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パワーアンプのシャーシ、Ver’2

日記・雑記
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先日のパワーアンプのSUS製シャーシですが、カーボンほど劇的な効果ではないものの、しっかり腰が据わったナメラカ音質という感じです。

これに気を良くして、SUS製から黄銅に変えてみます。

同じシャーシのパワーアンプが型番違いで計3台あるので、無駄にはなりません※アキュフェーズは筐体流用が業界随一なのでよくある事w

 

黄銅でのシャーシ構想に入りますが、まず、引張強度からするとC2801一択ですね。

C2801は、ホスピタルグレードの壁コンセントや電源プラグの電極にも使われています。

概ね、SUS合金に近い引張強度を持っているにもかかわらず、銅種は振動吸収特性を持っているので、筐体利用にはもってこいです。

オーディオでもインシュレーターとかで純正でも使われる事があります。

では何で市販品は使わないか?・・・・というと、先ず一つの理由が材料コストですね。だいたい材料単価がSUSの2倍から3倍くらいなので。

他にも理由がありますが、とりあえずは一旦置いておきます。

 

今回はSUSよりもさらに板厚1mmアップし、板の長手方向にカーボンを利用します。

こんな感じ↓※ほぼ、パンチングメタルを入れる用途。

メインの板がカーボンでなければ、それ程効き過ぎたりはしないだろう予測です。

まあ、効き過ぎならC2801で作り直しますが。

 

純正シャーシで黄銅が使われない理由の2つ目ですが、それは、大気暴露、触手による酸化汚染、変色ですね。

5円玉が黄銅ですが、新しいモノは金色っぽく奇麗ですが、古いモノは軍服などのカーキ色っぽく変色しているのをよく見かけます。

音質的には純銅や銅合金を使いたいが、オーディオは見た目も重視するため敬遠されるのでしょう。

音質重視として変色は割り切って製品化するのもAstell&Kernとかでありますが、よく変色しているのがオクとかに流れてますね↓

ちなみに、銅含有量が高い純銅、タフピッチ銅の場合はパワーアンプだと引張強度が少ないため、シャーシのような板状ではダメです。

余談ですが、D&Mグループが好きな銅メッキシャーシですが、これは表面にコーティングをしているので変色し難くなっています。

尖ったモノでぶつけたりすると、ピンホール現象でそこから酸化します。

C2801の酸化変色対策は銅メッキシャーシのようにクリアコーティングも良いですが、変色防止メッキで行こうかと考えています。

ソニーのDAPのように銅に金メッキしているモノもありますが↓

メッキとはいえ、金価格が30年前の2倍以上のご時世にこれはナシですね。

シャーシだと大量の金が必要になるので、メッキだけで高級機材が買えるくらいになるでしょう。

お手頃なメッキと言えばニッケルを思いつきますが、金フラッシュの下地に使われています。※金メッキ時の銅拡散防止

所謂、割と高価なモノでも、オーディオ用金メッキ端子と言われるモノがほとんどがコレ。

ところが、通常のニッケルメッキだと弱磁性を示し、せっかく非磁性の黄銅を使っているのに勿体ないので、

無電解ニッケルメッキ(高P暴露下)

これだと膜厚も均一になり、非磁性になります。

ニッケルメッキの電気伝導率もC2801と変わらないので、まず問題にならないでしょう。

ただ、高P無電解ニッケルは施工できる施設が割と限られるので、金ほどではないにしろ多少価格は上がりそうです。

あとはメッキ浴槽がシャーシ等の大型サイズに対応しているかです。

見積であまりに高額になるようなら、クリアコーティングかAstell&Kernのように変色上等で行くしかないですね。

 

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