日本でオーディオ人口がもうひとつ伸びない原因は
いろいろ分析されていますが
その大きなものとして
部屋が狭く、大きなオーディオセットを置けない
またご近所のことを考えると音量が出せないってこと
加えて機器のコストパフォーマンスの悪さ
(よく言われるのは、高額になればなるほど
音質の差は微々たるものになっていくってことかな)
そのあたりは見逃せないものになっているような気がします。
ではその逆って何でしょうか。
小さなオーディオセットで、小音量でも愉しめる、コスパも良い。。。
そんなニッチなニーズにこたえるべくかはわかりませんが
ノースフラットジャパン(NFJ)は
最近自作派向けに、かなりユニークなラインナップで勝負してくれています。
ガジェット的に小型SPをアセンブルする愉しみを与えてくれている
と申しますか
どこから仕入れたんだ、というようなユニットやエンクロージャーが
商品リストにけっこう並ぶようになって
ちょっと自作してみたいが、
そんなにお金もかけたくない私のような人間にとっては
実に興味をそそられる状況になっているのです。。。
ということで私もさっそく1セット組んでみました。
新書よりひと回り小さなサイズのバッフル面の大きさの
デスクトップ用のSPです。
NFJのエンクロージャーのHPにレビューも書きましたが
「超小型 2Way エンクロージャー リアバスレフ型 塗装済み[ツヤ消しブラック]」(1個1380円)
「フルレンジスピーカーユニット3インチ(76mm) 3Ω」(1個1380円)
「4穴ベゼル付フェロフルード方式 シルクドームツイーターユニット 1インチ(24.5mm) 6Ω」(1個1480円)
という組み合わせで、
アンプはウーファー3Ωということに配慮して
S.M.S.L A50をあわせました。
上流は仏間からWiiM Proを移動させて一丁上がりなんであります。。。
工作のできは、お世辞にも良いとは言えませんが
でもまあいっか~と許せるくらいのライトな感覚が意外に愉しいのです。
NFJのHPには、「この値段でこの音質!」っていう感じの喜びの声が
たくさん上がっていて
みなさんやってますな~って、
私は微笑ましくながめさせてもらっています。。。
Spotifyの「Peaceful Guitar」っていうプレイリストを
ずっとかけながら、原稿を打っていますが
BGMとしては相当クールですよ。
低域はもちろん出ないですが
200Hzくらいから10kHzくらいまでは
まあまあフラットだと思います。
欲目も入っていますが、予想外にしっかり鳴ります。
でもそれは10㎝口径以上のウーファーの音の広がりとは違う
ひそやかな感じで、部屋中に音を満たしてくれる。
暑苦しさがないんですね。
まあ偏った見方だとは思いますが
こういう音を聞いていると「わびさび」のようなものも感じますし
虫の音に風流を感じる伝統をもつ人々にはフィットしているのかも。。。
なんて思ってしまったりもします。
マッチョなサウンドに疲れたときには
こういうのもありじゃないか。。。と思わされたお話でした。
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