いつもながらに不純な動機から(オーディオ比較のため)小編成オーケストラが聴きたくなったので、救済サイトでゲットして聴いてきました。ミューザ川崎で実施されるモーツァルト・マチネは、休憩なしで1時間少々の演奏時間なので割と気軽に行けるコンサートです。
定員2000人規模の大きなホールで聴く小編成オーケストラなのでステージ近くで聴きたいと考え、入手したチケットは最前列のセンターブロックです。このポジションで聴く時は当たり外れが多いことを実感して来ましたが、今回はオーケストラがステージの奥側に配置されていたので当たりくじを引いた気分でした。自分の前に人が座っていないのは爽快です。
モーツァルト・マチネ第58回
6月2日11時開演
<演奏>
指揮:出口大地 ヴァイオリン・ソロ:前田妃奈 管弦楽:東京交響楽団
<演奏曲>
①アリアーガ:「幸福な奴隷」序曲
②モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第4番 ニ長調 K. 218
③モーツァルト:交響曲 第39番 変ホ長調 K. 543
①アリアーガ:「幸福な奴隷」序曲では、
作曲家のアリアーガは聞きなれない人ですが、スペインのモーツァルトと呼ばれ若年から歌劇、交響曲、管弦楽曲、弦楽四重奏曲などを作曲し、二十歳の誕生日を前に没したとのことです。「幸福な奴隷」はなんと14歳の時に書かれた歌劇で、現在は序曲だけが独立して演奏されているそうです。小編成とはいえオペラの序曲で、ヴァイオリン:10、ビオラ:6、チェロ:5、コントラバス:4に管楽器と打楽器を加えた、比較的大きな編成で演奏されました。8分ほどの曲ですが、穏やかで美しい旋律で始まり、ファンファーレも奏でられて徐々に盛り上がり、最後は華やかに盛り上がります。弦楽器の弱音から、オーケストラ総奏までバランスよく聴けましたので、当日の条件の中では当たりくじを引いた気分になりました。
②モーツァルト:ヴァイオリン協奏曲 第4番では、
ソロヴァイオリンは前田妃奈さんの演奏でした。この曲も、神童モーツァルトの19歳の時の作品とのことで、この時代の音楽家の若年からの活躍には驚かされるばかりです。ソロヴァイオリンとの距離も適度な距離感でしたので、オーディオサウンドと比較するには絶好のポジションです。聴きなれた、聴き馴染みのいい曲での対比がわかりやすいと思いました。
オーディオサウンドとの比較は、イザベル・ファウスト&イル・ジャルディーノ・アルモニコのharmonia mundi盤としました。
帰宅して対比してみましたが、音の透明感は生が上で、ダイレクト感はオーディオが上と感じました。ソロとオーケストラのバランスは最適に聴けるように編集されていますので、オーディオに歩があります。総合的にはオーディオの方が満足度が高かったなどと書くと、あばたもえくぼと言われてしまいそうですが、協奏曲はオーディオが有利なのは間違えないですね。
③モーツァルト:交響曲 第39番では、
この曲は、モーツァルト晩年に作曲された後期交響曲で、この日の印象は、「さわやかな演奏」と感じたのは若い出口大地さんが指揮していたからかもしれないです。この曲では、冒頭部分で音量を測ってみました。ティンパニーを連打する部分での最大音圧は、77.7dBでした。事前に自宅で、「生で聴くとこのくらい」と音量調整した時の値が77.8dBでしたので、生とオーディオの対比の感覚が養われていると思ったのは、自画自賛です。自宅オーディオでは、生よりも少し大きめの音量で聴くのが好みです。好みに合わせると、同じ部分で約80dBでした。
オーディオサウンドとの比較は、マッケラス&スコットランド室内管弦楽団のLinn Records盤です。
こちらは生のスケールの大きさが光りました。5弦の編成も協奏曲の倍くらいの大きさでしたので、自宅であの大きさを再現するのは難しいです。ですが、オーディオサウンドでも存分に楽しめましたので、大ホールで聴く小編成オーケストラなら自宅オーディオで充分かなと思いました。生を聴きに行く、お出かけの楽しさは置いておいての話です。
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