プチお宝のパワーアンプをバラしてみましたが↓
バブル期よりもだいぶ後なのに、バブル期並み(あるいは以上?)の物量投入をした珍しいアンプでした。
なんと、パワーブロックのコンデンサーが両チャンネルともリアパネル付近に増設されています↓
これを見ていると、誰かが改造して増設したかにも見えますが、増設基板にもメーカーロゴが入っているので、オリジナルでそうなのでしょう。
パワーブロックの後端にコネクターポストがあり、この増設基板とハーネスで繋がっています。
これにより、片チャンネル辺りの搭載コンデンサー数は18本(100μF以上で)という、今まで見た事もない搭載数です。
これら総数の静電容量は片方で24640μF。これが2チャンネル。
この容量だと、下手するとプリメインの電源ブロック並みですね。
アキュフェーズはモデル毎に開発責任者が違うらしく、個々に個性(好み?)が出るという珍しい方針を採っています(だから、価格的には下位モデルなのに、音質的には下剋上的な事になる事も多いという)。
あと、これはアキュフェーズだけの話ではないですが、集積度を上げて物量投入はどんどん簡素化されてますね。
新型では搭載コンデンサーは2個(100μF以上)です↓
巷では、複数のオーディオ店や個人ユーザー間で、「新型になって好みではなくなった(良いと思わない)」という意見をかなり見掛けますが、こういうコストダウンによる物量投入の簡素化も原因の一つと私は考えます。
まあ、アキュフェーズだけの話ではないでしょうが。
同社のA級アンプは数が捌けるからなのか、AB級ほど露骨なコストダウンと簡素化はあまり見られませんね。
まあ、私はA級の音は苦手ですが。
A-300も購入を考えて視聴しましたが、あまり良い印象はありませんでした。
ちなみに、P-6000系、M-6000系はコストダウンして7000系の代わりにAB級のフラッグシップにしたかった(←堂々とステサン誌で記事にしてた)ようですが、売れなかったのか後継機が出てきません。
まあ、コストダウンした物を受け入れるほどユーザーもバカじゃないって事です。




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