SDメモリープレーヤ

　過去、メモリープレーヤは可動部分が無い点簡便な再生機器として色々出ていて一部ではそのシンプルさのお陰か音の良さで注目されたものもありました。
　今回もたまたまAlliexpressで友人が見つけた面白そうなプレーヤをためした所、結構良かったので自作派向きの内容ですがお知らせしたいと思います。

　本体の型番は無さそうなのですが、ソースは基板に直接標準サイズのSDメモリーを差し込む形で、本体は一枚基板にCPUとカラー液晶と多少の部品にタクトスイッチが付いただけというシンプルな物です。一応リモコンが付いているので使い勝手は通常のプレーヤ並み（癖はありますが)という言った所。ただし出力はディスクリートのＩ２Ｓしかありませんので、自作派でないとチョッと使いこなせないかもしれないのが難点です。ただし、ご存知の方ならＨＤＭＩやＳＰＤＩＦへの変換基板も市販されているので半田付けができれば探せば何とかなると思います。

　肝心の音の方ですが、最初に言った構造のシンプルさのお陰かオリジナルのソフトのためか判りませんが、非常に優れていると思います。ノイズ感が少なくダイレクトな表現に細かい音も良く聞こえます。下手なハイエンド機器をも上回る音質です。勿論電源も重要なのでリニア電源がお勧めですが電圧も５～１２Vと広範囲なので電池でも良さが出ます。

　本体のみでも充分高音質なのですが、更に改良点としては水晶発振器（１０２４ｆｓ）をNDKのローノイズに交換すると更に化けるのですが、この改造はかなり難易度が高いかもしれません。

　最近のDAC基板はダイレクトなＩ２Ｓ入力があるものも増えているので、これらと組み合わせれば安価で強力なプレーヤシステムが組めます。一度お試しを。