CDの静電気対策が驚くほど効果が高かったので、「スピーカーの静電気対策」にも取り組んでみました。初裁判前に実施したことですので、少し前の話となりますが、逆に言えば経時変化も含めた確認が出来ている内容となります。
CDの時に学んだこと、「CDが回転すると表面に気流が起きて剥がれるときに静電気が発生し、CDの読み取りを阻害する」この教訓を生かして、対策した時の音への効果を確認する形で実施しました。対策部品は、トヨタ自動車が研究を進めた「アルミテープ」を素材としています。
導通型のアルミテープをギザギザはさみでカットし静電気放電テープを作り、スピーカーの気流が発生する部位に貼り付けて、音の変化を確認しました。
①バスレフポート部
バスレフポートは、スピーカーの静電気対策として一般に知られる部位になります。ここにギザギザの導通アルミテープを貼り付けてみました。台座とバスレフポートの隙間が小さいのでうまく手が入りませんでしたので、エイヤッと貼り付けました。
またポートから出た気流は、台座に当たり広がりますので、台座上に敷いているfo.Qの裏側と台座の隠れる部分にギザギザアルミテープを貼りました。(見た目を気にして裏面です)
②ノーチラスチューブ部
ノーチラスチューブはスコーカーとツイーターの振動板の後方に出た音波を圧縮伸長して消音する構造です。チューブ内に音波が流れますので、外表面にギザギザアルミテープを貼ってみました。もしかすると、ノーチラスチューブの外表面を流れ後方に回り込む音波にも効果があるかもしれないと考えたからです。
ギザギザアルミテープによるスピーカー静電気対策の効果
・一言で言えば、「音が透明になる効果」と感じました。ですが、効果のほどは小さいです。
・比較の音源を聴いてから、アルミテープを貼った後に聴き直しても、「変わったかな?」程度にしか感じませんでした。
・ですが、時間を置いてから聴きなれた音源を聴くと、「音の透明感が上がったかも」「広がりが増したかも」「帯域バランスに変化を感じる」などと感じました。
・対策した翌日の方が分かりやすかったです。
気になるったのは、帯域バランスの聴感上の変化です。
・バスレフポート部:低音が軽くなるのかと思いきや、中高域の透明感が上がった気がしました。(肩透かしです)
中高域に変化を感じたので、ノーチラスチューブに対策をしてみました。
・スコーカーとツイーターにギザギザアルミテープを貼ってみました。
・バランスが高域寄りにシフトした気がして気になりました。
・中域を張り出させたいと思い、スコーカー部にギザギザアルミテープを追加します。
・気のせいか落ち着いた感じがしましたが・・・
・自分はもっと低重心な下に厚みのある音が好きです。
◆透明感をとるか、下に厚みのあるバランスをとるか悩み中です。
もしかすると、全部はがしてしまうかもしれませんが、もしかするとウーファー部、スコーカー部、ツイーター部の各々のアルミテープの貼り方で透明感と好みのバランスが両立出来るかもしれませんが・・・
と言うことで、遊ぶには面白いですが、おすすめはしないスピーカーの静電気対策でした。遊ぶなら、簡単にはがせるように粘着力を弱めておいた方が賢明です。
CD盤の静電気対策はお勧めできます。・・・C MatriXはすでに400枚近く使いました。
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ツイーターのギザギザアルミテープを剥がしました。すると「バランスが高域寄りにシフトした」点が気にならなくなりました。透明感のマイナスも特に感じないので、しばらくこの仕様で聴き込みを続けます。
それにしても、こんなギザギザアルミテープを貼るだけで聴感上の帯域バランスが変わるなんて、オーディオの音は本当に微妙ですね。針の穴を通す如くの繊細さが必要です。
剥がすときは、ギザギザ側に楊枝を刺すと簡単に剥がれました。(メモまで)