初めてのトランス

日記・雑記
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 引越を控えたこの年度末の押し迫ったこの時期、私は一体何をしているのでしょうか…。なかなか落ち着き先が決まらないため、引越の手配もままならず、つい快楽をむさぼる方向へ転んでいます。

 SMEのトーンアームSeriesVの導入後、M2-9の時には全く発生しなかった「サー」という残留ノイズに悩まされておりました。いろいろ接続を変えても、電源系のハムノイズの時と異なり、増減の様子が見られません。当方が使用しているフォノイコライザーはガレージメーカー合研ラボのCR型イコライザーですが、アームとの相性なんてあるのでしょうか…。「アームに原因があることは無いと思います」と言われているので、当面様子を見ることとしておりました。

 そのような中、アナログ再生時の音量が低く、大音量好みではない矢切亭でもボリュームを-20dB近くまで上げないと、そこそこ楽しめない状態は課題と考えていました。そこで消費税導入前にというわけではありませんが、良い機会だと考えてステップアップトランスを入手いたしました。

 お手頃な中古品Fidelity Reserch社のFRT-5です。この昇圧トランスは入力が3つでセレクター機能があること、ロータリースイッチ一つでバイパスができるので、MMも使用できることが特徴です。
ロータリースイッチの感触は安っぽさが無く、なかなか良い感じです。ケーブル直出しで少しプアなので、いずれはリケーブルなど試してみたいものです。
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上段は合研フォノイコGK03Asです。

 実は最初にトランスを繋いだのがオフ会の前日だったのですが、いきなり上手くいきませんでした。音量は上がるのですが、中低域が抜けてしまい、音も全体に歪んでおり、丁度戦時中のAM放送のような音です(ここまで書いたら、正統派アナログ使いの方々はピンと来るかもしれませんね)。仕方なくオフ会はバイパスモードで突入してしまいました。

 後から購入したなじみのショップにメールで照会したところ、「接続が違いますね。(アームケーブル→)トランス→フォノープリ(フォノイコ)の順番です」とのことでした。

 よく考えれば「補正(イコライジング)は誤差が生じるもの」だとするのなら、「誤差含みで昇圧すればひどい音」ということでしょうか。ならば「原信号を昇圧してから補正(イコライジング)」は当たり前かもしれません。しかしこれではフォノイコは一つで済んでしまいます(笑)

 新型のGK05MCRは少し大人しそうなので、写真のように当面GK03Asを使ってみることにしました。

 先日再度接続を修正し、THE SQUAREのMAGICで音出しです。このディスクの聞き所の一つは、曲終盤でエコーのかかったベースギターのソロ演奏部分がどれだけ心地よく響くか。良いですねぇ。なぜか残留ノイズも嘘のように消えています。SPに直接耳をかざしても、聞こえるのは300Bのハムノイズのみ。これでやっとアナログ再生のとっかかりが出来ました。
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