢切亭にも是非お越しください。多分上流から下流まで、気持ちよいと感じる音の方向に走ってしまったシステム。RIRAさんのシステムとはまた違った方向の音もおもしろいかもしれません。
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