8月18日と19日に話題?のNHKホールのコンサートのAruo-3Dフォーマット・ライブストリーミングを聴きましたのでその感想を日記にいたします。
ネット:楽天のひかり回線
PC: Windows 10 DELL Inspiron (有線LAN)
AVアンプ:Marantz CINEMA 30+パワーアンプLINN AKURATE 4200 (L, C, R スピーカー駆動用)
スピーカー:
1層 L, R, C, Surround L, Surround R, Surround Bach single 以上B&W 805D3
2層 Front Hight L、Front Hight C、Front Hight R、Surround Hight L、Surround Hight R 以上B&W 707S2
3層 Top center, B&W 705S2
サブウーファー B&W DB4S 2台
スピーカー配置はdonguriのマイルーム紹介にありますように、Auro-3Dに至適化されております。
音の印象
専用室なので大音量でAuro 13.1 48k/24、Auro 11.1 96k/24のダイレクトと拡張モードで比較して聴くことができました。
楽器やボーカルの生々しさとしては、わずかな差ですがAuro 13.1 48kよりAuro 11.1 96kの方が良いと思われました。上方・前方の空間の広がりとしては、Auro 13.1の方がわずかに良いかもしれないが、Auro 11.1を拡張モードにすると音質の劣化は感じないまま空間表現がアップした感がありAuro 13.1でなくていいかとも思えました。 Auro 13.1 96kだと完璧なんでしょうが、たぶん回線スピードが追い付かないことになるんでしょうね。
いずれのフォーマットでも、Blu-rayソフトの再生と遜色のない音質で、しかもNHKホールの広がり感の表現は、BS放送 5.1chやDTS-HD MA のAuro-Matic効果に優るとも劣らないと思われました。
映像音声切れは3時間色々な場所を聞いたりしたが、2回はっきりと切れたことがありました。これくらいなら許容範囲かな。
19日の環境 (社宅のリビング)
ネット:アパートの共同ネット回線(会社不明)
PC: Windows 10 DELL Inspiron (無線LAN)
AVアンプ:Marantz SR8015
スピーカー:
1層 L, C, R, Surround L, Surround R, Surround back L、Surround Back R: 以上Audio Pro IMAGE 40
2層 Front Hight L、Front Hight R、Surround Hight L、Surround Hight R 以上Aurio Pro IMAGE 11
サブウーファー Audio Pro B27.2
2層スピーカーは1層のL、R、Surround L, Surround Rの真上にあるAruo-3Dに至適化した配置で聴いています。
アンプの関係でAuro 11.1での再生のみ。家人もおり、控えめ音量でしか聴けませんでした。ボーカル、各楽器のリアリティ・迫力は805D3で聴く自宅専用ルームに比べるべくもないが、コンサート会場にいるようなライブ感は、BS 5.1chや DTS-HD MAより優っているなと思われました。
ヘッドフォン(Sennheiser HD800)で、通常のステレオとAuroヘッドフォンmixというのを比較して聴いてもみましたが、後者は音源・楽器が小さなポイント音源的になり、聴こえ方がかなり違います。しかし、奥行感とか上方への広がり感がすごいという印象はなかったですね。やはりイマーシブ感はマルチスピーカーには全然かなわないなーと思いました。
画像・音切れが1080pだと結構頻発したので、480pにしたら、問題が解消しました。この画質でも36インチのテレビ画面なら十分でした。
コンサートの内容について
donguriのよく聴く分野からはずれており、上原ひろみさん以外は初めて接する方々ばかりでしたが、印象に残ったアーティストベスト3としては、
1)上原ひろみ pf
今回演奏した曲は、ジャズというよりロックですかという激しい曲、それを全身で表現している。音楽が憑依している感がすごい。やはり並みのヒトではないことを再確認。
2)石若駿 dr
上原ひろみの神がかり演奏とのバトル、幅広い表現力もあり、すごいと思いました。The Shun Ishiwaka Septetのリーダーであることに納得。
3)アイナ・ジ・エンド vo
最初の曲はそうでもなかったが、「私の真心」は、ひとりミュージカルという感じで、若者の熱い感情が伝わってきました。おじいさん、あのパッションはかれてしまったなあ。
結論として、今回KORG LiveExtremeの配信、いいお値段でしたが、満足しております。次はクラシック系の曲、ヴァイオリン協奏曲かピアノ協奏曲なんかが聴きたいなあ。
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Donguriさん
記事にしてくれたんですね!入交さんを初め、関係者が喜ばれると思います!!!これの参加者が少なかったり反響が悪かったら、「次はないだろう」、とおっしゃっていましたから。
今回のNHKホールは言うまでもなく、この前の「オルゴール博物館」もそうでしたし、先日のMr. Bigの武道館Live収録もそうでしたが、Auro-3Dによる再生は、「音」だけでなく、おのおのの会場の「空間感」が自室でかなり正確に再現できるのがやはりすごいですよね!
残念ながら公開期間限定なので、48Khzの13chと96Khzの11chの比較は、伊豆では時間が無くてできなかった(13ch Only)のですが、東京の書斎のボロシステムで私も実験してみました。
その感想はちょっとDonguriさんとは異なるようなので(汗)、それはいずれ自分のブログに書こうと思っていますが、恐らく、システムのクオリティの違いかもしれません。
Donguriさんも二つのお部屋におのおのAuro-3Dシステムをお持ちで、それを聴き比べられているので、もう少しじっくりと検討し合いたいですが、今日はもう時間がないので、それは帰国後、ブログの方で(笑)。
KORGもWOWOWも、Auro-3Dによる再生をある程度の金額をはたいてでも聴こうとするのは、Classicファンが一番多いことは分かっておられると思うので、次はきっと、Classicの演目でやってくれると思いますよ。個人的には願わくば、Auro映えする、バンダの入るような壮大な教会音楽か、ホルストの『惑星』とかベルリオーズの『幻想交響曲』、またはストラビンスキーの『火の鳥』、『春の祭典』あたりの、ド派手なやつをお願いしたいです!!!
楽しみに待ちましょう!
Auro3Dさんコメントありがとうございます。
>次はきっと、Classicの演目でやってくれると思いますよ。個人的には願わくば、Auro映えする、バンダの入るような壮大な教会音楽か、ホルストの『惑星』とかベルリオーズの『幻想交響曲』、またはストラビンスキーの『火の鳥』、『春の祭典』あたりの、ド派手なやつをお願いしたいです!!!
そうでした、せっかくの3Dオーディオなら、バンダが前方上方、後方上方計、4方面から聴こえてくる曲が良いですね。ベルリオーズかベルディのレクイエムが良いなあ。
さて3Dオーディオ・ヲタクネタを追加です。
富田勲さんのイーハトーブ交響曲ですが、これマルチチャンネル版(SACD、Blu-ray)で出ていますが、Blu-rayもDTS-HD 5.0どまりでAtoms、Auro-3Dではないです。
donguriこの曲、世界初演(2012年11月23日、東京オペラシティで大友直人指揮、日本フィルハーモニー交響楽団)を聴きにいきましたが、初音ミクの声が、聴衆の真上から聴こえてくる部分があったのが印象深く、今も忘れられません。初演の時のあのびっくりした演出は再現できていないのです。Auro-3Dの13.1のトップスピーカー(Voice of God)のご利益を世界で一番感じられる交響曲なのになあ!とひそかに思っています。サウンドはあまり重厚じゃなく、交響曲というより、管弦楽組曲的な曲ですが。聴きやすい曲ではあります。
冨田勲さんつながりで行くと、オーケストラバージョンの「源氏物語幻想交響絵巻」(CD(MQA-CD)+Blu-ray版)を持っていますが、こちら、入交さんが録音エンジニアリングをなさっています。Atoms、Auro-3D版が聴けます。このソフト、スピーカーがしょぼく、かつアンプがSR8015の時に聴いた時は、いまいちな印象だったのですが、1層スピーカーの805D3統一+CINEMA30+Linnパワーアンプと環境が良くなって聴きなおしたら、和楽器+西洋楽器の音質改善、語りの声がしっかりと聴こえるようになり、会場の空気感も十分に感じられ、素晴らしいAuro-3D録音だったんだなあと印象が一変しました。ソフトの評価をする場合、「自分の環境では」という但し書きが必要、早計に判断してはいけないなあと実感した次第です。
Donguriさん
まだ旅行中ですが(汗)、興味深い書き込みがあったので、隙間時間を見つけて書いてます(笑)。
>富田勲さんのイーハトーブ交響曲ですが、これマルチチャンネル版(SACD、Blu-ray)で出ていますが、Blu-rayもDTS-HD 5.0どまりでAtoms、Auro-3Dではないです。donguriこの曲、世界初演(2012年11月23日、東京オペラシティで大友直人指揮、日本フィルハーモニー交響楽団)を聴きにいきましたが、初音ミクの声が、聴衆の真上から聴こえてくる部分があったのが印象深く、今も忘れられません。
これは、うらやましい音楽経験をされていますね!私はこの曲名は知っていても聴いたことはないのですが、初演で頭上から「初音ミク」の合成声が聴こえたとは知りませんでした。確かにそれであれば、Auro-3DのVOGのありがたみが十全に表現できる「交響曲」に間違いありません。<21世紀の音楽には21世紀の再生フォーマットが不可欠>、という典型的な例となると思うので、是非、このAuro-3D 13ch版を録音して発売してほしいですね!!!
>ソフトの評価をする場合、「自分の環境では」という但し書きが必要、早計に判断してはいけないなあと実感した次第です。
これは、私もこれまでいろいろな部屋・システムによるAuro-3Dを聴かせていただくにつれ、従来のイメージ、つまり、<SP数が多いので設置角度をマニュアル通りに守れば、「音質」はともかく、「音像」や「音場」表現には差が出にくいだろう>というイメージは徐々に崩れかけています。むしろ、2chの方が、<正三角形の配置>さえできれば、「音像」や「音場」はある程度のレベルは確保できてるなあ、と。
恐らくこれは、Auro-3Dは録音されている「間接音」再生がキモであるのに対し、2chの主力は「直接音」がやはり一番重要(部屋の反射が気になるならSPをLPに正対させてニアフィールドで聴く、というスタイルが2chにはある。Auroに「ニアフィールド」リスニングはないですもんね…)だからかな、と思っています。Auroの場合は結局、「直接音」を担当する前3台もさることながら、「間接音」を担当するそれ以外の10台のSPの能力やクオリティ、さらには設置環境の違いの影響による、音像感や音場感の違いが無視できないほど大きいような…
まだ「仮説」レベルですので、お互い、もう少し研究を進めましょう!