初日は遠州のバズケロ邸でのオフ会でした。ハーベス部屋の躍進にはスッキリと心地よい気分で帰宅したのですが、JBL部屋のサウンドが気になって仕方がありませんでした。バズケロさんには絶品サウンドとして聴こえているようですし、自分はウ~ンと思うことが数々あって、その差が埋まらないことにモヤモヤが晴れなかったのです。
とは言え、次は自宅にお招きする番でしたので翌日の中日に選曲を進めました。スケジュールは、午前中に最寄り駅で落ち合ってから自宅で耳慣らしをしてから昼食&ホテルチェックイン、そして本番、その後ライブに行く予定にしていましたので、①耳慣らし と ②本番の選曲を考える必要がありました。選曲の考え方は下記です。
・今回のテーマは、音像と音場の両立なのでその特徴を感じやすい選曲とすること
・直近で実施した、響きを身体に感じるサウンドを味わってもらいたいこと
・幅広いジャンルの音楽を聴いてもらうこと
結果は下記となりました。バズケロさんから写真を撮り忘れたので、送って欲しいと言われてライブから戻った後で写真を撮ったのですが、あまりの枚数の多さに自分でもあきれてしまいました。総計28枚です。あれも聴いて欲しい、これも聴いて欲しいという気持ちが表れていますね(笑)この辺りも、持ち込み音源優先のバズケロさんと違う部分なんですね。
①耳慣らし (左上から横に進む順番です)
バズケロさんが言われるように、これまでと比べるとジャズが多いですね。ジャズ聴きの人にジャズをぶつけたわけではないのですが、音像と音場の対比を考えたらジャズが多くなった運びです。耳慣らしは、クラシック→ジャズ→ボーカル→ジャズ→クラシックとなっていました。
②本番 (左上から横に進む順番です)
部屋も暗くしてリスニングモードにしました。
こちらの流れでは、クラシック→ジャズ→ボーカル→クラシック→現代音楽→ラスト:マラ5になっています。ラストのマラ5は最近の定番だったのですが、バズケロさんの持ち込み音源を聴いて、一旦は次回からマラ8にする宣言をしたのですが、またまた朝令暮改となりました。翌日のY氏邸でマラ2を聴いて、マーラーの課題曲は、マラ2の次にマラ8とすることにしたんです。でも、こうしていろいろ考えて選曲しても、聴いて欲しい所を聴いてはもらえないものですね。多分お互い様かと思います。
自宅でのオフ会は、その後のライブが控えていましたので坦々と進み、深い話は会場への行き返りと夕食時の会話にあったような気がします。
ヒジ:バズさんがライブで聴くような音を求めるのは海外でのライブ体験からでしたね。
バズ:それが原体験となっています。食事をして酒を飲みながら聴くジャズのサウンドが最高です。
ヒジ:なるほど、そこに定位もサウンドステージもないですね。会場に鳴り響く音の再現ですね。
バズ:そうです。鮮度命です。サウンドステージなど気にしていません。
◇互いの音を聴き合い、感想を述べ合い、ここでようやくバズケロさんの求める音を理解しました。「鮮度」と「解像度」です。だから、どんな音を聴いても、「鮮度」「解像度」としか表現されなかったのですね。そこを聴いているのだから当たり前のことです。
一方で、
バズ:ヒジさんの求める音は何ですか?
ヒジ:自分もウィーンでの原体験です。コンサートホールや教会で感動した音を感じたいと思っています。
バズ:同じなんですね。ジャズとクラシックの違いですね。
ヒジ:そうです。クラシックは座って演奏するステージを凝視しながら聴いているので、ステージと演奏が見えるような再生を求めています。
◇この話し合いで、「互いの求める音の違い」「出している音の違い」「聴いているところの違い」をわかり合えたと思いました(そうでもないかも?)。ですが、もちろん同じ音楽なので共通する部分も沢山あります。
バズ:これまでヒジさんの音の評価がようやくわかった気がします。ずっとよくわかりませんでした。
ヒジ:自分もバズさんのサウンドがようやく理解出来ました。なぜJBL部屋であのような音を聴かせてもらったのか理解できないでいました。
バズ:ヒジさんがJBLのジャズ聴きの中に入ったらボコボコになりますよ。
ヒジ:えっ、
バズ:明日は同じ元JBL使いのY氏邸なので、いつもB&Wコンビにイジメられているのでイジメ返しますから(笑)
◇深い話はまだまだ続きましたが、深すぎて公開するのは憚れますのでここまでとしておきます。
ライブ会場へは、ただでさえ時間がないのに加えてバズケロさんがスイカを持っていないので大幅に手間取りました。小田急線に乗り込むのに切符を買うため急行に乗り遅れ、小田急からJRの乗り換えで改札を通してもらえずに2本乗り遅れ、本当に間に合わないと焦りました。日常に慣れているといるとダメですね。自分のスケジューリングのミスでした。でも、会場では遅れて入ってくる人も沢山いました。クラシックのコンサートだと開演後は入れてもらえないのですが、ライブの緩さも改めて知りました。こんな面もクラ党のヒジとジャズ党のバズの違いを生むのでしょうか?
スペインのミュージカル男優のユニット・ライブです。オーディオを離れての生もいいですね。PAを使っていたので、音はオーディオの方がいいです。ですが、ライブの楽しさは生が圧倒的と思いました。視覚、周囲のお客さん含めた雰囲気など、情報量と温度感が比較にならないです。視覚を求める人は映像付きを求めるのでしょう。臨場感はマルチサラウンドが有利です。音質を求めるならピュアオーディオですね。
この日は、求めるサウンドと調整方法の話にもなりましたので、初日のなぞも解れてきました。加えて、その後のバズさんからの情報で大筋の理解が図れましたので、次回の日記に書いてみたいと思います。
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ヒジヤンさん、こんにちは。
あーーー深いですねぇ~。
いつも思うのですが、ただ「オーディオが好き」ということだけで年齢も社会的地位も性格も違う人たちが集まって交流しているので、普通に考えても特に初対面では相手に相当な配慮(リスペクト)をしないと円満な交流は難しいと思うわけです。
今回はそれがお互いをよく知るヒジヤンさんとバズケロさんとの関係でも起きたということなんですね。う~む。深い。
オーディオでは、興味が「オーディオ機器」に向く人。「音楽」に向く人。CENYAさんのようにDIYが好きな人。環境では、リビングオーディオ vs 専用室。音楽でもヒジヤンさんのようにクラッシックが好きな人もいるし、バズケロさんのようにジャズが好きな人もいる。人に自慢したいがためにオーディオをしている人もいるかもしれません。もっと言うと、我々のような2ch派もいるしAuro3Dさんのようなマルチ派もいる。全部ひっくるめて「オーディオ好き」なのです。
オフ会も一緒で、ヒジヤンさんのように課題曲メインでサウンドクオリティに注目する聴き方や、バズケロさんのように「鮮度と解像度が上がったからこのジャズ聴いて~」みたいな自分の好きな『音楽』を他人と共有したいがための選曲をする人など千差万別です。どちらが良い悪いではありませんし、genmiのようにその中間に位置する人もいっぱいいると思います。ましてはオフ会は、自分のプライベート空間に他人を招き入れるといった非常にデリケートな行為でもあります。
年末年始に三人で行動を共にさせて頂いたgenmiとして今までの日記とレスの内容で客観的に考えて不思議に思ったことは、JBL部屋ではヒジヤンさんが課題曲で検聴することは120%分かっていたことだと思うので、バズケロさんがなぜ事前準備や確認をしなかったのか?ということと、「JBL部屋はクラッシックの調整がまだ不完全だから鮮度と解像度だけを聴いて欲しい」とバズケロさんが事前にヒジヤンさんに伝えていたのなら、なぜヒジヤンさんは課題曲の検聴結果をその場でスルーしなかったのか?というところです。
真剣な話なのでgenmiも真剣にレスさせて頂きました。生意気言ってスミマセン。
genmiさん、深淵なる沼にようこそ!
オフ会の中での会話、
「コミュの中で職人オーディオは我々二人だけだね」
「でも、genmiさんも入ったよね」
バズケロさんと自分がリスペクトし合っているのは、お互いの違いを感じつつも、「認め合っている」んですね。ただ、諸々の反応速度が違うのです。自分は相互交流の3日間と残りのGWの2日くらいじっくり考えました。交流2日目の夜は寝れないくらいに。だから、翌日のY氏邸訪問がきつかったです。バズケロさんは、今じっくり考えているのだと思います。
この相互交流の2回前のゲストがAuro3Dさんだったのですが、その時の話です。
「二人の会話が早すぎてついていけなかったよ」「僕はじっくり考えるタイプだから」と。
それほどに深い関係でもあるので、心配しなくて大丈夫かと思います。
自分は、これまでの(真剣にオーディオやっている20年間の)「複雑に絡んだ糸が解れて1本に繋がった」と感じて、今回の相互交流から得たものは大きいです。この感動を多くの方にお伝えしたいと思い、生々しい日記としていますが読む人の受け止め方次第ですね。普通は「自分だったら・・・」の視点で見ますから。
genmiさんからの問いにお答えすると、
・自宅オフ会が始まる前に、「後でカノンを聴かせて下さい」と言われました。genmiさんが来られたときも同じことを言われましたね。
二つ目は、
・「音は人なり」「彼を知り己を知れば百戦殆からず」です。
ヒジヤンさん
遅レスですがこんばんは!
まだまだじっくり考えている最中ですよ(笑)
音楽の聴き方の方はY氏邸オフ会の時には答えは見えていたので(多分お互いに)そちらはスッキリしているのですが、課題の右流れ音源の答えは実験しつつ考え中です。
今の所「へんちくりん」なのはあの音源だけなのでスルーしてしまえが気にする必要もないのですが、解が見つかればJBL部屋はさらに躍進できるきっかけになりそうな予感がしています。
こうして見返してみると随分と沢山演目があったのですね!
自分はその日のリアクションを見つつほぼ無計画でライブ演奏する感じなので、性格の違いが見て取れますね(笑)
意識の向け方の切り替えも慣れてきましたが、深さに違いがあるので聴きどころを捉えるのはまだまだ修行が必要になりますね!
ライブはやはり楽しかったですね。
歌手の圧倒的な力量というところも含めて、表現に余裕があるというのはいいなと思います。
オーディオにも繋がる懐の深さです。
多くの学びのあった箱根越えでした。
また一緒に遊びましょうね。
多分次回以降はお互いの理解度アップで聞き方も鳴らし方も余裕が出てきて、より楽しめそうな予感がします(笑)
この場を借りてgenmiさんへ
>バズケロさんがなぜ事前準備や確認をしなかったのか?
そのうちクラウド音源やる予定だから買わなくてもいいという考えでいたので人様の評価音源を必ずしも持っていないのです。
さらにバズケロの考え方に、オフ会では自分の出している音に迷いがある時はろくな評価にならないし、人の音源を含めた評価軸など自分には分からないと考えている(分かろうとはしますがイコールにはならない)からです。
持ち込み音源中心に聴いてもらうのは自分のセッティングしたオーディオシステムの音を各自が好みの音源で聴いて楽しんでもらえればそれで良いという考えでもあるからです。
セッティングなんて自分は少しずつ変えていくスタイルなので毎回同じ音にはならないし、人が気になったところが自分が気になるとは限りませんしね。(聞いている音が違うということ)
まだまだ過程の音なのでその時々で素のままの自分の音を聴いて貰えばいいと思っています。
自分の好きな音楽を鳴らしても聴きどころを同じように楽しんでもらえる方がレアだし、あまりお客様の好みを意識する余裕もないですから、基本は色気を見せずに飾り気なしの剥き身の音です(笑)
音楽もオーディオもライブも、人それぞれの万華鏡があって面白い!
では、では
バズケロさん、今回は深かったですね~
>自分はその日のリアクションを見つつほぼ無計画でライブ演奏する感じなので、性格の違いが見て取れますね(笑)
この点も、ジャズの演奏とクラシックの演奏に通じる部分がありそうですね。「音は人なり」「人は音なり」なんて(笑)
>意識の向け方の切り替えも慣れてきましたが、深さに違いがあるので聴きどころを捉えるのはまだまだ修行が必要になりますね!
これね。本当にそうですね。自分も演奏の方で悩んできます。この曲はどうしたら感動を表現できるんだろう?と。
「先ずは聴きどころ」を把握する。次に「その聴きどころを表現する」
演奏するとなると、表現するプロセスが追加となりますが、聴きどころが把握できていないものは、表現が出来るわけないんですよね。
始めの一歩です。しかし、それが遠いこと遠いこと。
そしてライブ、
オーディオサイトの日記だったので書きませんでしたが、演奏を聴きながら冷や汗が出ました。「上手すぎる」「自分とは月とスッポンだ」「次のコンサートはどうしよう・・・」本当に青ざめました。
>歌手の圧倒的な力量というところも含めて、表現に余裕があるというのはいいなと思います。オーディオにも繋がる懐の深さです。
これ、本当にそうですね。自分は演奏の方に気を取られていましたが、言われてみれば確かにその通りだと思いました。。
狭い部屋で爆音出していても・・・、小型スピーカーで帯域を欲張っても・・・、小パワーのアンプで巨漢スピーカーを鳴らしても・・・
>また一緒に遊びましょうね。
多分次回以降はお互いの理解度アップで聞き方も鳴らし方も余裕が出てきて、より楽しめそうな予感がします(笑)
これですよね。機械のアップも大事かと思いますが、「鳴らす人の演奏レベルが大事」これが自分のオーディオ・バイブルです。機械への投資は絞りに絞っても、自分の成長のための投資は惜しまない。これが職人オーディオかと思います。
次回は、自分もバズさんのサウンドの根幹が聴けるように修行しておきます。
バズケロさん、おはようございます。
>まだまだじっくり考えている最中ですよ(笑)
バズケロさんには、原因不明の音の気になる点が残ったのでじっくりになりますね。自分もメールで、「和心が原因ではなかった」と連絡をいただきましたので、考えていました。
もしかしると、下記ではないでしょうか?
<<スピーカーからリスナーげの1次反射音で、位相が反転し大きく広がって聞える>>
・・・そう言えば、旧CENYA邸でも幸田浩子のチェロが右の壁面辺りから聴こえました。(オフ会の時にお話しした内容です)
・・・両宅共に、スピーカーから壁面まで1.5mあるので、低音の1次反射と位相反転に注意が必要(1波長の音が壁面で位相反転する反射を起こしていると仮定すると)
340÷1.5=227 Hz となるので、チェロの音域とピッタリです。
これを回避するためには、1次反射音を「吸収」又は「分散」すればよいはずですが、低域なので「吸収」は難しいので、「分散」するのがよさそうだと思いました。
Y氏邸に設置されていた分散魁?が効きそうだと思いました。思い付きレベルです。