壁へのコンクリート注入により防音度合いが高くなったことで、防音サッシの防音性が足りない事に気が付きました。
防音というモノは一点豪華主義ではダメで、全体的にグレードを上げていかないと効果的ではありません。
防音サッシで最強というと大信工業のプレストですが、残念ながらこのシリーズは認定施工店でしか取り付け出来ず、DIYでは施工できません。
次点で高性能な防音サッシというとAGCのラミシャットシリーズですが、これもDIY施工不可になります。
私が購入したサッシはLIXILのインプラスですが、これも標準のラインナップでは防音ガラスの設定はありませんが、ガラス取り扱いの会社で防音ガラスを入れることが出来ます。
ただ、最大6mm(シングル)厚の防音合わせガラスまでの設定しかありません。
よく勘違いされるのが、「ガラスの枚数が多いほど遮音性が高い」と誤解されています。
まあ、断熱仕様のペアガラスでも、内窓として使ってある程度の防音性能がありますが、同じ厚み(質量)のガラスが向かい合わせになっていると、特定の周波数で共鳴現象が起き、余計に防音性能が悪くなります。
音叉の片側を引っ叩くと、共鳴で両側から音が出てくるのと同じ原理です↓
ペアガラスは基本、同じ厚みのガラスを向かい合わせにするので、音叉と同じように特定周波数で共鳴してしまいます。
なので、共鳴しないようにするには、内と外のガラス厚を変えないと防音としては不適切です。
ただ、防音合わせガラス単体だと、実際のところは断熱性はそれほど高くないので、防音合わせガラスを空気層のあるペアガラスにすると、防音も断熱も稼げます。(必ず内外のガラスの厚みを変える)
構造的にはこんな感じですね↓
ただ、総ガラス厚が19mmもあるので、重量が凄い事になり、入れられるサッシ枠も限られてきます。
ちなみに、サッシ枠の解体、ガラスの入れ替え、サッシの組み立てはDIYで行うにはサッシ構造と方法を熟知していないと難しいので、素人がいきなり行うのはお勧めしません。
サッシ枠は基本、70mmくらいのネジ4本で止めてあるだけです(樹脂サッシの場合)↓
バラすのは簡単ですが、再組立てはプラハンで位置合わせしながら組み立てないと、窓枠にガラス障子が嵌らなかったり、開け閉めに支障があったりする問題が出てきます。
さらに、ガラスの入れ替えとなると、既存ガラスとの切断公差の問題もあるので、更に難しくなります。
あと、サッシ枠とガラス板の隙間をどう処理するかの問題もあります。
なので、基本は入れ替えるガラス板厚は既存の板に準じた厚みにしておいた方が間違いはないですが、そうすると防音性能を上げるのは難しくなります。
この辺りもノウハウが必要なのですが、私は以前からサッシの施工はよくやっていたので、DIYでガラス交換をする事にしました。
注文したガラスは、AGCのラミシャット35(5mm厚ダブルで防音フィルム入り)をペアガラスにして19mm厚のガラスで注文しています。
防音ガラスをペアガラスにすると、さらに防音効果が高まります(必ず内外のガラス厚を変える事)。
これを、LIXILのインプラスのサッシ枠に装着します。
ちなみに、LIXILのインプラスに19mm厚のガラス交換or取り付けは基本、何処でも断られます。
というか、普通はサッシ枠と別メーカーのガラスを入れる事はかなり稀な事です。
これを応用すると、外窓既存サッシの防音ガラスへの交換も可能です。
ただ、近年の断熱仕様サッシ枠でないと、防音ガラスへ交換しても効果はあまりありません。






コメント ※編集/削除は管理者のみ